イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ルカク、デフォー、ルーニー、ジルー…2017年夏、ストライカーの大移動が勃発!?

ロメウ・ルカクはチャンピオンズリーグ出場希望。ジャーメイン・デフォーはサンダーランドが降格したらプレミアリーグ 所属クラブへ。オリヴィエ・ジルーは出場機会を求め、ジエゴ・コスタはアトレティコ・マドリードのグリーズマンが動けば復帰の可能性が一気にUP。アレクシス・サンチェスはスペインやイタリアを選ぶかもしれず、ガブリエウ・ジェズスが復帰すればセルヒオ・アグエロに何もないとはいい切れません。マンチェスター・ユナイテッドがルカクやグリーズマン獲得に動くと報じられているなかで、ウェイン・ルーニーの残留は考えづらく、ズラタン・イブラヒモヴィッチもクラブがCL出場権を獲得できなければ、MLSやセリエAを選ぶかもしれません。

一流といわれるストライカーには、常に移籍ゴシップがつきまとうものですが、これだけ多くの選手が同時に動くに足る理由があるのも珍しいのではないでしょうか。今季プレミアリーグで10ゴール以上挙げている12人のなかで移籍しないといえそうなのは、リヴァプールのサディオ・マネ、チェルシーのエデン・アザールとトッテナムの2人ぐらいでしょう。いや、ハリー・ケインはともかく、デル・アリのほうはスペインからオファーがあれば、来季着る白いユニフォームのエンブレムが変わっているかもしれません。さまざまな噂があるなかで移籍必至と伝えられているのは、プレミアリーグ得点王レースのトップを走るロメウ・ルカクと、イングランド代表で久々のゴールを決めたデフォー、新チームで居場所を失いそうなルーニーです。

エヴァートンとの契約延長が破談になったと報じられたルカクは、「決断は下しているが、話すことはできない」とコメントしており、チャンピオンズリーグに出場できるクラブに移籍すると意志を固めたようです。24歳になる前にプレミアリーグで80ゴールを積み上げたのは、ファウラー、オーウェン、ルーニーとルカクのみ。2月末に、エヴァートンのクラブレコードとなる61ゴールめを叩き込んだストライカーが、クラブに残って得られるものは見当たりません。エヴァートンとベルギー代表に貢献したいといいつつ、「野心がある。サッカー選手としてどうなりたいか、どこでプレイするべきかを考えないといけない」「ベストプレイヤーをめざすなら、何かを成し遂げないといけない。タイトルがほしい」と願いを隠さないストライカーの行き先として、古巣チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドなどの名前が取り沙汰されています。いずれも、最前線に君臨する絶対的ストライカーの去就と移籍市場の動向次第ですが、プレミアリーグで5シーズン連続2ケタゴールと計算できるストライカーを評価しているのは間違いありません。

味方からボールが集まってくるとはいえ、今季プレミアリーグでミドルズブラの次にゴールが少ないサンダーランドで14発は大したものです。この勢いを来年のワールドカップにそのままつなげたいジャーメイン・デフォーは、チャンピオンシップでプレイすることをよしとしないでしょう。スウォンジーとの7勝ち点差は、もはや絶望的な大差。15位以下のクラブで唯一監督交代に踏み切っていないサンダーランドは、自ら戦力不足を認め、デヴィッド・モイーズに長期的な再建を託しているようにみえます。クラウチがそろそろ限界でボニーも沈黙したストークや、アンディ・キャロル以外のストライカーが結果を出していないウェストハム、点取り屋タイプがいないバーンリーなど、来季は35歳になるお手頃価格のイングランド代表FWをほしがりそうなクラブがいくつかありそうです。デフォーに衰えは感じられず、うまくはまれば今季を上回るゴール数を叩き出すかもしれません。

ウェイン・ルーニーには、スコールズのポジションで類まれなるサッカーセンスを活かしてくれればと期待していたのですが、エレーラ、ポグバ、マタ、リンガード、フェライニなどの顔を思い浮かべると、本格的にポジションを下げてもレギュラー争いに勝てるイメージはありません。停滞も1シーズンなら復活はよくある話ですが、3シーズン連続でゴールが減り続けている10番がシーズン2ケタの選手に返り咲く姿は想像できず、イングランド代表でロシアをめざすのが難しくなれば、中国やアメリカに新天地を求めるのではないかと思います。赤いユニフォームを着たまま引退してほしかった選手ですが、さすがのマンチェスター・ユナイテッドも今のプレイに高額なサラリーを払い続けるのはしんどいでしょう。キャプテンが去ると決まれば、クラブに精神的支柱を残す意味でもズラタン、キャリックとは新しい契約をと願っています。

移籍濃厚の3人に加えて、もうひとり気になる選手がいます。「コンテでもモウリーニョでも、僕は問題なくやれるだろう。彼らは情熱的な監督だ。ときどきタッチラインの外で熱くなりすぎて、退席させられるけど」。地元フランスメディアに語ったジルーの言葉は、単純にリップサービスと捉えてもよさそうですが、昨季プレミアリーグで先発26試合だったフランス代表FWは、今季はたった7回とチーム内での存在感を弱めています。地元のメディアに気を許して冗談交じりでも移籍をほのめかし、実際に動くのは定番のルートで、冬にマルセイユに帰ったディミトリ・パイェもそのひとりでした。ヴェンゲル監督がどうなろうとも、レギュラーとして期待してくれるクラブから声がかかればジルーは動くのではないでしょうか。ジルーやルーニーだけでもいなくなれば寂しいのに、ジエゴ・コスタやアレクシス・サンチェスまで国外移籍などとは考えたくありません。フットボールの世界はまわり続け、次のスターがわれわれを狂喜させてくれるものと頭ではわかっているのですが…。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ルカク、デフォー、ルーニー、ジルー…2017年夏、ストライカーの大移動が勃発!?” への3件のフィードバック

  1. スパーズ推し より:

    流石にデレアリがレアル、は過大評価しすぎではないでしょうか?^^;
    もちろんサポーターとしても、客観的に見ても優秀な逸材とは思っており、将来的なメガクラブへの移籍は可能性があるとも思いますが、、、

    少なくとも現段階では、マドリーに呼ばれるほどではないと思います
    あのイスコですら満足な出場機会が得られないチームに、アリが求められるとは到底思えません

    もしくはリーガの白いユニってバレンシアかセビージャのことですかね?(笑)

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ジルーってつい最近契約延長したのに移籍の可能性あるんですか、ショックです
    好きな選手なので残って欲しいなあ

  3. makoto より:

    スパーズ推しさん>
    あ、バレンシアのことです。…というのは冗談ですが、噂が消えないので気にはなっています。私も、イスコやハメス・ロドリゲスを押しのけて…というのは違和感があります。将来的には、その可能性もあると思いつつ。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ご本人の発言が、移籍志願のように報道されてました。今は、そこまでのつもりはないとは思いますが、アーセナルが大物ストライカー獲得に動く可能性は否定できず、そうなればジルーは退団を選ぶのではないかと思います。

コメントを残す