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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ2020-21シーズン最終節・記録&事件まとめ ②ロンドンの明暗

プレミアリーグ2020-21シーズンの最終節は、2ゴールを叩き込んだアタッカーたちの明暗が分かれた1日でもありました。セルヒオ・アグエロはサポーターの記憶に残るパフォーマンスを披露。サディオ・マネはリヴァプールにCL出場権をもたらし、ウェストハムのパブロ・フォルナルスはEL、ガレス・ベイルはECL出場権をゲットしています。チームを会心の勝利に導いた4人に対して、2つのPKを成功させたジェイミー・ヴァーディーは逆転負けでTOP4ならず。直近の3試合で5ゴールを決め、5連勝フィニッシュに貢献したニコラ・ペペは、ガレス・ベイルの忌まわしい2発に阻まれ、欧州行きのチケットを手にすることができませんでした。

怒涛の追い込みで3位にジャンプアップしたリヴァプール、負けて笑ったチェルシー、残り15分からの悪夢で滑り落ちたレスター。CL出場権を巡るバトルは、シュマイケルのパンチミスという予想外のアクシデントによって決しました。6位だったウェストハムはセインツに3-0圧勝で、堂々とEL出場権を獲得。残り1枚のチケットは、ラスト3分からのガレス・ベイルの2発でスパーズがもぎ取りました。エヴァートンはマン・シティに5発喰らって圏外に去り、2-0で勝って朗報を待ったアーセナルは、26年ぶりに欧州の舞台から姿を消すことになりました。

ここからは、昨日レポートできなかったロンドンの3チーム、チェルシー、ウェストハム、アーセナルの最終節を振り返りたいと思います。最大のサプライズは、アストン・ヴィラに2-1で敗れたチェルシーです。ポゼッション28%対72%、シュート数は6対23、オンターゲットは3対7。スタッツはブルーズが圧勝したゲームに見えますが、得点力不足に悩むチームが古巣対決のベルトラン・トラオレに振り回された一戦でした。

ヴィラの先制ゴールは43分、左からのCK。マット・ターゲットが助走に入ると、ファーにいたベルトラン・トラオレがアスピリクエタとヴェルナーの目を盗んでニアに走り込むサインプレーを成功させ、左足でふわりと浮かしたボレーがバーを叩いて枠に飛び込みました。ゴールポストに激突したメンディはプレーを続けられなくなり、後半はケパがゴールマウスを任されました。

51分の追加点もCKからで、クリアを拾ったグリーリッシュがマット・ターゲットとのワンツーでボックス右を突破すると、折り返しをニアで受けたベルトラン・トラオレの足をジョルジーニョが引っかけてしまいました。エル・ガジが決めて2点差。今のチェルシーには、厳しいギャップです。攻め立てたアウェイチームがようやく1点を返したのは70分。ツィエクとのワンツーで右から抜け出したプリシッチがファーにクロスを通すと、チルウェルのボレーをマルティネスが右手でセーブしますが、ゴールラインテクノロジーもVARもラインを越えたとジャッジしました。

2-1の89分、アスピリクエタが挙げた左手がグリーリッシュの頬に入りレッドカードが掲げられた時、レスターの希望は既に萎んでいました。年明けに9位でバトンを渡されたトーマス・トゥヘルは、プレミアリーグ4位に加えてCLとFAカップでファイナル進出と上々の結果です。トップスコアラーはオールPKで7発のジョルジーニョ。10ゴール以上のアタッカ―不在でTOP4に入ったのは、1910-11シーズンのエヴァートン以来110年ぶりの怪挙だそうです。得点力不足の改善よりも、堅守の構築を優先した慧眼と手腕に惜しみなく拍手を送りたいと思います。

セインツにポゼッションを譲ったウェストハムは、30分からの連発で勝負を決めました。先制ゴールの起点はツォウファル。縦パスを受けたマイケル・アントニオが内から上がったボーウェンに落とすと、巧みなコントロールで2人を抜き去った20番のシュートをマッカーシーが外に弾きます。外から詰めたのはフォルナレス。右足で思い切り蹴り込んだMFは、3分後にツォウファルの折り返しをニアから右隅に流し込み、勝負を決めました。

素晴らしいシーズンを締めくくる最後のゴールは、85分に左サイドからドリブルでカットインしたデクラン・ライスでした。19勝8分11敗、ブルーズとガナーズを上回る62ゴール。マンチェスター・ユナイテッドを離れて以来、失敗を繰り返していたデヴィッド・モイーズは、エヴァートンを欧州の舞台に3度連れていった手腕が錆びついていないことを証明しました。1998-99シーズン以来、22年ぶりに6位以内でシーズンを終えたクラブのELチャレンジが楽しみです。

トッテナムとエヴァートンが敗れれば7位に入れたアーセナルは、ブライトンに2-0で完勝。MVPは2試合連続2ゴールと絶好調のニコラ・ペペでした。49分にチャンバースの速いグラウンダーを足元に収めて右足で決めると、60分にはウーデゴーアの柔らかい縦パスでボックス右に入り、美しいコントロールショットを左隅に流し込みました。最終盤のラッシュでプレミアリーグのゴール数を10に乗せたレフティと、70分にジャカの縦パスを受けて振り向きざまにクロスバーに当てたトーマス・パーティーは、来季こそ本領を発揮してくれるのではないでしょうか。

ボクシングデーに15位だったアルテタのチームは、2月末から8勝3分2敗と追い込んだのですが、宿敵スパーズに1ポイント差の8位が精一杯でした。彼らの希望は、今季以上のパフォーマンスを見込める選手が多いことです。スミス・ロウ、サカ、マルティネッリ、ガブリエウ、ティアニー、バログンらヤングスターの成長に期待。ニューカッスルで7試合連続ゴールを決めてシーズンを終えたウィロックも、楽しみにしていいのではないでしょうか。

以上、プレミアリーグ最終節の記録と事件を紹介しました。明日は、2020-21シーズンのベスト11を選出してみたいと思います。水曜日はマンチェスター・ユナイテッドVSビジャレアル、週末はマンチェスター・シティVSチェルシーのファイナル。あまりにもいろいろなことがありすぎたシーズンでしたが、あと2試合ですべてが決着します。


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“プレミアリーグ2020-21シーズン最終節・記録&事件まとめ ②ロンドンの明暗” への1件のコメント

  1. n より:

    更新ありがとうございます。
    まずは今季PLのレポートお疲れ様でした。昨年から引き続き大変なシーズンでしたが、こちらのサイトのおかげで2倍3倍の期待と余韻で試合を楽しめております。
    チェルシーファンとしてはまさかのトッテナム感謝で終わりましたが、やはり文字通りのゼロトップ、ストライカー不在がより明確になりました。コバチッチ、プリシッチが空回りして、待てずに打つマウントの抑えの効かないシュート、VARとの相性の悪さに加えて守護神とキャプテンのOUT、、といろいろ最悪の内容でしたね。
    来季に向けてどうスカッドを整えるのか、オフも注目です。
    CLは世間の期待も勢いも全くの不利ですが、一発勝負なのでチャンスはあると思いますので、、とにかくラストゲームを楽しみたいと思います。

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