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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【WBA×Arsenal】ティアニー、スミス・ロウ、サカ…美しきアーセナル、4発ゲットで3連勝!

チェルシーとブライトンに連勝し、プレミアリーグ13位に浮上したアーセナル。年明け初戦の相手は19位のWBAですが、チェルシー、マンチェスター・シティ、リヴァプールとのゲームをドローに持ち込み、トッテナムとマンチェスター・ユナイテッドには1-0惜敗のチームに油断は禁物です。アルテタ監督が選んだスターティングメンバーは、9人までがブライトン戦と同じで、ダニ・セバージョスとラカゼットが新たな工夫です。GKレノ、DFベジェリン、ホールディング、パブロ・マリ、ティアニー、セントラルMFにダニ・セバージョスとジャカ、2列めはオーバメヤン、スミス・ロウ、サカ。最前線のラカゼットは、今季プレミアリーグで5ゴールを決めています。

開始3分、オーバメヤンのクロスのクリアに走り込んだベジェリンがシュート。ビッグ6相手に超絶セーブを連発しているサム・ジョンストンに足でブロックされ、サカのシュートはゴール前の渋滞に引っかかりますが、アーセナルは上々のスタートです。10分には、ラカゼットのパスでサカが最前線に飛び出し、右足でシュート。クロスに打てればよかったのですが、ボールはGKの正面です。14分、右からダニ・セバージョスが入れたFKは味方に届かず。クリアに反応したティアニーは、大きく打ち上げてしまいました。

ダニ・セバージョスの絶妙な浮き球で、サカが右サイドから抜けたのは15分。ファーポストに向かうクロスに走り込んだオーバメヤンは、スライディングボレーを空振りしました。21分、WBAが最初のカウンター。マット・フィリップスの強烈なシュートはレノが落ち着いて前に弾き、ガナーズのハーフコートマッチが再開します。23分、サイドチェンジを受けたティアニーがファーロングと勝負。縦にかわした後、カットインした左SBが右足を振り抜くと、美しい弾道を描いた一撃はジョンストンの指先を抜けて、ネットに突き刺さりました。

28分、ベジェリンのパスを受けたスミス・ロウが前のサカに預け、最前線でポストに入ったラカゼットがダイレクトで右にさばくと、軽やかにスプリントしたスミス・ロウが完璧なグラウンダーを中央にフィード。ノーマークのサカが無人のゴールに流し込み、アウェイチームのリードは2点に広がりました。32分には、左サイドでスミス・ロウ、ティアニー、ラカゼット、スミス・ロウ、ラカゼットとショートパスがまわります。ラカゼットのクロスはDFに当たり、ジョンストンが上に弾いてCK。スミス・ロウを中心とした速いパスワークは、ヴェンゲルのチームのようです。

雪が降りしきるホーソンズはパススピードを奪い、ホームチームの反撃を難しくしています。43分、左サイドでイヴァノヴィッチを抜き去ったラカゼットが、角度のないところからニアを狙うと、いちかばちかでニアを塞いだジョンストンの背中にヒットしました。前半は0-2、シュートは2対11、オンターゲット1対6。ハーフタイムの間にピッチは白くなり、後半開始直後はWBAが主導権を握っています。アルテタ監督は、54分という早い時間にベジェリンを下げ、メートランド=ナイルズを投入。1分後、ダニ・セバージョスのスルーパスでラカゼットがラインの裏に抜けると、一瞬飛び出しを躊躇したジョンストンは、かろうじてコースを切ってフィニッシュを外させました。

61分、ハーフライン付近にいたラカゼットが、右サイドのサカにフィード。7番が縦に持ち込んでクロスを入れると、アジャイのミスキックが右のポストを叩きます。リバウンドを取ったスミス・ロウの左足シュートはアジャイが腹に当てますが、こぼれ球に先着したラカゼットが右隅に収めて0-3。65分にはオーバメヤンが左のティアニーを走らせ、素晴らしい高速クロスをラカゼットがプッシュし、勝負を決めました。71分、サカに代わってウィリアン。75分にティアニーがクロスを上げると、フリーだったウィリアンの左足ボレーはミスキックとなり、左足に当てたオーバメヤンはコントロールできませんでした。

77分にスミス=ロウがお役御免で、ウィロックがトップ下へ。81分にボックス左を突破したオーバメヤンは、左足のシュートをジョンストンに弾かれました。プレミアリーグ3ゴールに留まっているエースか、迷いが見られるウィリアンが決めてくれれば最高だったのですが、0-4の圧勝には文句なしです。ティアニー、スミス・ロウ、サカ、ラカゼット…素晴らしい連携で守備的なチームを崩したこんな試合は、MVPをひとり選ばなくてもいいでしょう。2020-21シーズンで初の3連勝。暫定6位のチェルシーの背中が見えてきました。つぶし合いが続く混戦の今季は、TOP4フィニッシュも充分めざせます。


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