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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

冨安健洋がアーセナルと契約延長…2026年までという微妙な期間は「来季ダメなら終了」の合図?

「トミは誰からも愛されている。入団以来、スカッドに欠かせない存在だ。毎日、最高の自分であろうとする意欲と決意をもって、トレーニングに励む姿は称賛に値する。これからも、トミとともに仕事できるのを楽しみにしている」(ミケル・アルテタ)

「トミがこの先何年も、われわれと一緒にいてくれることにとても興奮している。ピッチの内外で高いクオリティを発揮し、スカッドに強さと多様な力をもらたしてくれる。トミはトッププロフェッショナルであり、今後数年にわたって、われわれが目標達成に向けて努力するなかで、重要な役割を果たしてくれるのは素晴らしいことだ」(エドゥ・ガスパール)

「アーセナルは世界最高のクラブ。ここでプレイするのが夢だったので、とてもハッピーだ。ピッチに立つと、サポーターの愛情とエネルギーを感じる。僕たちには多くのつながりがある。だから、彼らに何かを返したい。アーセナルのためにプレイするのは、サポーターのためであることを意味する。僕はクラブとサポーターに人生を捧げている」(冨安健洋)

1月から話題になっていた冨安健洋の契約延長が決まりました。欧州の頂点をめざすクラブで、指揮官の絶大な信頼を得てピッチにいられるのは素晴らしいことです。アーセナルのスタッフとグーナーのみなさん、おめでとうございます。モー・サラー、スターリング、ソン・フンミンを完封する守備力を誇るDFとの新契約締結は、クラブにとってもうれしいニュースでしょう。

契約延長が決まってすぐに、公式サイトは冨安に関する記事を7本も掲載。1億ポンドの選手を獲得したような大騒ぎです。ロッカールームでの過ごし方、冨安クイズ、マン・シティ戦の決勝ゴールや自身のプレミアリーグ初ゴールなどの名シーン、独占インタビュー。例文がマニアックすぎる「冨安と日本語で話す方法」は必見です。「大柄な選手にしては繊細なタッチ」って…。

さて、その契約の中身ですが、公式サイトの表現は「長期契約」。しかし現地メディアは「2026年まで」と報じています。元の契約は今年の夏に満了で、継続する場合は1年のオプションを行使。2026年までとなると、実質的には1年延長されただけです。今回の契約は、「来季もケガで長期離脱となったら、売るからね」と宣言しているように受け取れます。

アーセナルの初年度は公式戦22試合。昨季は32試合で、2023-24シーズンは20試合に留まっています。当初は右のレギュラーだった日本代表が出たり入ったりしているうちに、サリバに弾き出されたベン・ホワイトがサカやウーデゴーアとの連携を強めてポジションを奪取。左サイドはキヴィオルが完全にフィットし、4月にはティンバーが戻ってきます。

冨安が元気なら、2月に評価を高めたキヴィオルの台頭はなかったかもしれません。選手の評価額に影響を与えないアジアカップは、無理を押して出る大会ではないのでしょう。ファブリツィオ・ロマーノさんは、2月上旬に契約合意間近と伝えていました。「日本代表から復帰後の負傷で契約期間が見直され、交渉が長引いたのではないか」というのは、穿った見方でしょうか。

とはいえ、今は指揮官の確固たる信頼が存在するという事実を喜びましょう。契約期間がどうあれ、冨安にとっては次のシーズンの終わりまでが勝負。ポルト戦でベンチに戻ってきており、準備はできているはずです。プレミアリーグとチャンピオンズリーグの頂点をめざす大事なシーズンの最後に、将来につながるパフォーマンスを見せてくれればと期待したいと思います。


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