イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Arsenal×Newcastle】速攻炸裂、オーバメヤンが2発!3-0快勝のアーセナルは完全復活!?

チェルシー、WBA、ブライトンに3連勝で復活したかと思われたアーセナルは、ホームのクリスタル・パレス戦で攻撃が空転し、スコアレスドロー。ティアニーを欠いただけで左サイドが機能しなくなったチームは、未だ発展途上です。プレミアリーグ19節の相手は、15位に沈むニューカッスル。アルテタ監督は、ティアニーとトーマス・パーティーをスタメンに復帰させています。GKレノ、DFセドリク・ソアレス、ホールディング、ダヴィド・ルイス、ティアニー。セントラルMFにトーマス・パーティーとジャカ、2列めはオーバメヤン、スミス・ロウ、サカ、最前線にラカゼットの4-2-3-1です。

ボールをゆっくりまわしながら、縦に入れるチャンスを窺うアーセナルの最終ライン。ティアニーが左サイドに戻ってくれば、おのずとこちらが主戦場になります。8分、トーマス・パーティーのロングフィードを受けたオーバメヤンが一気にボックスに侵入しますが、ゴールラインまで持ち込んで入れた折り返しはGKダーロウがキャッチ。アルミロンを中心にサイドアタックに徹するニューカッスルは、アンディ・キャロルにハイボールを合わせようとしています。

15分、右から斬り込んだスミス・ロウがボックス右に走り込んだサカにパスを通すと、高速グラウンダーに足を出したダーロウはクリアし切れず、ボールはファーでフリーのオーバメヤンへ。体勢を崩しながら合わせたボレーは右のポストに当たってしまい、先制のチャンスを逸しました。22分、ボックス右で突破を諦めたサカがトーマス・パーティーに落とすと、直接叩いたミドルはクロスバーの上。24分に右サイドをスプリントしたアルミロンは、中央に斬り込んでキャロルに預け、リターンをもらって左足を振り抜きますが、ボールは右に切れていきました。

26分、トーマス・パーティーの長いボールが左のスミス・ロウに届き、カウンターが発動。ニアに入ってきたオーバメヤンにラストパスが通るも、左足のボレーは浮いてしまいます。40分に左から仕掛けたオーバメヤンのコントロールショットは、右に流れていきました。45分にCKをニアで叩いたダヴィド・ルイスのヘッドも枠にいかず。70%以上のポゼッションを記録したアーセナルは、ゴールを決められずに前半を終えました。

後半も主導権はアーセナル。47分、ラカゼットがボックス右に入ったサカにパスを通すと、右からのクロスは再度9番へ。トラップから迷わず放った強烈なシュートは、ダーロウが右に反応してセーブしました。先制ゴールは50分。自陣でクリアをキープしたラカゼットがトーマス・パーティーに預けると、この日3度めの素晴らしいロングフィードが左サイドのオーバメヤンに通りました。ドリブルで上がったエースはあっさりクラフトをかわして、左足でフィニッシュ。ニアに上がったボールにダーロウは触れませんでした。今季プレミアリーグで4発めを決めたオーバメヤンは、ほしいエリアでパスをもらえています。

勢いがついたホームチームはシュートシーンが増え、60分に追加点をゲットしました。レノ、トーマス・パーティー、オーバメヤン、スミス・ロウと左に展開し、スピードUPした20歳のプレーメイカーが中央にグラウンダー。フリーだったサカが左足ボレーをゴール右に突き刺し、今季プレミアリーグのゴール数を4に伸ばしました。65分、オーバメヤンのスルーパスで左から抜けたティアニーの鋭いグラウンダーは、ニアのラカゼットが触れず。1分後、右にいたサカがファーポストをめがけてクロスを上げると、マークを外していたラカゼットのヘッドはダーロウが足に当ててCKに逃れました。

2つの速攻の起点となったトーマス・パーティーは、67分にエルネニーにチェンジ。ガナーズの最終ラインは的確な判断でアウェイチームのパスをカットしており、崩れる気配はありません。3点めは77分、立役者はセドリク・ソアレス。サカとのパス交換でゴールラインまで抉った右SBは、完璧なグラウンダーをオーバメヤンに合わせ、ボレーがゴールのど真ん中に突き刺さりました。オーバメヤンは、今季プレミアリーグで初の2ゴール。後半はニューカッスルにシュートを打たせなかったガナーズが、3-0のままでゲームを畳みました。

トーマス・パーティーから左サイドに展開する形が見事にはまったガナーズ。打てるポジションに入ったオーバメヤンにパスが出るようになったのが、最大の収穫でした。4試合連続でクリーンシートの守備も文句なし。中盤センターは、ボールを散らせるジャカと正確なフィードで前を動かせるトーマス・パーティーがベストコンビでしょう。苦しい季節を若手のブレイクで乗り越え、ビルドアップとパスワークが格段に向上したガナーズは、上位に戻ってくるのではないでしょうか。ティアニーとトーマス・パーティーはワールドクラス。サカ、スミス・ロウ、マルティネッリはまだまだ伸びるはずです。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す