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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×WBA】スミス・ロウはプレミアリーグ初ゴール、ウィリアンは移籍後初ゴール!

ヨーロッパリーグで敗退となったアーセナルは、プレミアリーグで7位のトッテナムに7ポイント差で暫定10位。残り4試合を全勝し、上が落ちてくるのを祈るしかありません。プレミアリーグ35節の相手は、敗れたら降格が決まるWBAアルテタ監督は、ティアニー、トーマス・パーティー、ラカゼット、オーバメヤンといった主軸をベンチに置いています。GKレノ、DFチャンバース、ホールディング、ガブリエウ・マガリャンイス、サカ。セントラルはエルネニーとダニ・セバージョス、2列めはウィリアン、スミス・ロウ、ニコラ・ペペ、最前線にマルティネッリの4-2-3-1です。

キックオフから攻勢はWBA。久々に左SBで起用されたサカは、自陣に引かされています。アーセナルの最初のチャンスは6分。左サイドを崩したサカのクロスがクリアされると、走り込んだチャンバースの強烈なシュートはマルティネッリにヒットし、こぼれたボールを直接叩いたニコラ・ペペは打ち上げてしまいました。13分にマテウス・ペレイラが左足で巻いたシュートは、左のポストぎりぎりにアウト。17分、ダニ・セバージョスの2度めのスルーパスでゴール前に躍り出たサカは、シュート態勢に入ったところでファーロングにつぶされました。

21分のエルネニーのミドルは、GKサム・ジョンストンの正面。サカが左サイドを制圧するようになったガナーズが先制したのは、29分でした。ウィリアンの縦パスで7番がゴールラインまで抉り、ニアに絶妙なクロス。アジャイの前で左足で合わせたスミス・ロウは、プレミアリーグ初ゴールです。さらに35分、右からカットインしたニコラ・ペペがサム・ジョンストンの手を弾くスーパーショットをゴール左上に決め、2-0。苦しくなったWBAは、スローインからの放り込みで反撃します。37分に左のコナー・ギャラガーがふわりと浮かしたボールをアジャイがヘッドで合わせると、レノが指先で上に弾き出しました。

39分のマルティネッリのミドルはクロスバーの上。41分のショートコーナーから、ウィリアンのパスで左サイドを突破したサカがクロスを上げると、ガブリエウのヘッドは右に浮いてしまいました。1分後、今度は右からのCKをつないでウィリアンが中央に転がしますが、スミス・ロウのダイレクトショットは枠にいかず。ウィリアンとのコンビで、何度も左サイドを崩していたサカは、44分の角度のないところからのシュートをGKに足でクリアされました。前半は2-0。ここまでは、WBAが追いつくイメージはありませんでした。

49分にスローインのクリアを拾ったニコラ・ペペがボックス右でフリーになり、左足で強いボールを蹴ると、サム・ジョンストンが正面でセーブ。59分に左からスプリントしたサカが鋭いグラウンダーを入れると、中央のマルティネッリも右のスミス・ロウも足に当てられません。アルテタ監督が60分にマルティネッリを下げたのは、ELでは10分しか起用できなかったラカゼットが30分ならいける状態だったからでしょう。スミス・ロウは63分に下がり、ティアニーが左サイドに入りました。

65分、ウィリアンが左のサカに出したパスがカットされるも、こぼれ球を拾った7番が中央に絶妙なグラウンダー。スライディングが1歩及ばなかったのはラカゼットでした。WBAが1点を返したのは、67分のカウンター。自陣からドリブルで中央に斬り込んだマテウス・ペレイラに誰もいかず、ボックス手前で右隅を狙ったシュートがサイドネットに届きました。押され始めたアーセナル。74分にマット・フィリップスが左からクロスを上げると、ファーロングのヘッドは右に切れていきます。アルテタ監督の3枚めは、76分にダニ・セバージョスをトーマス・パーティーです。

ガナーズが勝負を決めたのは90分。ボックスの入り口で倒されたウィリアンが自らFKを蹴ると、左上に逃げていくボールにサム・ジョンストンは触れませんでした。3-1で勝ったアーセナルはトッテナムとの差を4ポイントに詰め、EL出場権獲得の望みをつなぎました。今日のウィリアンなら、これまでストレスを溜めていたグーナーも満足でしょう。ようやく決まったアーセナル移籍後初ゴールは、得意のプレースキック。サカとのコンビネーションが素晴らしく、キーパスを4本通したウインガーは、マン・オブ・ザ・マッチに値するパフォーマンスでした。

EL出場権について語るのは、スタンフォード・ブリッジのビッグロンドンダービーを制し、スパーズとエヴァートンがもうひとつずつ落としてくれてからにしましょう。何が何でも勝たなければならないアルテタ監督は、どんな布陣でライバルに対峙するのでしょうか。決戦は水曜日。WBA戦でスタメンから外れた主力の活躍に期待しましょう。


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