2021.01.19 プレミアリーグ観戦記2020-21プレミアリーグ観戦記
【Arsenal×Newcastle】速攻炸裂、オーバメヤンが2発!3-0快勝のアーセナルは完全復活!?

ボールをゆっくりまわしながら、縦に入れるチャンスを窺うアーセナルの最終ライン。ティアニーが左サイドに戻ってくれば、おのずとこちらが主戦場になります。8分、トーマス・パーティーのロングフィードを受けたオーバメヤンが一気にボックスに侵入しますが、ゴールラインまで持ち込んで入れた折り返しはGKダーロウがキャッチ。アルミロンを中心にサイドアタックに徹するニューカッスルは、アンディ・キャロルにハイボールを合わせようとしています。
15分、右から斬り込んだスミス・ロウがボックス右に走り込んだサカにパスを通すと、高速グラウンダーに足を出したダーロウはクリアし切れず、ボールはファーでフリーのオーバメヤンへ。体勢を崩しながら合わせたボレーは右のポストに当たってしまい、先制のチャンスを逸しました。22分、ボックス右で突破を諦めたサカがトーマス・パーティーに落とすと、直接叩いたミドルはクロスバーの上。24分に右サイドをスプリントしたアルミロンは、中央に斬り込んでキャロルに預け、リターンをもらって左足を振り抜きますが、ボールは右に切れていきました。
26分、トーマス・パーティーの長いボールが左のスミス・ロウに届き、カウンターが発動。ニアに入ってきたオーバメヤンにラストパスが通るも、左足のボレーは浮いてしまいます。40分に左から仕掛けたオーバメヤンのコントロールショットは、右に流れていきました。45分にCKをニアで叩いたダヴィド・ルイスのヘッドも枠にいかず。70%以上のポゼッションを記録したアーセナルは、ゴールを決められずに前半を終えました。

勢いがついたホームチームはシュートシーンが増え、60分に追加点をゲットしました。レノ、トーマス・パーティー、オーバメヤン、スミス・ロウと左に展開し、スピードUPした20歳のプレーメイカーが中央にグラウンダー。フリーだったサカが左足ボレーをゴール右に突き刺し、今季プレミアリーグのゴール数を4に伸ばしました。65分、オーバメヤンのスルーパスで左から抜けたティアニーの鋭いグラウンダーは、ニアのラカゼットが触れず。1分後、右にいたサカがファーポストをめがけてクロスを上げると、マークを外していたラカゼットのヘッドはダーロウが足に当ててCKに逃れました。
2つの速攻の起点となったトーマス・パーティーは、67分にエルネニーにチェンジ。ガナーズの最終ラインは的確な判断でアウェイチームのパスをカットしており、崩れる気配はありません。3点めは77分、立役者はセドリク・ソアレス。サカとのパス交換でゴールラインまで抉った右SBは、完璧なグラウンダーをオーバメヤンに合わせ、ボレーがゴールのど真ん中に突き刺さりました。オーバメヤンは、今季プレミアリーグで初の2ゴール。後半はニューカッスルにシュートを打たせなかったガナーズが、3-0のままでゲームを畳みました。
トーマス・パーティーから左サイドに展開する形が見事にはまったガナーズ。打てるポジションに入ったオーバメヤンにパスが出るようになったのが、最大の収穫でした。4試合連続でクリーンシートの守備も文句なし。中盤センターは、ボールを散らせるジャカと正確なフィードで前を動かせるトーマス・パーティーがベストコンビでしょう。苦しい季節を若手のブレイクで乗り越え、ビルドアップとパスワークが格段に向上したガナーズは、上位に戻ってくるのではないでしょうか。ティアニーとトーマス・パーティーはワールドクラス。サカ、スミス・ロウ、マルティネッリはまだまだ伸びるはずです。
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