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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「アーセナルがプレミアリーグで優勝したら、ダヴィド・ラヤがMVP」でいかがでしょうか?

プレミアリーグ2025-26シーズンがマンチェスター・シティのトロフィー奪還で終わったら、「やっぱりペップは強かった」ではなく、「アーセナルがコケたシーズン」と記憶されるでしょう。ハーランド、シェルキ、セメンヨ、ベルナルド・シウヴァ、ドンナルンマは優勝の立役者ですが、年間最優秀選手はブルーノ・フェルナンデスにまわしていただければと思います。

ティエリ・アンリとケヴィン・デブライネのリーグレコードを超える21アシストを達成したら、満場一致で選ばれてもおかしくないでしょう。ただし、アーセナルがリーズとクリスタル・パレスに連勝して22年ぶりのタイトルとなったら、話は別です。私の推しは、ウェストハム戦やエヴァートン戦でチームを救った絶対的守護神にシフトします。

「ダヴィド・ラヤがMVP」とつぶやいただけでも、多数の異論反論をいただいてしまうのかもしれません。今季プレミアリーグのセーブ率を見ると、ドンナルンマ、セルス、エミ・マルティネス、フェルブルッヘンがTOP4で、70%に満たないラヤは6位。「Goals Prevented」(ゴール阻止率」も、ドンナルンマ、ピックフォード、ラメンス、エミ・マルティネスの順となっています。

この数字は、シュートの質を数値化した「期待ゴール数(xGOT)」と実際の失点数の差分を取るものですが、上位4人は4.0以上。対して10位のラヤはマイナス1.1で、「もうちょっと止められましたよね?」といわれたら、笑ってうなずくしかありません。GKに関するスタッツで彼が胸を張れるのは、「クリーンシート18回で3年連続のゴールデングローブ」ぐらいです。

さて、ここからは、「ラヤがMVP」に対する数々の反論をビッグセーブで切り抜けていくコーナーで、私のGoals Preventedが問われます。まずはセーブ率や阻止率ですが、そもそもアーセナルの守護神が高い数字を叩き出すのは難しいといわざるを得ません。最終ラインが堅牢で、サリバやガブリエウがコースを塞ぐので、ゴールに飛んでくるのは絶望的なシュートばかりです。

他のチームより「緩めのナイスセーブ」のチャンスが少ないので、常に上級編で採点されている状態ですが、今シーズンも幾度となく超絶セーブでポイントのロストを回避しています。最初に挙げるべきは、ウェストハムに競り勝ったロンドンダービーにおけるマテウス・フェルナンデスとの1対1と、エヴァートン戦のCKからベトが右隅に蹴ったボールを足に当てたシーンでしょう。

どちらも0-0の後半で、決められていたら勝つのは難しかったはずです。マテウス・フェルナンデスの抜け出しにぎりぎりまで動かず、打つ瞬間に右に来ると見切った読みは完璧で、ベトの一撃はズビメンディが伸ばした足の位置でジャッジしたのだと思われます。2-1でリードしていた28節のチェルシー戦で、ガルナチョのクロスを外に弾くのを見たときも、心が震えました。

アルテタ監督が「心臓が止まるかと思った」と振り返ったこのシーンは、92分。ウインガーが左からゴールに向かうボールを蹴ると、中央に走り込んできたジョアン・ペドロは触れず、GKが指先でセーブしました。こう書くと「それだけ?」といわれそうですが、ストライカーの足が届かないのを確認してから動いて枠の外に押し出すとなると、完璧な速度計算と距離感が必要です。

マンチェスター・ユナイテッドとの開幕戦の73分にも、ドルグのクロスをジャストミートしたエンベウモのヘッドを超速のセービングで左に弾き出しました。18節のブライトン戦では、ヤンクバ・ミンテの豪快なダイレクトショットをぎりぎりでバーの上に逸らしています。ここまでで紹介した4つのパフォーマンスは、すべて1点差で勝ったきわどい試合です。

リシャルリソンのヒールキックをゴールライン上で掻き出したノースロンドンダービーの超絶セーブや、リーズ戦のパスカル・ストライクの強烈なヘディングなど、完勝のゲームを入れたらキリがありません。ブレントフォードとのアウェイゲームで、イゴーリ・チアゴのヘッドを止めたビッグセーブも凄かったのですが、自らのスローミスでピンチを招いているので握りつぶしましょう。

至近距離からのシュートで発揮する瞬発力と、セービングの後に体勢を立て直すスピードは、リーグNo.1といっていいでしょう。プレミアリーグのMVPとは別な話ですが、チャンピオンズリーグのほうはスタッツも大会No.1です。14試合中9試合がクリーンシートで、セーブ率は脅威の89.2%。Goals Preventedは4.6で、このまま3冠を達成するのではないでしょうか。

「アーセナルがビッグイヤーを獲得したら、ラヤをバロンドールに」というと、パリやバイエルンのサポーターからもツッコミが殺到しそうなので、プレミアリーグだけで手を打ちましょう。というわけで、みなさん、いかがでしょうか?え、まだ優勝してない?確かに!失礼しました。この件は、再来週の月曜日までフリーズということにいたしましょう。


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