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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Sheff.UTD】ツィエク2アシスト!好調チェルシーは4戦連続で3点差以上の快勝フィニッシュ!

9分にアウェイチームの先制ゴールが決まったときは、チェルシーは相当苦しむのではないかと思いました。プレミアリーグ8節、スタンフォード・ブリッジに乗り込んできたのはシェフィールド・ユナイテッド。4分にリース・ジェームズのグラウンダーをタミー・アブラハムがファーに流し、チルウェルのボレーがニアポストにヒットするなど、上々の立ち上がりを見せたホームチームには先制の気配が漂っていました。紅白のストライプの逆襲はセットピース。2分前から続いた3度めのCKをショートコーナーに切り替えると、バルドックの折り返しをベルゲがスライディングで狙い、タミー・アブラハムの前にいたマクゴールドリックが巧みにコースを変えて右隅に流し込みました。

1点を追う展開となったチェルシーの先発メンバーを紹介しましょう。GKエドゥアール・メンディ、DFリース・ジェームズ、ズマ、チアゴ・シウヴァ、チルウェル。MFカンテ、コヴァチッチ、メイソン・マウント、FWツィエク、タミー・アブラハム、ヴェルナー。バイタルエリアを包囲した16分のアタックは、メイソン・マウントのゴールに向かうクロスが2人のストライカーに合わず。同点ゴールが決まったのは、シェフィールド・ユナイテッドが押し返し始めていた23分でした。スローなビルドアップをペースアップさせたのは、右サイドのツィエク。ボックス右に走ったコヴァチッチに浮き球を通すと、落としを受けたタミー・アブラハムがノーマークのボレーを左隅に収めました。

31分にツィエクが蹴った右からのFKは、ゴールに向かって落ちてくるGK泣かせのボール。ラムズデールが右に弾くと、こぼれ球を叩いたヴェルナーのボレーは左のポストに直撃します。34分、ブルーズのショートコーナー。右にいたツィエクがファーポスト際に落ちる絶妙なクロスを入れると、ロウと競り合ったチルウェルが体に当てて押し込み、逆転に成功しました。38分のCKは、空中戦の攻防が2つ続いた後、チルウェルが左足で放ったボレーをラムズデールがセーブ。前半を2-1で終えたチェルシーは、GKが出にくいボールを入れてくるCKに要注意です。

47分、カンテが縦に出したロングフィードをGKに戻そうとしたスティ-ヴンスのヘッドが中途半端になり、カットしたコヴァチッチが一気にゴール前へ。シュートが決まるかと思った瞬間、ベイシャムのスライディングが間に合い、ポイント奪取の希望をつなぎました。ポゼッションはチェルシー、引いて守りながらカウンターのチャンスを窺うシェフィールド・ユナイテッド。56分にツィエクが右から巻いたシュートは、コースに入ったイーガンが頭に当ててCKに逃れました。64分のリース・ジェームズのFKは、ラムズデールがセーブ。オズボーンとマクバーニーを投入したアウェイチームは劣勢の打開策がなく、右サイドをツィエクに制圧されています。

ランパード監督の最初のカードは、71分にコヴァチッチをジョルジーニョ。75分、右サイドからのFKはやはりツィエクです。ラムズデールの前に走り込み、ヘッドでコースを変えて左隅に決めたチアゴ・シウヴァは、プレミアリーグ初ゴール!3-1となった1分後、ツィエクのロングフィードがラインの裏に出たヴェルナーにつながりますが、GKの頭上を狙ったループシュートは右のポストに弾かれます。4点めが決まったのは80分。自陣での競り合いでロウが後ろに戻したボールをヴェルナーがさらい、GKのポジションを確認した後、難なく右隅に蹴り込みました。

4-1、チェルシー快勝。直近6試合で1失点、4試合連続で3ゴール以上と攻守ともに機能しています。今日のMVPは、メディアも評論家もサポーターも全員一致でツィエクでしょう。GKやDFが触れず、味方に届く魔法のキックがシェフィールド・ユナイテッドの守備陣を翻弄。リース・ジェームズとの連携でサイドを制圧し、アウェイチームの得意の形を封じ切りました。次節のニューカッスル戦は、太腿を痛めたプリシッチ、コロナウイルス感染のカイ・ハヴェルツが復帰し、足首をやったコヴァチッチも使える状態になるでしょう。首位サウサンプトンに1差に迫ったチームは、間違いなく優勝候補です。


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“【Chelsea×Sheff.UTD】ツィエク2アシスト!好調チェルシーは4戦連続で3点差以上の快勝フィニッシュ!” への1件のコメント

  1. n より:

    最初はヴェルナーが違いを見せ、次第にハヴェルツ、そしとツィエク。チアゴ・シルヴァ、チルウェルも含めて、補強がしっかりと効果を発してきました。夏に捌ききれなかった過多戦力を、チーム選手お互いの為にも冬の移籍で整理し、CLとPLの両面作戦を維持できるベストスクワッドに期待したいですね。
    ヴェルナーのポジションと、プリシッチ&オドイの使いどころ、マウント、エイブラハムの起用含めて贅沢な夢が膨らみます。水を得た魚のごときカンテのアンカー起用はさすがですし、ジョルジーニョやコバチッチもそれぞれに違いが作れるので、各試合毎の組み合わせで見どころがあります。
    ユニフォーム呪縛とも言われた、毎回「3」とれるチームになれそうです。

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