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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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地元メディアがレポート「プレミアリーグの中断は、タクミ・ミナミノにプラスに作用する」

Liverpool forward Takumi Minamino can benefit from enforced change under Jurgen Klopp(リヴァプールFW南野拓実は、ユルゲン・クロップが推進する変化によって利益を得ることができる)」。地元メディア「リヴァプールエコー」が、1月に入団したばかりの日本人アタッカーにとって、コロナウイルス感染によって強いられたイレギュラーな時間はプラスに作用していると報じています。「1月のトランスファーウインドウで入団するのは、決して簡単なことではない。ヴィルジル・ファン・ダイクやルイス・スアレスといった稀有なタレントを除く多くの新参者が、走りながらグラウンドに体を打ち付けられている」という書き出しで始まるイアン・ドイル記者の記事は、南野もまた例外ではなかったとレポートしています。

プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップで7試合ノーゴール。725万ポンド(約9億6000万円)という格安の移籍金でメルウッドにやってきたアタッカーは、自らの強みを表現できずに苦しんでいました。プレミアリーグ25節のサウサンプトン戦で、サラーがお膳立てしてくれた大チャンスをものにしていれば、ラクになれたかもしれませんが、ノーマークで放った南野のシュートは右にアウト。時折チャンスを創りながらも、ゴールに絡む決定的な仕事は未だありません。多くのサポーターが「ミナミノ?まだわからない。試合に出てないよね」「シュートを決めてくれたら、シャツを買うけど」と、評価を保留している状態です。

南野の元ボス、ザルツブルグのジェシー・マーシュ監督は、「リヴァプールでは、とても多くの経験豊富なタレントがプレイしているので、タキがグループに溶け込むには時間がかかるかもしれない」と釘を刺しつつ、「時が経てば、彼がリヴァプールにおけるフロント6のポジションのほとんどでプレイできるとわかるだろう。時間の問題だ」と活躍を期待しています。現地メディアの多くが、「いい買い物だった」と好意的に捉えている一方で、「コロナウイルス感染拡大による中断は、チームの一員として機能したい彼のチャンスを奪った」と懸念する向きもあります。

これらの声に対して「リヴァプールエコー」は、プレミアリーグのストップは南野にとって悪い話ではなかったと主張しています。「隔離期間の継続により、ユルゲン・クロップのチームには、既存の連携を強化しながら新しい関係を構築する時間が与えられた」。グループヨガとトレーニングセッションにサインインしている映像から、南野がエクササイズを通じてチームに関与していることがわかるとレポート。キャプテンのヘンダーソンや、セインツ時代に吉田麻也のトレーニング仲間だったサディオ・マネが、初めてやってきた日本人プレーヤーとのコミュニケーションを深めており、クロップ監督やコーチングスタッフと会話する時間も増えているようです。

予定よりも早く訪れたプレシーズンによって、南野拓実はプレミアリーグ2020-21シーズンを横一線で迎えるような状態になりつつあります。再開前のピッチで、チームメイトと連携して戦うイメージを高められれば、早いタイミングで初ゴールを決められるのではないでしょうか。ズームセッションを活用しながら、一体感を強固にしようとしているクロップ監督によって、南野が最初のシーズンで覚醒するのを楽しみにしています


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