2026.06.02 選手トピックス
早熟の天才、空前絶後のオールラウンダー。40歳になったジェームズ・ミルナーがついに引退!
プレミアリーグレコードの24年連続出場と658試合出場が、ピリオドのきっかけだったのでしょうか。40歳になったジェームズ・ミルナーが引退を発表しました。リーズ、ニューカッスル、アストン・ヴィラ、マンチェスター・シティ、リヴァプール、ブライトン。GK以外のポジションをすべてこなす空前絶後のオールラウンダーは、すべてのクラブで主軸として活躍しました。
幼い頃からファンだったリーズにスカウトされ、アカデミーに入団したときは10歳で、プロになる前からウェイン・ルーニーはライバルでした。14歳になると、サー・アレックス・ファーガソンが乗り出す争奪戦が勃発。リーズが好きだったミルナーは、将来のトップチームデビューを条件にクラブに残りました。
プレミアリーグ初出場は2002年11月。早熟の天才は16歳で、リーグ史上2番めに若い選手として話題になりました。ボクシングデーに開催されたスタジアム・オブ・ライトのサンダーランド戦で、負傷したアラン・スミスに代わって36分に登場すると、51分に左からのグラウンダーを右足で合わせ、16歳356日というプレミアリーグ最年少ゴール記録を達成しました。
3日後のチェルシー戦でも、45分にボックス左で縦パスを受け、ひとりかわしてコントロールショットを右隅に決めています。アタッカーとして成長するのかと思いきや、4月にはセントラルMFとしてプレイしており、2003-04シーズンはセカンドストライカー、トップ下、左右のサイドアタッカー。フツーのチームは、ティーンエイジャーをこんなふうに起用しないでしょう。
2004年の夏、ニューカッスルにミルナーを売却したリーズは、財政難という事情がなければ手元に残しておきたかったはずです。タイン・アンド・ウェアで過ごした4シーズンで6人の監督が指揮を執ったため、ユーティリティーがレベルアップ。2008-09シーズンからアストン・ヴィラで2年を過ごした後、2010年にマン・シティに移籍しました。このとき彼は、まだ24歳です。
マンチェスターでは、マンチーニとペジェグリーニの下でプレミアリーグのトロフィー獲得に貢献し、国内のタイトルをすべて制覇。フリーエージェントでリヴァプールに移籍したのは29歳になってからで、8シーズンも活躍するとは思いませんでした。ユルゲン・クロップの黄金時代に欠かせない人材で、アーノルドやロバートソンがケガをすると、的確に穴を埋めてくれました。
「残留争いからタイトル獲得、ヨーロッパでのプレイ、そして母国イングランドの代表として2度の欧州選手権と2度のワールドカップに出場するなど、忘れられない瞬間を数多く経験できたのは、大きな幸運でした。何よりも、フットボールを通じて出会った人々と築いた友情こそが、永遠に大切にしたい宝物です」
「ファンのみなさん、ありがとう。私の歩みのあらゆる局面で支えてくれた人々の励ましは、想像以上に大きな意味を持っています。そして、時に私を苦しめてくれた方々にも、ありがとうといいたい。あなたたちがいたからこそ、この旅は忘れられないものとなりました。選手として、人間として自分を築いていくうえで、大きな役割を果たしてくれたのです」
ブライトンに入団したときは37歳で、昨シーズンは負傷に苦しめられましたが、今季はカンファレンスリーグの出場権獲得に貢献したといえるでしょう。まさに、フットボールのセンスの塊。誕生日が同じというささやかな縁があり、いつも気にしていた選手が「すべてをやりきった」と去っていくのを見ると、心を揺さぶられます。おつかれさまでした。次のキャリアはもちろん…!
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