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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

復活ウェイン・ルーニー!プレミアリーグ3試合連続ゴールで早くも10発ゲット!

マンチェスター・ユナイテッドサポーターが、レジェンドに対してこんなことをいうのも何なのですが、「ここまでやるとは思っていなかった」というのが正直な感想です。ウェイン・ルーニーが、プレミアリーグ16試合出場で2ケタゴールに到達しました。2012-13シーズン、サー・アレックス・ファーガソン最後のシーズンにセントラルMFをまかされた10番は、翌シーズンこそ17ゴールをゲットしてワールドクラスのストライカーであることを誇示したものの、その後の3年は12ゴール、8ゴール、5ゴール。チェルシーの指揮官だった2013年の夏にルーニー獲得を画策したジョゼ・モウリーニョも、シュートを打たなくなった元エースを活かせず。「偉大な選手が充分な時間プレイできずにいるのを見続けるのは簡単なことではない。彼がエヴァートンに戻りたいと告げてきたとき、私は何もいえなかった」と、ファンを公言していたレジェンドの背中を見送るよりほかにありませんでした。

14年ぶりにエヴァートンに復帰したルーニーが、チームのトップスコアラーになると予想した人はほとんどいないのではないでしょうか。10月に不振の責任を取らされたロナルド・クーマン前監督は「オリヴィエ・ジルーを獲れなかったのが痛かった」と語っており、現場のトップにもプレミアリーグ開幕から2戦連続ゴールを決めたルーニーを最前線で活かすという発想はなかったようです。3節からの5試合を沈黙した32歳のストライカーは、ブライトン戦でPKを決めた後、アーセナル戦では素晴らしい先制ミドルシュートをゴール左隅に突き刺しますが、いずれもチームの勝利につながらずにクーマン監督は解任。暫定で指揮を執ったアンズワース氏は、クリスタル・パレス戦とサウサンプトン戦でルーニーを90分間ベンチに置いたまま、使う素振りを見せませんでした。古巣への帰還を果たした元イングランド代表キャプテンは、ゴールどころか試合に出場するのもままならなくなっていました。

転機となったのは、14節のウェストハム戦でした。18分にジョー・ハートがカルヴァート=ルーウィンを引っかけてPKが宣告されると、左に蹴ったルーニーのキックは止められますが、浮いたボールを頭で押し込んで1点め。28分にトム・デイヴィスのクロスをファーサイドからボレーで決めると、66分にはジョー・ハートが飛び出したのを見て自陣から60メートルのロングシュートを叩き込みました。6年ぶりのハットトリック達成は、忘れていた感覚を呼び起こすためのトリガーとなったようです。16節のマージーサイドダービーでは、PKを確実に決めて今季プレミアリーグ7発め。続くニューカッスル戦では、アーロン・レノンのヘディングシュートをダーロウが弾いたところに詰め、右足で押し込む泥くさい決勝ゴールをゲットしました。

そして先ほど終わったプレミアリーグ18節のスウォンジー戦。47分にPKを止められたルーニーは、73分の2回めのPKを左に蹴り込み、今季のゴール数を10に乗せました。ウェストハム戦で失敗した後、押し込んだのをカウントするとPKが実質4本あるとはいえ、年が明ける前に10発という数字は並みのストライカーが記録できるものではありません。いやー、うれしいです。クラブとともに調子が上向いてきたエヴァートンの新エースには、7シーズンぶりとなる20発まで期待してしまいそうです。彼がPKを蹴る瞬間、息を詰めて両手を合わせる私のクセは、マンチェスター・ユナイテッドを離れて4ヵ月経った今も変わりません。

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