2026.04.14 選手トピックス
今季プレミアリーグで激増のロングスロー!ランキングTOPのストライカーの意外な真実!
ロングスローのスペシャリストといわれたら、誰を思い浮かべるでしょうか。ブレントフォードのマイケル・カヨデ、リーズのイーサン・アンパドゥ、クリスタル・パレスのクリス・リチャーズの名前が挙がると、苦い記憶に顔をしかめる方もいるでしょう。アーセナルならティンバーか、カラフィオーリか、デクラン・ライスか。リヴァプールは、ジョー・ゴメスが印象的です。
プレミアリーグのオールドファンは、ストークのロリー・デラップが元祖というかもしれません。彼が繰り出す40メートルの高速スローは、あくまでも個人の武器で、戦術に取り入れた源流はユルゲン・クロップでしょう。2018年に世界初のスローインコーチとして入団したトーマス・グレネマルクは、5年にわたって指導を続け、主力の飛距離を格段に伸ばしています。
ブームの火付け役は、セットピースからのゴールを増やしたミケル・アルテタか。ゴール前でGKとCBに体をぶつけ、カオスを生み出すチームを見て、「アレならウチらもできる」「キックだけでなく、スローもいける」となったのかもしれません。「新戦術の始まりは常にペップ」「パリやインテルもやってる」など諸説あるようですが、とにかく流行っているわけであります。
アレコレと話しているうちに、ロングスローの世界のエントランスに到着しました。ここからは、一般社会ではあまり聞かない名前が続々と出てきますので、深呼吸してください。最初に、ありがちな誤解をクリアにしておきましょう。ロングスローからのゴールが増えているように感じられるかもしれませんが、今季プレミアリーグでスローからのアシストはゼロです。
過去5シーズンを足しても3つしかないそうで、ロングスローからのゴールシーンは、ワンクッション入っています。これを前提に、ランキングをご覧ください。31節までのロングスローでファーストコンタクトが最も多いのは、クリスタル・パレスのマクサンス・ラクロワで28勝。ボーンマスのセネシは27勝で、2トップの一角に食い込んでいます。
3位のタルコフスキーは21勝。4位はマイケル・キーン、5位はダン・バーン、6位はファン・ダイクと、屈強なCBが上位を占めています。7位はブレントフォードでレギュラーに定着したゼップ・ファン・デン・ベルフ。マヴロパノスと並んで8位のイゴーリ・チアゴは、ストライカーのTOPです。CKでは無類の強さを誇るガブリエウは、ロングスローでは19位に留まっています。
ディフェンダー以外でTOP20にランクインしているのは、イゴーリ・チアゴとラウル・ヒメネスのみ。このランキングは攻守のロングスローを合わせた数字で、攻撃だけに絞ると大きく変わります。1位は18勝のタルコフスキーで、2位は17勝のラクロワ。3位以下はダン・バラード、ゼップ・ファン・デン・ベルフ、セネシ、マイケル・キーン、ビジョルという並びです。
興味深いのは守備のランキングで、ブレントフォードで21ゴールをゲットしているイゴーリ・チアゴが、マヴロパノスと並んでTOP!13勝のラウル・ヒメネスは5位で、ひとつ少ないマテタは8位に入っています。今季プレミアリーグで7位と大健闘のブレントフォードは、攻撃においてはCBがニアで体を張り、守備時はストライカーが必死にクリアするチームということになります。
ハーランドの次にゴールが多いイゴーリ・チアゴが、敵陣のボックスでボールに触れないのはなぜか?理由は簡単で、味方のロングスローとなるとGKをブロックしているからです。トーマス・フランクの後を継いだキース・アンドリュースは昨シーズンまでセットピースのコーチで、ロングスローのトレーニングに費やす時間はプレミアリーグでトップクラスだそうです。
「アスレティック」のマイケル・コックス記者とコナー・オニール記者のレポートはおもしろいのですが、出てくる名前が地味すぎて、盛り上がりに欠けるのが難点です。ゴールとロングスローを足すと38となるイゴーリ・チアゴは、ハーランドを上回る…すみません。「そこは足すな」「混ぜるとキケン」とツッコミをいただいたところで、お開きとさせていただきます。(イゴーリ・チアゴ 写真著作者/Biser Todorov)
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!



コメントを残す