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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

現地メディアが出場時間&運動量ランキングを掲載!「プレミアリーグ2017-18鉄人選手権」

イギリスメディア「スカイスポーツ」の「Premier League iron men」というわかりやすい見出しに惹かれ、つい読んでしまいました。今季のプレミアリーグで疲れ知らずの働きを見せた鉄人は誰だ?というテーマのランキング企画です。みなさんは、この問いに対してどんな選手を思い浮かべますか?ケガが少ない選手、休まない選手、よく走る選手など、「鉄人」という言葉から想起されるイメージはさまざまでしょう。今回の企画では、プレミアリーグ2017-18シーズンの出場時間数、走行距離、スプリント回数を算出し、それぞれのランキングを掲載しています。記事の流れに沿って、まずは「休まない選手」から紹介させていただきます。

CBが3人、中盤とサイドが4人、FWが3人。出場時間数ランキングのTOP10は、このままひとつのチームとして機能してしまいそうな絶妙なバランスです。1位はチェルシーのアスピリクエタ。3バックの右を担う28歳は、昨季プレミアリーグでフルタイム出場を果たした鉄人です。今シーズンは、スタンフォード・ブリッジのスウォンジー戦以外のすべての試合に出場。2位を270分以上引き離すぶっちぎりのTOPです。マンチェスター・ユナイテッドで16ゴールを決めたルカクが2位、プレミアリーグNo.1の15アシストを記録したデブライネが3位。4位のフェルトンゲン、5位マティッチ、6位オタメンディも、いわれてみれば納得の顔ぶれでしょう。

上下動が多いWBというポジションで3747分出場という数字を残したマルコス・アロンソは、PFA(イングランドプロフットボール選手協会)のベストイレブンに選出されています。フィッルミーノとサラーは、チャンピオンズリーグでも脅威的な攻撃力を披露しながら、8位と9位にランクイン。プレミアリーグとCLにおける主力選手たちの獅子奮迅の活躍を見ると、リヴァプールが欧州で躍進した最大の理由は「国内カップ早期敗退」なのではないかと余計なことを考えてしまいます。10位はチェルシーの中盤の底を支えるエンゴロ・カンテ。鉄人という言葉から、彼の名前が浮かんだ方は多いのではないでしょうか。昨季プレミアリーグで35試合に出場し、MVPに選ばれたフランス代表MFは、今季も大きなケガをすることなくスペースのカバーに奔走しています。

【プレミアリーグ2017-18 出場時間数ランキング】
1位/アスピリクエタ(チェルシー)  4275分
2位/ルカク(マン・ユナイテッド)  4004分
3位/デブライネ(マン・シティ)   3940分
4位/フェルトンゲン(トッテナム)  3929分
5位/マティッチ(マン・ユナイテッド)3886分
6位/オタメンディ(マン・シティ)  3868分
7位/マルコス・アロンソ(チェルシー)3747分
8位/フィルミーノ(リヴァプール)  3744分
9位/サラー(リヴァプール)     3736分
10位/カンテ(チェルシー)       3728分

走行距離のランキングには、シブい名前が並んでいます。1位は躍進バーンリーの中盤を仕切るジャック・コーク。フィジカルが強く、攻守とも貢献度が高いワトフォードのドゥクレは、シーズンが終われば早々にビッグクラブから声がかかりそうです。プレミアリーグ33試合10ゴール9アシストという素晴らしいスタッツを残しているエリクセンは、エレガントなイメージがありながらも実際には相当汗をかいています。9位に入ったデブライネも、守備や空走りを厭わないプレーメイカー。マティッチ、ジョー・アレン、ジャカ、スティーブンス、ミリヴォイエヴィッチと、中盤で攻守のハブとなる選手が数多くランクインしているのが、このカテゴリーの特徴です。10位のパスカル・グロスは、プレミアリーグ全試合出場で6ゴールと健闘。ブライトンが残留を決めれば、立役者のひとりとしてリスペクトしたいアタッカーです。

【プレミアリーグ2017-18 走行距離ランキング】
1位/ジャック・コーク(バーンリー) 425.9km
2位/ドゥクレ(ワトフォード)    402.1km
3位/エリクセン(トッテナム)    393.7km
4位/ジョー・アレン(ストーク)   392.6km
5位/マティッチ(マン・ユナイテッド)385.0km
6位/ジャカ(アーセナル)      381.3㎞
7位/スティーブンス(ブライトン)  376.1㎞
8位/ミリヴォイェヴィッチ(クリスタル・パレス)  
                  372.3㎞
9位/デブライネ(マン・シティ)   368.8㎞
10位/パスカル・グロス(ブライトン) 368.1㎞

スプリント部門の1位がデル・アリという事実には驚かされました。昨季プレミアリーグで18ゴールのアタッカーは、今季は8ゴールと得点力を落としていたので、これほど走っているとは思いませんでした。エリクセンとともに「走るトッテナム」を象徴する20番は、2位を90回も引き離す圧巻の数字を残しています。ドゥクレとジョー・アレンは、運動量もスプリントも多く、これぞボックス・トゥ・ボックス。ピッチのどこにで顔を出すフィルミーノが、スプリントが多いといわれれば納得です。スワンズで孤軍奮闘のジョルダン・アイェウ、ガナーズの右サイドから攻め上がるベジェリン、馬車馬のようなドリブルを武器とするタウンゼント、WBAで完全復活を遂げたジェイ・ロドリゲスは、ダッシュする姿が浮かんでくる個性派たちです。ワトフォードのリシャルリソンは、中に斬り込んで決めるプレイを磨けば、スターリングのように怖い選手になるのではないでしょうか。

【プレミアリーグ2017-18 スプリント回数ランキング】
1位/デル・アリ(トッテナム)      2358回
2位/ドゥクレ(ワトフォード)      2267回
3位/フィルミーノ(リヴァプール)    2141回
4位/ジョー・アレン(ストーク)     2135回
5位/ジョルダン・アイェウ(スウォンジー)2045回
6位/ベジェリン(アーセナル)      2012回
7位/エリクセン(トッテナム)      2000回
8位/タウンゼント(クリスタル・パレス) 1961回  
9位/ジェイ・ロドリゲス(WBA)      1951回
10位/リシャルリソン(ワトフォード)    1904回

さまざまな選手の個性や活躍ぶりを表現してくれる正統派ランキング企画は、やっぱりおもしろいですね。デブライネとオタメンディ以外にマンチェスター・シティの選手がいないのは、動いていたのはボールだったからなのか、あるいは早々に勝負を決めてパスをまわしていた時間が長かったからなのか。パス本数、タッチ数、アシスト数ランキングでは上位を席巻しているプレミアリーグ最強チームは、ここに名前がないのが、むしろ怖さなのかもしれません。

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“現地メディアが出場時間&運動量ランキングを掲載!「プレミアリーグ2017-18鉄人選手権」” への3件のフィードバック

  1. B より:

    うーん、アスピ最高や

  2. ホタ より:

    ドゥクレは今シーズン輝いてますね。
    デンベレが退団するとしたら、後釜として是非スパーズが欲しがるタイプの選手だと思います(お隣の赤いクラブに行きたいようですが笑)

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    データ通りデブライネとオタメンディは鉄人という印象で頼りになります。オタメンディは最近調子が良くないので心配です。

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