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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Sheff.UTD】不可解だった交代策…マンチェスター・ユナイテッド、最下位に激痛の敗戦!

ペップの独走か、マンチェスター勢の一騎打ちか、レスターやリヴァプールが絡む混戦続行か。プレミアリーグ2020-21シーズンは、マンチェスター・シティが調子を上げてきた今がターニングポイントです。プレミアリーグ20節、マンチェスター・ユナイテッドVSシェフィールド・ユナイテッド。優勝をめざせるポジションにいるレッド・デヴィルズは、最下位相手に勝ち点を落とすわけにはいきません。

さっそく、スールシャール監督の11人を確認しましょう。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、トゥアンゼベ、マグワイア、アレックス・テレス。中盤センターにポグバとマティッチ、2列めにグリーンウッド、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にマルシアル。CBに若手が抜擢されている以外は、見慣れたフォーメーションです。

静かに立ち上がったゲームは、徐々にホームチームが中盤を支配する展開になりつつあります。マンチェスター・ユナイテッドの奪われ方が悪いのが気になりますが、アウェイチームはパスの精度が低く、速攻のチャンスを自らつぶしています。ブルーノ・フェルナンデスは相変わらず自由に振る舞っており、最前線に飛び出した直後に、アンカーの位置まで下がってボールを散らしています。11分、ラシュフォードのサイドチェンジからマティッチ、ワン=ビサカとつながると、グラウンダーに走り込んだ10番のボレーは惜しくも左に切れていきました。

17分、ブルーノ・フェルナンデスが縦に浮かしたロングフィードがグリーンウッドに通りますが、左に流れた11番のシュートはアンパドゥがブロック。23分に先制したのはプレミアリーグ10ゴールの最下位でした。右からのCKに競り勝ち、頭でコースを変えたのはキーン・ブライアン。27分のグリーンウッドのミドルは、ラムズデールの正面です。運動量を欠き、チェンジオブペースがないまま持たされているマンチェスター・ユナイテッド。39分にブルーノ・フェルナンデスが中央で放ったミドルは、ピンクの壁に阻まれました。

41分にマティッチがボックス右に浮かすと、飛び出したブルーノがダイレクトで中央にリターン。マルシアルのヘディングは浮いてしまい、ラムズデールが懐に収めます。鋭いカウンターで勝ってきたマンチェスター・ユナイテッドにとっては、78%のポゼッションは毒リンゴです。アレックス・テレスが上がらない左サイドは機能しておらず、前半は0-1のままで終わりました。シェフィールド・ユナイテッドがハーフタイムでリードしていたのは、今季プレミアリーグで初めてです。

49分、ブルーノ・フェルナンデスの縦パスでボックス右に抜け出したグリーンウッドは、クロスに打って左に外しました。52分にポグバのサイドチェンジがアレックス・テレスに通り、ニアにグラウンダーを入れるも、ブルーノ・フェルナンデスは打てず。こぼれ球を拾った二次攻撃からワン=ビサカがミドルを打つと、DFに当たってCKです。56分、右サイドから仕掛けたバルドックのパスをニアで受けたマクゴールドリックは、アウトにかけて左隅を狙いますが、惜しくも枠の外。60分を過ぎても複数が連動するアタックがないホームチームは、ラフなパスを奪われ続けています。

ラシュフォードのFKはラムズデールの正面に飛び、63分のブルーノのFKは壁にヒット。アレックス・テレスが蹴ったCKがマグワイアの頭にピタリと合い、プレミアリーグ2位がようやく同点に追いつきました。直後、グリーンウッドが下がって最前線にカバーニ。残り時間が20分を切っても、ラシュフォードとマルシアルがシュートを狙えるシーンはありません。

74分の失点は、直前のパスまわしでオリヴァー・バークの前が何度も空くのが気になっていました。マルシアルは、なぜ着かないのか。アレックス・テレスが2人を見る格好となり、シュートコースが開くと、バークのシュートがトゥアンゼベに当たってゴールに飛び込みました。83分、アレックス・テレスとトゥアンゼベが下がり、ファン・デ・ベークとルーク・ショー。プレミアリーグ13戦連続無敗を続けていたチームは、最後の放り込みも実らず、1勝2分16敗のチームに足をすくわれました。

これは、指揮官の選択ミスでしょう。リヴァプール戦で燃え尽きてしまったようなラシュフォードと、判断が遅くスピードダウンの元凶となっていたマルシアルを残して、前に向かっていたグリーンウッドを下げたのは失敗だったと思います。終盤、ラシュフォードを下がりめのポジションに配したのは、高速クロスとミドルに期待したのだと思われますが、狙いは徹底されておらず、アバウトな放り込みを繰り返してしまいました。マルシアルをカバーニ、アレックス・テレスをフレッジ、それでもダメならトゥアンゼベをファン・デ・ベークという順番でいけば、1ポイントは得られていたのではないでしょうか。

激痛の敗戦ですが、首位マン・シティとの差は実質4ポイント。気持ちを切り替えて、アーセナル戦に臨みましょう。相変わらずの運動量で守備の奮闘も目立ったブルーノが、次こそは決めてくれるはずです。と、ポジティブに振る舞ってみたのですが、やっぱり痛い。土曜日のランチタイムキックオフなら、ビールを煽り続けて眠ってしまえばいいのですが…。(オーレ・グンナー・スールシャール 写真著作者/Gyjo gate)


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“【MAN.UTD×Sheff.UTD】不可解だった交代策…マンチェスター・ユナイテッド、最下位に激痛の敗戦!” への2件のフィードバック

  1. ルーニー より:

    なんでこんなにやる気の無い選手が多いんだ?特に若手、特にマルシャルは酷すぎ
    グリーンウッドはまともだったのに、監督が本当に終わってる…
    マクトミネイとフレッジ、カバーニのうち二人はスタメンに入るべきだった。この試合はユナイテッドのスピリットが感じられない最低の試合だった

  2. y.o より:

    今日勝てないのはキツかったですね。日程的に気持ち入れにくいのは何となくわかるんですけど。。。
    ポジティブに考えればアーセナル戦前にもう一度ギア入れ直すと捉えたいです。アーセナル戦勝ちは必須ですが。
    マルシャルを使うのは個人的にグリーンウッドはリバプール戦決めて復調の兆しありと見て、マルシャルのケチャドバのきっかけ待ちで使い続けてるのかなと思いました。

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