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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【WBA×MAN.CITY】デブライネ不在のゴールラッシュ!マン・シティに独走の予感…!

前線はフォーデン、スターリング、マフレズ、中盤にベルナルド・シウヴァ、ロドリ、ギュンドアン。アグエロとデブライネを欠いたチームは、これが現在のベストメンバーです。プレミアリーグ19位のWBAには、12月のエティハドで引き分けており、先にゴールを決められるとやっかいです。エデルソンの前には、ジョアン・カンセロ、ジョン・ストーンズ、ルベン・ディアス、ジンチェンコ。今季プレミアリーグ最少失点の4バックは、いつもと同じ並びです。

最初の2分はWBAペース。ロングスローからの混戦でボールがアジャイの前にこぼれ、至近距離から右足を振り抜きますが、間合いを詰めたエデルソンが腕に当ててピンチを脱しました。1分後、右から上がったベルナルド・シウヴァが逆サイドのフォーデンに展開すると、カットインからのシュートはジョンストンが指先で触ってポストにヒット。両チームの守護神のビッグセーブでテンションが上がったゲームは、6分にスコアが動きました。ジョアン・カンセロのロングフィードを最前線でトラップしたのはギュンドアン。左隅に飛んだシュートにジョンストンは1歩も動けず、ネットを揺らしたボールを見て呆然としています。

悠々とパスをまわすマン・シティ。次の興味は、追加点がいつ入るかになりました。12分のジョアン・カンセロにはため息が出ました。左サイドのフォーデンに長いパスを通すと、そのまま中央へ。リターンをトラップしてミドルを放つ姿は、セントラルMFのようです。2点めが決まったのは20分。ジョアン・カンセロの縦パスをベルナルド・シウヴァがトラップすると、オフサイドの旗が上がり、WBAの選手たちは弛緩してしまいました。リターンをもらったジョアン・カンセロのシュートがバーの下を叩いてネットを揺らした後、VARをチェックすると、逆サイドのファーロングが残っています。レフェリーはゴールを認め、プレミアリーグ19位は2点を追う絶望的な展開を強いられることになりました。

28分、WBAに久しぶりのチャンス。ハマーズから移籍したばかりのスノドグラスが前線のカラム・ロビンソンにパスを通すと、ワンステップで放った右足のシュートはゴールの左に外れました。アウェイチームの3点めは、その2分後。WBA守備陣が浮き球の処理に手間取り、ボックスのすぐ外で3回めのヘッドを処理しようとしたソーヤーズがギュンドアンに奪われてしまいます。軽快なタッチでオシェイをかわし、左足で打ったシュートはゴールの左に吸い込まれました。マン・シティ相手に自陣中央でボールを失えば、この結末を受け入れなければなりません。

勝負を決めた後も、執拗に右サイドを攻め続けたマン・シティは、前半終了間際に4点めをゲットします。クリアミスを拾った水色のシャツが左サイドを崩しにかかり、無理と判断したスターリングが逆サイドに振ると、ボックス右で受けたマフレズが中央に持ち込んで左足を振り抜きました。前半は0-4。後半も、ペップのチームが当たり前のようにボールを支配しています。49分にドリブルで中央を切り裂いたスターリングは、ラストタッチが長くなってしまい、51分のロドリのミドルはクロスバーにヒット。ペップはシートに深々と身を沈め、穏やかな表情で戦況を見つめています。

最後のゴールが決まったのは57分。フォーデンと代わって間もないフェラン・トーレスのチャンスメイクから、スターリングが放ったシュートがブロックされると、拾ったロドリの浮き球が右のマフレズに届き、ダイレクトのグラウンダーが中央に入ります。フリーで待っていたのはスターリング。イージーなボレーが無人のゴールに転がり、ギャップは5点に広がりました。ペップは拍手喝采、大興奮。マンチェスター・シティは最後までゲームをコントロールし続け、ポゼッション78%という圧倒的な数字を残してプレミアリーグ首位に立ちました。

圧巻だったのは、ストライカーのようだったギュンドアンと、プレーメイカーのようだったジョアン・カンセロ。デブライネの不在を忘れて見惚れたゴールラッシュでした。堅守で勝ち続けたマンチェスター・シティは、昨季までの自分たちを思い出してしまったようです。リヴァプール、トッテナム、アーセナルと続く2月の3連戦でどこかが止めないと、春を迎える前に優勝争いが終わってしまうかもしれません。3月6日のマンチェスターダービーまで、ハイテンションで過ごしたいのですが…。エースと司令塔を欠いてもハーフコートマッチをやってのけてしまうペップの凄さに、言葉を失った90分でした。


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“【WBA×MAN.CITY】デブライネ不在のゴールラッシュ!マン・シティに独走の予感…!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    更新して有難うございます。ギュンドアン素晴らしいですね。彼のクールさとセンスの良さが光ってました。本当にセンスが良いですね。チームとしてもダヴィドシルバの不在を埋めて解決しつつあるように思えます。しかし、まだまだ先は長いし何が起きるか分かりません。

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