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【MAN.CITY×West Ham】前線は不発、しかしCBが2発!接戦を制したマン・シティはプレミアリーグ14連勝!

公式戦20連勝、プレミアリーグ14連勝。首位を独走するマンチェスター・シティがウェストハムに競り勝ち、11月のトッテナム戦で敗れてから27試合連続無敗を続けています。水曜日にボルシアメンヒェングラードバッハとチャンピオンズリーグを戦ったのに、土曜日のランチタイムキックオフという過酷なスケジュールでしたが、ペップ・グアルディオラはスタメンを7枚入れ替えるターンオーバーで乗り切りました。好調ハマーズを下した一戦をレポートします。

GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ラポルテ、ジンチェンコ、MFフェルナンジーニョ、ギュンドアン、デブライネ、FWマフレズ、アグエロ、フェラン・トーレス。キックオフから当たり前のように主導権を握ったマン・シティは、アグエロのコンディションが不安材料でした。10番が機能しなければ、守備力が高いハマーズの思惑通りの展開となります。9分にボックス左で縦パスを受けたアグエロは、打てる体勢に入れず。13分、ドリブルでボックス左を突破したデブライネがニアに折り返すと、フェラン・トーレスのボレーはデクラン・ライスがブロックしました。

ハマーズがチャンスをつかんだのは18分。クレスウェルからパスをもらったリンガードのミドルをジョン・ストーンズが足に当てると、ゴール右に浮いたボールをソーチェクがヘッドで折り返し、マイケル・アントニオとエデルソンが競ったボールが左にこぼれました。走り込んだリンガードのボレーは、戻ったジョン・ストーンズがブロック。ハマーズの高さが武器になることが明快になったシーンでした。30分、マン・シティのCK。先制ゴールは、アウェイチームのお株を奪うように高さで勝負した1発でした。

右からデブライネが蹴ったボールが逆サイドの流れ、大きなサイドチェンジがプレーメイカーに戻ると、左足で浮かした絶妙なロングクロスが味方の頭にぴったり合いました。ジョン・ストーンズの裏からゴール前に飛び出したルベン・ディアスは、プレミアリーグ初ゴール。リードしたマン・シティが畳みかけるかと思いきや、好調ハマーズが反撃に出ます。39分、サイドチェンジを受けたツォウファルがリンガードを縦に走らせ、グラウンダーが中央に入ると、マイケル・アントニオのワントラップボレーは左のポストにヒットして外に転がっていきました。

ハマーズの同点ゴールは43分。左サイドでマン・シティのスローインからのつなぎをカットし、ベン・ジョンソン、リンガード、フォルナルスと右に展開すると、オーバーラップしたツォウファルがボックス右からグラウンダーをフィードします。リンガードのボレーは左に流れるも、ファーポストの前にいたマイケル・アントニオが冷静にプッシュ。1-1でハーフタイムを迎えたゲームは、どちらが勝ってもおかしくない展開でした。

後半もポゼッションはマン・シティですが、ハマーズの中盤の寄せが速く、サイドを崩す態勢に入る前にカットされるシーンが目立っています。57分に左サイドをドリブルで突破してカウンターを仕掛けたデブライネは、ボックス左からきわどいグラウンダーを入れるも、ニアで触ろうとしたアグエロが1歩及ばず。今季プレミアリーグで未だノーゴールのストライカーは、これといったチャンスを得られないまま、61分にガブリエウ・ジェズスに後を譲りました。

65分、フェラン・トーレスに代わってフォーデン。68分の勝ち越しゴールは、先制ゴールと同様にCKの流れで前線に残っていたCBが決めました。右からのCKのクリアをジンチェンコが拾い、デブライネとのパス交換から右のマフレズに展開。レフティがニアに転がしたボールをジョン・ストーンズが右足で叩くと、ボールはGKランドルフの右手の先を抜けていきました。1点リードでは不安なマン・シティは、勝負を決める追加点を狙っています。

78分、左から上がったギュンドアンが中央に入ったジンチェンコに預け、脇にいたマフレズが左足で狙いますが、ソーチェクが左足に当ててCK。マン・シティの攻撃陣にオンターゲットを許さず、得意のセットピースとハイクロスで追いつこうとしていたハマーズは、終了直前の93分にようやく決定機をつかみます。左からのFKのクリアを拾い、リンガードがゴール前に浮かすと、フリーで叩いたディオプのヘッドは惜しくも右のポストの外。CKからの二次攻撃で2発ゲットしたマン・シティが、2-1で逃げ切りました。

リヴァプール、トッテナム、エヴァートン、アーセナル、ウェストハムと続いた難敵5連戦をひとつでも落としてくれれば、優勝争いはおもしろくなったのですが、13ゴール3失点の5連勝を決められてはお手上げです。今夜、チェルシーと戦うマンチェスター・ユナイテッドが敗れれば、優勝決定のハンコを捺しても問題ないでしょう。前線がチャンスを創れないならセットピースからCB…昨季のリヴァプールも、厳しい展開のゲームで同じような勝ち方を見せて首位を独走したチームでした。堅守に生まれ変わったマン・シティの強さをリスペクトするとともに、機能的な守備と右からのアタックで首位を苦しめたハマーズにも拍手を送りたいと思います。



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“【MAN.CITY×West Ham】前線は不発、しかしCBが2発!接戦を制したマン・シティはプレミアリーグ14連勝!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    更新有難うございます。ハンガリーでのCLから移動しての強敵相手、連勝・無敗記録が途切れるとすればこのマッチ、ポゼッションで支配はしたもののウェストハムの反撃も強力で最後まで気が抜けませんでした。しかし、ディアス、ストーンズで点を取るとは。解説の方の指摘通りセットプレーからの流れで残っていたディアスとストーンズにピッタリのパスが通ったのは流石です。リンガード放出の経緯はよく知らないのですが、ハマーズでは輝いてますね。

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