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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Fulham×Liverpool】フラム大健闘!アリソンが大活躍のリヴァプールは、納得のドロー決着!

開始早々から、不穏な空気が漂っていました。ロビンソン、ロフタス=チーク、ルックマン、カヴァレイロがテンポよくパスをまわすフラムが猛攻。2分のカウンターで、中央を突破しようとしたルックマンはファビーニョが止めましたが、4分にはロフタス=チークが右から通した縦へのキラーパスで、カヴァレイロが完全に抜け出しました。ボックス右から打った強烈な一撃は、慌てなかったアリソンが仁王立ちでビッグセーブ。昨季プレミアリーグを独走で制した王者と、降格ゾーンにタッチしているチームの一戦とは思えない立ち上がりです。

アリソン、アーノルド、ファビーニョ、マティプ、ロバートソン、ワイナルドゥム、ヘンダーソン、カーティス・ジョーンズ、サラー、フィルミーノ、マネ。クロップ監督が選んだ11人は、現在のベストメンバーです。チェンバレンに復帰の目処が立った矢先に、ジョッタとツィミカスが膝の同じ個所を痛め、2ヵ月リタイア。負傷者リストに8人が名を連ねており、充足しているポジションは前線、右SB、GKのみです。14分、レミナのスルーパスでボックス左から抜け出したのは、またもカヴァレイロ。右足のシュートはアリソンが左に反応してセーブし、レッズは2度めのピンチも乗り切りました。

徹底的にカウンターを狙うフラムは、ルックマンが脅威となっています。左サイドでフィルミーノとアーノルドを抜き去った23分のチャンスは、ヘンダーソンがラストパスのコースを切ってCK。1分後にはサイドチェンジを受けてカットインし、アーノルドとカーティス・ジョーンズをかわして右足を振り抜きます。決まったかと思われた一撃は、左に飛んだアリソンが3度めのビッグセーブでCK。右からのキックのクリアをロビンソンが拾うと、混戦からボックス右のボビー・リードにボールが渡り、クロスに放った強烈なシュートがアリソンの指先を抜けてファーのサイドネットに突き刺さりました。

32分、左からのFKに飛び込んだアダラビオヨのボレーはアリソンが触り、浮いたボールをアンギッサが頭でプッシュしますが、ボールはバーの上に浮いてしまいます。プレスに手を焼き、ハーフラインを越えるのに苦労しているプレミアリーグ王者はロングフィードに頼りがちで、フラム守備陣を崩すシーンがありません。40分にカーティス・ジョーンズがアーリークロスを左に浮かすと、マネのヘッドはクロスバー越え。44分にアーノルドの高速グラウンダーをニアでトラップしたサラーは、左足のシュートをポストの右に外してしまいました。

クロップ監督は、背中のけいれんを訴えたマティプをハーフタイムで見切り、南野拓実を投入します。後半開始30秒、レミナが浮かしたボールをロバートソンがゴール前でクリアしようとすると、カヴァレイロが体当たりで奪い、右足でプッシュ。アリソンがブロックし、こぼれたボールを拾ったボビー・リードの速いグラウンダーはファビーニョがカットしました。直後に南野のパスを中央で受けたサラーのミドルは、アレオラがセーブ。苦しんでいたレッズは、南野の運動量が加わったことで、サイドを攻めるシーンが増えてきました。

61分、ショートコーナーから中央に出たボールに南野が競り勝ち、サラーとのパス交換からフィルミーノに縦パスを入れると、左に転がったパスで走り込んだヘンダーソンがフリー。ニアを狙った左足のシュートは、コースに飛び込んだアレオラのビッグセーブに阻まれます。68分のフラムのCKは、ニアに入ったアンデルセンのヘッドがバーの上。アーノルドをネコ・ウィリアムズは、コンディションを考慮した後退でしょうか。残り20分を切っても、フラムが1-0でリードしています。

78分、ワイナルドゥムが蹴ったFKは壁に入ったカマラにヒット。VARは上げた腕に当たった瞬間を映し出しており、レッズにPKが与えられます。サラーが中央に蹴ったボールを、アレオラが弾き切れず1-1。84分に自陣からドリブルを始めたカーティス・ジョーンズは、ボックスまで持ち込んで右足を振り抜きますが、コースがやや甘くアレオラが落ち着いてキャッチしました。1-1、ドロー決着。アグレッシブだったフラムをリスペクトしたい一戦でした。今季プレミアリーグでノーゴールが1度もないチームにオープンプレーから失点しなかったのは、マンチェスター・シティと彼らだけです。

首位スパーズがドローだっただけに、勝ちたかったリヴァプールですが、アリソンのビッグセーブ連発がなければ負けていたゲームは、何とか1ポイントをプラスしたと前向きに評価すべきでしょう。最大の収穫は、中盤で南野が機能したこと。負傷者だらけのチームがタイトなこの季節を乗り切るためには、サブの選手の奮闘が必要です。次節はスパーズとのシックスポインター。ハリー・ケインとソン・フンミンのホットラインを遮断するためは、サラーを前線に据え、マネ、フィルミーノ、南野あるいはカーティス・ジョーンズを2列めに並べる4-2-3-1がいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。フラム守備陣に封じられたマネとフィルミーノの奮起に期待しましょう。


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