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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マンチェスター・シティがプレミアリーグNo.1MFケヴィン・デブライネに異例の7年契約をオファー!

7年契約となれば、満了時には33歳です。「BBC」「スカイスポーツ」「ガーディアン」などイギリスメディアが一斉に報じたのは、マンチェスター・シティがケヴィン・デブライネにオファーした長期契約の中身です。首位チームのフィールドプレイヤーで唯一、プレミアリーグ全試合先発出場を続けているプレーメイカーの現在の週給は11万5000ポンド(約1725万円)。2024年までと3年延長される新しい契約は、21万ポンド(約3150万円)に増額されるようです。これに対して、キャリアのピークに近づいている26歳のMFは合意寸前と伝えられています。

「どこにも行くつもりはない。プロジェクトの一員として楽しんでいる。チームは正しい方向に進んでいると思うけど、それは重要なことだね。マンチェスター・シティ入団は正しい決断だった。家族もそう感じている。すべてがうまくいっているよ」。ペップの下で黄金時代を築こうとしているクラブに対して、ベルギー代表MFは満足の意を表しています。

公式戦24試合7ゴール13アシスト、プレミアリーグ18試合6ゴール8アシスト。チャンスメイク50回とスルーパス21本は、いずれも今季プレミアリーグNo.1。5連勝であっさりグループステージ突破を決めたチャンピオンズリーグでも1ゴール3アシストと結果を出しており、ペップ2年めの躍進を語るうえではデブライネの存在を外すことはできません。右サイドから縦に突破して繰り出す高速グラウンダー、3トップを一瞬でフリーにするスルーパス、ピンポイントでゴール前の味方に合わせるアーリークロスとすべてがワールドクラス。彼の最大のストロングポイントは、時間、空間、速度を一瞬で計算できることです。

守備陣が門を創っているのを見れば出すタイミングが図れるスルーパスに対して、GKとDFの数秒後のポジションまで読まなければならないアーリークロスを完璧に決めるのは、一段難易度が上がります。デブライネのキック1発で世界が変わるのを、何度目撃したことか。プレミアリーグ6ゴールのうち4発を左足で決めており、ピッチのどこにいてもクオリティが変わらないのも、他のプレーメイカーを凌駕するポイントです。

今までは4-2-3-1の2列めでプレイすることが多かった司令塔は、今季は4-3-3のインサイドMFに固定されています。今季になって大きく変わったのは、新しいポジションで守備における貢献度が高まったことと、積極的にシュートを打つようになったことです。プレミアリーグにおける枠内シュート23本は4位で、モラタ、ラカゼット、アレクシス・サンチェス、アザールを上回っています。2015年の夏に、マンチェスター・シティがヴォルフスブルクに払った5500万ポンド(約82億5000万円)は、相当安かったのではないでしょうか。以来2年半の在籍で、プレミアリーグ79試合19ゴール36アシスト。シュート、チャンスメイク、ラストパス、ディフェンスと貢献度絶大のMFがフルシーズン普通にプレイすれば、マンチェスター・シティは他の追随を許さず4年ぶりのプレミアリーグ制覇に辿り着くのではないかと思われます。

ポグバ抜きでダービーを戦ったチームのサポーターとしては、「次はそちらがデブライネ抜きで」と申し入れをしたくなりますが、それでもマン・シティは強いのでしょうね…。デブライネが牽引するチームがチャンピオンズリーグでどこまで上にいけるのかを見届けたいと思う一方で、デブライネがいないチームがライバルとどう戦うのかを観てみたい気分もあります。本日のカラバオカップ準々決勝、レスター戦は17番はお休み。延長戦を終えても決着はつかず、ただいまPK戦に突入しております。

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