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復活ロス・バークリー、再出発ジャック・ウィルシャー…未完の大器たちの明暗。

「自分の力を信じる必要がある。みんな、いいたいことをいうけどね。ロス(・バークリー)こそが完璧な事例だ。彼のことを思うとハッピーになる。ブラジルでワールドカップをともに戦ったグッドフレンド。偉大な選手だけど、ときどきケガに苛まれた。移籍して、いくつかの負傷を克服したとはっきりいえる。彼の内なる信念がもたらしたことだけど、最後は彼のフットボールの能力がものをいうんだ」

度重なる負傷により満足なパフォーマンスを披露できず、イングランド代表からも遠ざかったジャック・ウィルシャーが、2ヵ月半ぶりにピッチに戻ってきます。2015-16シーズンの大半を棒に振り、アーセナルで居場所を失った10番は、ボーンマスに貸し出されてパスセンスが錆びていないことを証明すると、昨季プレミアリーグでガナーズに戻って20試合1ゴール。ご本人としては、手応えのあるシーズンだったのだと思われますが、コンスタントに活躍したとはいえず、ロシアで戦う代表チームには選ばれませんでした。アーセナルは2年連続でプレミアリーグ4位以内を逃し、アーセン・ヴェンゲル監督は辞任。後に「ヴェンゲルが続投していたら、アーセナルに残っただろう」と語ったウィルシャーは、エメリ体制では必要とされないことを察して、ウェストハムで出場機会を確保する道をチョイスしました。

2017-18シーズンは、ロス・バークリーにとっても苦しい1年でした。2017年7月に鼠径部の手術を受け、新シーズンに備えたものの、予後は芳しくなくトッテナムへの移籍を断念。前半戦をリハビリに専念せざるをえなくなったMFは、負傷が癒えた1月にチェルシーに移籍するも、今度はハムストリングを痛めてプレミアリーグ出場2試合に留まりました。こちらもロシア行きのチケットをゲットできず、新シーズンに再起を図ることになります。サッリ監督を招聘したチェルシーは、レアル・マドリードのマテオ・コヴァチッチをレンタルで獲得。ロス・バークリーは、厳しい定位置争いを強いられることになりました。

新シーズンが開幕すると、ジャック・ウィルシャーは開幕から4試合連続で先発。「アーセナルが、なぜ彼との契約を打ち切ったのかわからない」と語ったペジェグリーニ監督は、ピルロと比較するほど小柄なレフティの能力を高く評価していました。今度こそ復活かと期待された19番でしたが、5節のエヴァートン戦を前に足首を痛めてリタイア。手術の後、6週間はピッチを離れる必要があると告げられました。出場したプレミアリーグ4試合は全敗で、未だチームに貢献したとはいえません。冒頭のコメントは、復帰戦となるマンチェスター・シティとのホームゲームの前に「ザ・サン」に応えたものですが、「自分自身を信じてきた」と語ったセントラルMFの足が、再び謀反を起こすかどうかは誰にもわかりません。

一方のロス・バークリーは、開幕からの2試合をスタメン出場したものの、サッリ戦術にフィットしていたとはいえず、3節からベンチスタートの日々が続きました。馬車馬のような力強いドリブルと、鋭いシュートをグディソン・パークに置き忘れてきたのかと思われた24歳は、10月のセインツ戦で復活します。30分にアザールに素晴らしいラストパスを通し、シーズン初のアシストを記録すると、57分のFKでジルーが折り返したボールをプッシュして今季初ゴール。続くマンチェスター・ユナイテッド戦では、96分にリュディガーのヘディングシュートのこぼれ球を押し込み、敗戦寸前のチームを救う2ゴールめをゲット。バーンリー戦でもモラタにスルーパスを通して先制点をお膳立てし、自らも左足のシュートを突き刺して3戦連発&2アシストという獅子奮迅の活躍を見せました。11試合3ゴール3アシストは、合格点といっていいでしょう。

復活まで1年かかったロス・バークリーにとって、コヴァチッチとの併用という現状は悪くないのではないでしょうか。起用される際のミッションは明確で、アグレッシブなプレイはサポーターの心をつかみ始めています。片やウィルシャーは、これからが正念場。開幕直後はアンカーとして期待していたペジェグリーニ監督は、デクラン・ライスを中盤の底に置いて守備を安定させており、攻撃に貢献できなければベンチが定位置となってしまうかもしれません。

今季が終わったとき、イングランド代表のサウスゲート監督は彼らをどう評価しているでしょうか。デル・アリ、エリック・ダイアー、ロフタス=チーク、ハリー・ウィンクス、ヘンダーソン、リンガードにロス・バークリーが加わったスリーライオンズ。昔いた場所に戻ろうとするウィルシャーが歩むルートは、決して緩やかな勾配ではありません。土曜日のマン・シティ戦は、後半からの起用となるかもしれませんが、強豪相手にメディアの見出しとなるようなプレイを披露してくれることを期待しています。

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