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プレミアリーグ12月表彰は文句なし!コンテは史上初の3ヵ月連続、ズラタンは6戦5発!

最優秀監督は6戦全勝、MVPは6戦5発。負け知らずだったチームから選ばれたプレミアリーグの12月表彰に、異を唱える方はいないのではないでしょうか。チェルシーのアントニオ・コンテ監督は、史上初の3ヵ月連続受賞。マンチェスター・シティを3-1と撃破しての6連勝、得点13失点3に他の監督は及ばず。最多受賞回数の27回を誇るサー・アレックス・ファーガソンや、コンテと並ぶプレミアリーグ13連勝のレコードホルダーであるアーセン・ヴェンゲルが成しえなかったトリプルを達成しました。MVP初受賞のズラタン・イブラヒモヴィッチは、WBA戦の2発をはじめ、エヴァートン、クリスタル・パレス、サンダーランドから次々とゴールをゲット。足の裏で巧みに決めたミドルズブラ戦のボレーを、後から飛び込んできたヴィクトル・バルデスへのチャージと取られる不運がなければ、1試合1ゴールペースで年末を駆け抜けたことになります。普段はむやみにアツい激情の指揮官もゴッドも、受賞に際しては冷静かつ謙虚なコメントを残しています。

「素晴らしいチームメイトと監督がいる素晴らしいクラブでプレイしている」(ズラタン・イブラヒモヴィッチ)
「この輝かしい栄誉は、みんなで受賞したものだ。選手やスタッフ、クラブに感謝している」(アントニオ・コンテ)

おもしろいのは、監督賞ではチェルシーの指揮官がマンチェスター・ユナイテッドを1歩だけリードし、MVPはマン・ユナイテッドのストライカーがチェルシーのエースを1点だけ上回ったことです。ジョゼ・モウリーニョは5勝1分。ドローに終わったエヴァートン戦が3-0勝利であれば、数字上はコンテ監督と肩を並べていました。決勝ゴール2発を含む6戦4ゴールだったジエゴ・コスタは、もう1点取ってライバルに並んでいれば、エヴァ―トン相手に先制点を挙げながら追いつかれたズラタンに対して「決めた試合は全勝」のアドバンテージで賞をさらっていた可能性があります。高いレベルの争いを制したコンテ、ズラタンの2人に、惜しみなく拍手を送りたいと思います。おめでとうございます!

現在、最も強いチームを挙げろといわれれば、チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドの決戦投票となるでしょう。10月からの3ヵ月、プレミアリーグで負けがなかったチェルシーは、1月4日のロンドンダービーでトッテナムに連勝を止められたものの、直近15戦を13勝2敗。マンチェスター・ユナイテッドが最後に負けたのは11月頭のヨーロッパリーグ、フェネルバフチェ戦で、以降の公式戦15戦を12勝3分で走り抜けており、連勝を9つまで伸ばしています。両者に共通しているのは、中央の背骨がしっかりしていること、エースとチャンスメーカーが結果を出していること、守備が安定していることです。

チェルシーの中央にはジエゴ・コスタ、カンテ、ダヴィド・ルイスという不動のレギュラーがおり、マンチェスター・ユナイテッドはズラタン、キャリック、フィル・ジョーンズ。ジエゴ・コスタがアザールとのコンビでゴールを量産しているのに対して、ズラタンのフィニッシュの多くにポグバが関わっています。直近15試合の失点を比べてみると、実は8失点のマン・ユナイテッドがチェルシーより1点少ないのですが、得失点差26は奇しくも同じです。勝てば勝つほどテンションが上がるコンテ監督と、勝利を重ねている間はプレスルームでおとなしいモウリーニョ監督の対決は、ひと足早くベストフォーメーションを探り当てたチェルシーの指揮官がリードしていますが、セリエA3連覇のイタリア人監督がこのまま逃げ切るのか、プレミアリーグ3回制覇のポルトガル人監督が鮮やかに差し切るのか。絶好調の2チームに、リヴァプール、マンチェスター・シティ、アーセナル、トッテナムが絡む壮大なスペクタクルは、チェルシーの独走では終わらないのではないかと思います。今週末も、楽しみです。

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“プレミアリーグ12月表彰は文句なし!コンテは史上初の3ヵ月連続、ズラタンは6戦5発!” への2件のフィードバック

  1. セオ より:

    ほんと、そのとおりだと思います。今シーズンは、いつにもましておもしろいですよね。
    ただ一つ悔しいのは、Jスポーツメインのサポーターは、ライブ中継が極端に減ったことです。
    しかたなく録画放送までNEWSを見ずに耐えるとゆう、修行のような週末が増えました。

    ソフトバンクおそるべし。

  2. makoto より:

    セオさん>
    Jスポーツのほうが、安心して観ていられるんですよね。現在のフォーメーションが続くなら、番組構成など、ソフトバンクにはがんばってほしいです。

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