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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

負傷のニュースに動揺…「アレクシス・サンチェスがいかに素晴らしいか」をデータでチェック!

プレミアリーグ11節のスウォンジーVSマンチェスター・ユナイテッドを観ていて、アウェイチームのあまりにもスローなサッカーに怒り心頭、ヘアドライヤー状態になってしまい、「アーセナル戦は組織的な崩しは望むべくもない。ひたすら個人力担保、ポグバ、マタ、ズラタン頼み…」と書いた3時間後、コーヒーを飲みながらイブラヒモヴィッチがイエローカードの累積で試合に出られなくなっていたことを思い出したのでした。大変、失礼いたしました。記事は訂正させていただきました。エースの不在で、ますますシックスポインターでの勝利は遠ざかったと落胆していたのですが、今朝がた、私からさらに冷静さを奪うようなニュースが飛び込んできました。ニュースソースは、イギリスメディア「スカイスポーツ」。記事の主役は、プレミアリーグのなかで、現在最も代えの効かない選手といっても過言ではないでしょう。

「Arsenal sweat as Alexis Sanchez leaves Chile training with injury(チリ代表のトレーニングを負傷離脱したアレクシス・サンチェスに汗ばむアーセナル)」

今季のヴェンゲル監督のチームに前のめり気味に期待していた者としては、敵の戦力ダウンを喜ぶ気分には到底なれず、「今季も11月は厳しい季節なのか…」と、冷や汗をかいてしまいます。この一報に、JSportsで解説を務めるサッカーコメンテーターのベン・メイブリーさんが「次節のユナイテッド対アーセナルで両チームのメインFWが居ないってことなら残念やな。」とツイートしておりましたが、果たしてどのくらいかかるのでしょうか。チリFAの発表は「low-grade muscle injury」ですので長期離脱はなさそうですが、ライバルクラブながら、プレミアリーグの大事な一戦には間に合ってくれと祈っております。両者大駒落ちのゲームに勝っても、今ひとつ盛り上がらないのが、サッカーファンのわがままかつ繊細さなのであります。

さて、この稿では、「今季のアレクシス・サンチェスがいかに素晴らしいか」を数字で紹介させていただきます。プレミアリーグでは11試合957分出場、6ゴール3アシスト。ゴールを奪った試合はすべて3ゴール以上で勝っており、自ら決めつつチームのエンジンを動かす存在でもあります。チャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦では貴重な同点ゴールを決めており、この大会は4戦2ゴール。EFLカップはさすがに2試合ともお休みでしたが、トータル15試合8ゴールという彼の活躍がなければ、公式戦16戦無敗というチームの快走はなかったでしょう。

素晴らしいのは、ゴールやアシストというわかりやすい数字ばかりではありません。ボールタッチ639回は、全体の58位。順位を聞くと、大したことないと思われるかもしれませんが、ビルドアップに絡む選手の数字が伸びるこのカテゴリーで、最前線の選手としては縦横無尽に走りまくる怪物フィルミーノに次ぐ第2位です。中盤の組み立てに参加し、ラストパスもゴールも多いアレクシス・サンチェスの存在は、走るチームとゼロトップをうまく使いこなすチームが上位を席巻する今季のプレミアリーグの象徴でもあるのです。

何よりも素晴らしいのは、スルーパス23本!11本で2位のダヴィド・シルヴァと10本で3位のコウチーニョを足しても届かない、ぶっちぎりのトップです。スルーパスが得意なイメージが強い同僚のエジルは9本で、実はアレクシスのほうが刺激的なパスが多いのが今季のガナーズなのです。ストライカーで上位にいるのは彼とズラタン・イブラヒモヴィッチのみ。インターナショナルマッチウィーク明けの直接対決に両者とも欠場となれば、エキサイティングなゴール前での攻防が減ってしまうかもしれません。

若干不名誉な数字のほうも紹介しておきましょう。オフサイド16回はトップ。「Hit Woodwork」、つまりポストやクロスバー直撃のシュートが2本あり、あと1本でウォルコットやジャック・ウィルシャー様が待つトップの椅子に招かれます。さまざまなカテゴリーで上位にいるのは、出場時間数の長さと常にボールに絡もうとするプレースタイルのなせる業だと思います。彼がいなければジルーがトップに入るはずですが、エジルの飛び出しやウォルコットの中央への侵入など、アーセナルはいくつかの武器を失うかもしれません。

チャンピオンズリーグで優勝すれば、アレクシス・サンチェスはバロンドールに選ばれるのではないでしょうか。夢物語と笑われるかもしれませんが、エジルに決めさせるラストパスも冴える今季の彼には、そんな期待もしてしまいます。早い復帰を祈っております。実力拮抗のプレミアリーグが、負傷者の少ないチームが勝つのではなく、最高のメンバーを揃えて競い合うリーグであるために。

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“負傷のニュースに動揺…「アレクシス・サンチェスがいかに素晴らしいか」をデータでチェック!” への6件のフィードバック

  1. ひろと より:

    グーナーです。
    怪我はショックですが、前向きに考えます。
    「ある程度軽傷で、復帰が早いのならば」が大前提ですが、
    今のうちに数試合休むのも悪くない、と考えます。
    代表ウィークで1週間。最低引き分けでも許せるユナイテッド戦。ボーンマス戦は、ジルーが意地を見せてくれると信じて。パリ戦は。。。。。うーーーーーーーん!!!!

    何にせよ、体力も回復させて早く帰ってきてほしいです。

  2. エジルのパス より:

    更新いつもご苦労様です!そして毎日の日課でいつも楽しく読ませていただいております(^^)

    アレクシスサンチェスがアーセナルに来てくれてから本当に最高にエキサイティングな日々を提供してくれていてエジル共々感謝です。こうして細かいデータなどで見ると彼の素晴らしさを痛感しますね!

    ただ契約延長交渉が難航していることと、怪我が心配ではありますが…

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    たしかにあの日の記事は感情的で微妙だった(笑)

  4. makoto より:

    ひろとさん>
    10日ぐらいで戻ってこられれば、マンチェスター・ユナイテッド戦をやり過ごせばOKですね。ジルーは調子よさそうなので、19日の恐怖感は変わりません(苦笑)

    エジルのパスさん>
    ありがとうございます。幅広いカテゴリーで上位に名前が出ていて、あらためて彼の影響力を実感しました。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    今季、いちばんがっかりした試合でした。相手が明らかに組織的に問題を抱えており、崩さなければいけないチームだったので…。

  5. ヤンガナ大好き! より:

    サンチェスの怪我、心配ですね。何しろ休むのが大嫌いで、途中交代も不満な熱い選手なので。

    サンチェスが昨年とどう変わったか気になってWho.Scored.comで主なスタッツ比べて見ました。その結果、意外なことに1試合平均のキーパスは、昨年2.1で今年が2.2と殆ど変わっていません!決定的なアシストが今シーズン前半からあったので多い印象ですが、そこは変わって無さそうです。大きく変わったのは下記2スタッツでした。

    1試合平均ドリブル数:
    昨年3.4(リーグ3位)➡今年2.5(リーグ14位)
    1試合平均シュート数:
    昨年3.6(リーグ4位)➡今年2.9(リーグ16位)

    つまり、昨年までの俺が俺がとシュートを打つのを少なくし、持ちすぎと言われるドリブルを大きく減らしてパスやオフザボールでの動きを多くすることでチャンスメークに貢献しているのかと思います!何か大人のサッカーにバージョンアップした感じですね。

    今シーズン絶好調のサンチェスには怪我をしっかり治し、出来ればマンUかパリとの試合で復帰して欲しいです!

  6. makoto より:

    ヤンガナ大好きさん>
    大事をとって帰ってくれば、マンチェスター・ユナイテッド戦はいけそうですね。無理しないでほしいなと思います。

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