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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「最も危険な存在」「決定力はNo.1」現地記者がトロサールの素晴らしさを物語るスタッツをアピール!

たとえば彼がいなければ、アーセナルはどんなシーズンを過ごしていたでしょう。コミュニティシールドで勝てず、チェルシーとのダービーを落とし、チャンピオンズリーグはラウンド16で終わっていたかもしれません。公式戦41試合14ゴール2アシストのレアンドロ・トロサールは、今やガナーズになくてはならない存在です。

ブライトンからノースロンドンに移籍したのは、昨シーズンの冬のトランスファーマーケット。プレミアリーグ16試合7ゴール3アシストのエースは、デ・ゼルビ監督との確執を報じられていました。移籍金は2100万ポンドとアドオン500万ポンド。総額2600万ポンド(当時のレートで約42億円)は、お買い得案件と評されました。

エドゥSDとアルテタ監督は、練習をボイコットしたとも伝えられたトラブルは突発的なものであり、彼のパーソナリティを疑うべきではないと判断したのでしょう。21節のマンチェスター・ユナイテッド戦でデビューしたベルギー代表FWは、入団後のプレミアリーグ24試合をフル出場で、1ゴール10アシストという数字を残しています。

初年度のスタッツはプレーメイカーのようですが、ジェズスとマルティネッリが冴えない今季は、ここぞというシーンで決めてくれるゴールゲッターとして評価を高めています。5節のエヴァートン戦では、サカの折り返しを巧みに叩いた左足のダイレクトショットが決勝ゴール。サカのクロスを右足アウトで押し込んだチェルシー戦の同点ゴールも、絶品でした。

グーナーの記憶に最も残っているゴールシーンは、エミレーツでリヴァプールを諦めさせた3点めか、あるいはポルト戦の唯一のゴールか。エリオットを抜き去って左からゴールに迫り、アリソンの股間を抜いた1発も、ウーデゴーアのスルーパスを受けて冷静に右隅に流し込んだクレバーなゴールも、状況判断に優れた彼らしいプレイといえるでしょう。

「テレグラフ」のサム・ディーン記者が、「Data that shows Leandro Trossard is one of the Premier League’s most lethal finishers(レアンドロ・トロサールがプレミアリーグで最も決定的なフィニッシャーであることを示すデータ)」と題したレポートのなかで、興味深いランキングを紹介しています。

今季の公式戦で出場時間が1901分のトロサールは、オープンプレーで14ゴール。PKキッカーのサカは、流れのなかからは13ゴールで、途中出場が多い19番のほうがより多くのゴールを決めています。1ゴールに費やす時間も、チームで最短の136分。サカは271分、マルティネッリは309分、カイ・ハヴェルツは371分、ウーデゴーアは400分と、2番手以降は2~3倍の時間が必要です。

プレミアリーグ全体を見渡すと、トロサールの136分を上回るペースでオープンプレーから決めているのは、117分のジョッタ、131分のハーランド、135分のクリス・ウッドのみ。左右のウイングとセンターをすべてこなすオールラウンダーは、マンチェスター・シティの絶対的エースとさほど変わらないペースで、グーナーを歓喜させています。

「彼にはガブリエウ・マルティネッリやブカヨ・サカのようなスピードもなければ、ガブリエウ・ジェズスやカイ・ハヴェルツのようなフィジカルもない」「最高のドリブラーでなければ、最速のランナーでもなく、最もパワフルな選手でもない。しかし、タイトルを狙うアーセナルのなかで、最も危険な存在だ。残り5試合、最も重要な選手になるチャンスが残されている」(サム・ディーン)

チェルシー戦の直前だからか、「テレグラフ」の記者はグーナーを盛り上げる数字も載せています。「トロサールはアーセナルで63試合15ゴール12アシスト。ムドリクはチェルシーで52試合に出場し、わずか6ゴール4アシストに留まっている」。スタンフォード・ブリッジでは両者ともゴールを記録していますが、今夜のエミレーツでは…?


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