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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×WBA】古巣対決のGKの神セーブ連発に阻まれ、マン・ユナイテッドはPK1発の辛勝!

プレミアリーグのアウェイゲームは全勝、ホームでは未勝利。オールド・トラフォードで3ポイントを手に入れ、呪縛から解き放たれたいマンチェスター・ユナイテッドにとって、昇格してからプレミアリーグで勝っていないWBAは絶好の相手でしょう。ルーク・ショーとポグバを負傷で欠いたスールシャール監督は、アレックス・テレス、フレッジ、マタを先発で起用しています。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、アレックス・テレス。中盤センターにマティッチとフレッジ、2列めにマタ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にマルシアルの4-2-3-1で、ドニー・ファン・デ・ベークは相変わらずベンチです。

立ち上がりの2分、右から蹴ったマタのFKに反応したマルシアルのバックヘッドは、GKサム・ジョンストンがセーブ。左右のサイドをワイドに使っているマンチェスター・ユナイテッドですが、クロスが味方に合いません。13分、インターセプトしたフレッジが右サイドのブルーノ・フェルナンデスに預け、縦パスを受けたマルシアルが中央にグラウンダー。ラシュフォードに届かなかったボールにフレッジが詰めますが、WBAの守備陣が冷静にさばいて二次攻撃を回避します。

16分、インターセプトから攻め上がったマグワイアが左のラシュフォードにつなぐと、グラウンダーを受けたブルーノ・フェルナンデスの絶妙な落としでマルシアルがフリーです。ジョンストンの右を狙ったシュートが読まれ、ビッグセーブの瞬間に天を仰ぐブルーノ・フェルナンデス。20分にソーヤーズの縦パスで右から突破を図ったカーラン・グラントは、クロスに放ったシュートがリンデロフの足に触れて左に切れていきます。

33分、ブルーノ・フェルナンデスがボックス右に通したロングフィードをマタが折り返すと、マルシアルの前に入ったジョンストンがキャッチ。楔のパスを通せず、サイドアタックは枚数が足りず、赤いシャツは今日も攻めあぐんでいます。36分のCKのクリアが宙に浮き、マグワイアが胸トラップから右足で放ったボレーは、前に出たバートリーが顔面ブロック。41分のWBAのCKは、バートリーのヘッドがクロスバーの上を抜けていきました。

0-0で前半を終えたマンチェスター・ユナイテッド。後半開始早々の48分にブルーノ・フェルナンデスがギャラガーの足を引っかけ、PKを示す笛が鳴りますが、VARチェックでファールは取り消しとなりました。50分にゴール左隅を狙ったラシュフォードのミドルは、ジョンストンが右に飛んでセーブ。2分後、ファーロングのクロスがボックス左に流れ、タウンゼントの決定的なシュートがデ・ヘアの右を襲いますが、プレミアリーグ屈指の守護神が足に当てるビッグセーブでチームを救いました。

直後、マタのクロスをファーロングが手で弾いてPK。ブルーノ・フェルナンデスが右隅を狙った最初のキックは、ストップしたジョンストンの動き出しが早かったとされ蹴り直しとなり、左に打った2本めがネットを揺らしました。スールシャール監督は、62分にマタを諦め、カバーニを投入。65分にWBAが左から仕掛けた速攻は、カラム・ロビンソンがボックスの手前から放ったシュートがクロスバーにヒットします。

67分、マン・ユナイテッドが得意のカウンター。マルシアルのスルーパスが右から上がったブルーノ・フェルナンデスに通り、ファーに出したラストパスをラシュフォードがトラップしてゴール右に浮かしますが、ジョンストンが素晴らしい反応でポストの外に押し出しました。

71分、左からのCKをカバーニが頭でファーに流すと、マグワイアのボレーはまたもやジョンストンがビッグセーブ。オープンな展開になってシュートチャンスが増えたマンチェスター・ユナイテッドは、2018年までクラブに所属していたGKの神セーブ連発で追加点を阻まれました。79分、ラシュフォードに代わってファン・デ・ベーク。最少得点の勝利にプラスアルファの収穫があったとすれば、アレックス・テレスが場数を踏めたことと、フレッジのアグレッシブなプレイでしょうか。

ホーム初勝利で暫定9位となったマンチェスター・ユナイテッドですが、今日のパフォーマンスはリヴァプール、マン・シティ、チェルシー、トッテナムの上をめざせるチームには見えませんでした。マルシアルとグリーンウッドはプレミアリーグで未だノーゴールで、ポグバ、ファン・デ・ベーク、カバーニは持てる力を発揮できているとはいえません。出遅れといい続けながら、11月が終わろうとしています。そろそろ、ブルーノ・フェルナンデス頼みのフットボールから脱却してほしいのですが…。


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