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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Sheff.UTD×Arsenal】ラカゼット&マルティネッリ!苦しい布陣だったガナーズが最下位に快勝!

レノの前は、チャンバース、ホールディング、パブロ・マリの3バックでしょうか。プレミアリーグ31節、シェフィールド・ユナイテッドVSアーセナル。アルテタ監督は、ガブリエウ・マガリャンイス、ベジェリン、セドリク・ソアレスをベンチスタートとしています。後ろが3枚だとすると、中盤はトーマス・パーティー、ダニ・セバージョス、ジャカの3センターで、アウトサイドにサカとニコラ・ペペ。前線にラカゼットとマルティネッリが並ぶ3-5-2ということか…。

開始2分、ガナーズの速攻。マルティネッリが左に流したパスをボックスに持ち込んだサカは、左足のシュートを打ち上げてしまいました。5分までのポジションは、ジャカとチャンバースがSBを担う4-2-3-1に見えます。10分にオズボーンが斜めに入れたパスをマクゴールドリックがキープし、振り向きざまに放ったシュートは惜しくも右ポストの外。守備時は左サイドをケアするジャカは、マイボールになると上がらず、ダニ・セバージョスがサイドに張り出しています

クロスが味方に通らず、シュートを打てないガナーズ。22分にGKラムズデールのキックがラカゼットに当たりますが、戻ってきたボールはGKの正面でした。24分、サカ、ダニ・セバージョス、ラカゼット、マルティネッリと左につながった美しい速攻は、19歳の左足のフィニッシュがニアにアウト。31分に中に斬り込んだマルティネッリのミドルは、ラムズデールがキャッチしました。1分後、マルティネッリのグラウンダーがゴール前を横切り、右から上がってきたチャンバースがダイレクトでシュート。決まるかと思われた一撃を弾き返したのは、3バックの左で奮闘するエンダ・スティーヴンスでした。

32分、トーマス・パーティーからもらったラカゼットがサカに預けて縦に走ると、レフティのパスを受けたダニ・セバージョスがラインの裏に転がし、ストライカーがフリー。GKの脇を抜いて右隅に決まったゴールは、今季プレミアリーグ12発めです。41分、右からのCKのこぼれ球に走り込んだマルティネッリの強烈なシュートは、マクゴールドリックがブロック。0‐1で折り返したガナーズは、後半に入ると押し込まれる時間が増えましたが、最終ラインが冷静に対応してシュートコースを塞いでいます。

55分、チャンバースのパスを受けたニコラ・ペペが中央に流すと、バイタルエリアから放ったラカゼットのダイレクトショットは右に逸れていきます。右サイドを崩しにいくのはニコラ・ペペとサカ。左はダニ・セバージョスの前にマルティネッリです。67分、サカが左の太腿を痛めてウィリアンにチェンジ。71分、ランドストラムのミスパスをインターセプトしたニコラ・ペペがスティーヴンスを抜き去ってシュート。ラムズデールが右に弾いたボールを押し込んだマルティネッリは、今季プレミアリーグ初ゴールです。

後半戦11試合で7ゴールの最下位チームにとって、2点は決定的なギャップでしょう。途中出場のマクバーニーは19分しかプレイできずに負傷してしまい、83分にリス・ムセがピッチへ。アルテタ監督はマルティネッリをエルネニーに代え、悠々と逃げ切ろうとしています。85分、見事なターンでオズボーンを振り切ったトーマス・パーティーが鳥肌が立つスルーパスをフィード。完全に抜け出したラカゼットが、この日2点めとなる一撃を左隅に収めました。0-3快勝のアーセナルは勝ち点を45に伸ばし、ライバルのスパーズとの差を4ポイントに詰めました。

ラカゼットの2発、マルティネッリのアグレッシブな仕掛け、トーマス・パーティーのパスセンス、ニコラ・ペペの突破力と見どころが多いゲームでしたが、アルテタ監督の複雑な戦術を体現できるジャカがいかに重要かを思い知った一戦でもありました。今のメンバーでティアニーの穴を埋めるのは至難の業。ダニ・セバージョスがサイドに出るという戦い方は窮余の策ですが、左SB、左CB、セントラルMFという3つの役割を臨機応変にこなしたジャカが、マルティネッリを守備の負担から解放した感があります。

足首を痛めたウーデゴーア&スミス・ロウと病欠といわれているオーバメヤンは、ELのスラヴィア・プラハ戦に間に合うでしょうか。上位対決がエヴァートンとチェルシーのみとなったプレミアリーグでしっかり勝ち点を積み上げつつ、CL出場権がめざせる大会を勝ち抜き、何としても来季の欧州へのチケットを確保しなければなりません。残り試合は最大11試合。苦しいシーズンを過ごしたアーセナルの最後の奮闘を、しっかり見届けたいと思います。


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