2026.05.28 選手トピックス
現地記者が渾身のレポート!プレミアリーグ2025-26シーズンの新戦力189人の評価&ランキング!
ラヤン・シェルキ、マイケル・カヨデ、ドミニク・カルヴァート=ルーウィン、ジョアン・ペドロ、マリック・ティアウ。ここに挙げた10人の共通項は、「2025-26シーズンのニューフェイス」です。プレミアリーグの20クラブがトランスファーマーケットで獲得した189人を評価し、ランキングにしたクレイジーな記事を配信したのは、やはり「アスレティック」でした。
「34億ポンド(約7284億円)が手元にあったら、あなたならどうしますか?」。刺激的な問いかけで話を始めたティム・スピアーズ記者は、全員の移籍金やパフォーマンスをチェックし、個別に寸表を添えるという気の遠くなるような作業をやり切りました。冒頭に挙げたのは184位から188位の選手で、その後の5人は2位から5位です。ベストとワーストは、最後に紹介しましょう。
「長い記事ですが、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズのファンなら、それほどスクロールする必要はありません」。なるほど。最下位でシーズンを終えたウェスト・ミッドランズのクラブは、マーケットでのしくじりが致命傷だったようです。記事は最後に1位を紹介しているのですが、素直に上位から見ていったほうがテンションが上がります。
公式戦52試合10ゴール15アシストのシェルキは、オプション込みの3630万ポンド。今季プレミアリーグのドリブル成功ランキングで、唯一のDFだったカヨデは、高速ロングスローでブレントフォードの攻撃力を高めた逸材です。1450万ポンドは、バーゲン価格。フリーエージェントでリーズに加わったカルヴァート=ルーウィンは、35試合14ゴールと大復活を遂げています。
チェルシーがジョアン・ペドロの獲得に費やしたのは、最大で6000万ポンド。入団直後のクラブワールドカップは3戦3発で優勝の立役者となり、その後の公式戦で50試合20ゴール9アシストという数字を残せば、お買い得というしかありません。ただしチェルシーは、3000万ポンドのリアム・デラップが41試合2ゴールで159位。喜びは2/3に目減りしてしまったようです。
ニューカッスルのティアウは3460万ポンドで、最終ラインに欠かせない存在となりました。7位以下を見てみると、ボーンマスで15戦5ゴールと爪痕を残した19歳のハイアン、ウェストハムで獅子奮迅の活躍を見せたマテウス・フェルナンデス、マン・ユナイテッドの新守護神ラメンス、ドルトムントから170万ポンドでブライトンに出戻りのパスカル・グロスが名を連ねています。
11位はサンダーランドのGKルーフス。ラメンスの2170万ポンドは納得のお値段ですが、ルーフスは1170万ポンドとお得感では上をいっています。12位はボーンマスのトリュフェ。リヴァプールに4000万ポンドで売ったケルケズは49位で、後釜の獲得費用は1440万ポンド。左サイドの攻撃力はむしろ高まっており、売買は大成功といっていいでしょう。
ここまでの顔ぶれを見て、22年ぶりのビッグタイトルで盛り上がったグーナーのみなさんは、ストレスを溜めているのではないでしょうか。アンドレア・ベルタが推進した補強なくしてトロフィーはなかったはずで、上位にひとりもいないのはどういうことだ、と。お待たせしました。1300万ポンドの掘り出しもの、クリスティアン・モスケラが13位に入っています。
14位はアストン・ヴィラで中盤を支えたリンデロフ、15位は2000万ポンドという信じられない安売りでマン・シティに移籍したマーク・グエイ。エヴァートンで中盤の軸となったデューズバリー=ホールは2500万ポンドで、16位は納得感があります。ボーンマスからマン・シティのセメンヨは、27戦11発3アシストと結果を出したのですが、6250万ポンドが順位を下げたようです。
この調子で全員を紹介していくと、ティム・スピアーズ記者のレポートを上回るボリュームになってしまうので、気になる選手をピックアップしていきましょう。チェルシーが4900万ポンドを投じたエステヴァン・ウィリアンは、21位にランクイン。29位のシェシュコ、34位のエゼ、35位のギョケレスのほうが上では?とツッコミを入れたくなりますが、コスパの問題でしょうか。
3位に躍進したマン・ユナイテッドでは、エンベウモが38位でマテウス・クーニャは40位。右サイドのレフティは後半戦で結果を出せず、左サイドのドリブラーはフィットするのに時間を要したという主張でしょう。45位のドンナルンマは、TOP20に入ってもおかしくないパフォーマンスでした。カイ・ハヴェルツにキックをカットされたシーンを重く見たようですが…。
負傷離脱のエキティケは50位。「攻撃力はもの足りない」と評されたインカピエは52位で、4500万ポンドの買取オプションは悩ましい額ではあります。後半戦でテンションが下がったズビメンディは53位、最終盤の貴重なゴールでスパーズを救ったジョアン・パリ―ニャは58位。ど真ん中の95位はフラムのケヴィンで、見上げるとクドゥス、レインダース、グリーリッシュがいます。
97位のフロリアン・ヴィルツと、その下のシャビ・シモンズには、「不安定なパフォーマンスはチームの問題ではなく、本人のレベルの問題」といった厳しいコメントが添えられています。とはいえ両者ともに23歳で、獲得の成否を問うのは来シーズンを終えてからでも遅くはないでしょう。期待に応えられなかったコナー・ギャラガーは105位、ガルナチョは133位です。
ここまで読んだみなさんは、あのストライカーの順位が気になっているのではないかと思われます。プレミアリーグレコードの1億2500万ポンドでリヴァプールに移籍したアレクサンデル・イサクは、175位。ノーゴールだった最初の3ヵ月の出遅れは、ニューカッスルで練習をボイコットした本人の責任で、骨折という不運があったとはいえ、22戦4ゴールでは低評価もやむなしです。
さて、いよいよベストとワーストを発表しましょう。レポートのTOPを飾ってしまった189位は、アストン・ヴィラで苦しんだハーヴェイ・エリオット。「アスレティック」の記者は、「両クラブと選手にとって壊滅的な契約」「ウナイ・エメリが頭脳、ジョン・マッギンが心臓だとすれば、エリオットは盲腸」という厳しい表現で空転したディールを総括しています。
とどのつまりは、エメリ監督がエリオットを評価しなかったという1点に尽きます。先発出場はELのザルツブルグ戦と、カラバオカップのブレントフォード戦のみ。ジーテック・コミュニティでの唯一のゴールも、指揮官を振り向かせるには至りませんでした。1月のローン期間短縮交渉も、買取義務条項の解除も失敗に終わり、23歳のレフティは行き場を失っています。
2025-26シーズンの最強の新戦力に指名されたのは、サンダーランドをヨーロッパリーグに導いたクラニト・ジャカ。記者の寸評を見ると、「経験、リーダーシップ、クオリティ、攻守両面でチームのために戦い抜く激しい情熱。サンダーランドのピッチ上の指揮官であり、今シーズンの最優秀選手であり、クラブ史上最高の選手と評する人もいるほどだ」とベタ褒めです。
プレミアリーグの戦績は34試合1ゴール6アシスト。33歳とは思えない運動量でチームを牽引したMFがいなければ、昇格初年度にEL出場権獲得という快挙はなかったでしょう。現地記者の渾身のレポートが非常におもしろかったので、ダイジェストで紹介しました。「アスレティック」は有料ですが、興味がある方はぜひご一読ください。
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