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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Norwich】今季初ゴールはオーバメヤン!冨安デビューのガナーズがようやく初勝利!

プレミアリーグ4節、アーセナルVSノリッジ。両者とも3連敗スタートで、敗れたほうが最下位となる一戦です。これまでノーゴールのアルテタ監督は、攻撃陣を活性化することができるでしょうか。さっそく、先発の11人を見てみましょう。GKラムズデール、DF冨安健洋、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ティアニー。中盤センターにメーロランド=ナイルズとサンビ・ロコンガ、2列めにサカ、ウーデゴーア、ニコラ・ペペ、最前線にオーバメヤンの4-2-3-1です。

開始早々から、ティアニーとニコラ・ペペが左右のサイドを突破しようとしています。2人にチェックされても動じないペペが、立て続けにCKを2本獲得。ファーで待っていた冨安は、2本めを競り合うも、ボールはゴールラインを越えていきました。アグレッシブな日本代表は、5分にボックス手前に上がり、左足でミドルシュート。黄色いシャツに跳ね返されましたが、プレミアリーグデビュー戦は上々のスタートです。

7分には、ベン・ホワイトがラインの裏に浮き球を入れ、冨安がひとりかわしてニアにクロスを通すチャンスがありましたが、ニコラ・ペペは打ち切れず、クリアされてしまいました。ティアニーが絶妙なロングフィードでオーバメヤンを走らせたのは10分。GKクルルが前に出ているのを見て放ったミドルは、左に外れてしまいました。14分のサンビ・ロコンガのミドルは、クルルの正面。アンデルレヒトからやってきた冷静なMFは、順調に育てばプレミアリーグ屈指のセンターになるのではないでしょうか。

ノリッジの逆襲は15分。アーロンズのクロスに競り勝ったプッキのヘッドは、左のポストをかすめて外に流れていきました。26分のアーロンズのミドルは、ラムズデールがキャッチ。ノリッジがパスをまわす時間が徐々に増えています。37分のキーラン・ドゥーウェルのFKは壁に当たってCK。43分にニコラ・ペペがボックス左手前から狙ったFKは、ニアに外れました。

45分、ティアニーのクロスをオーバメヤンと競ったブランドン・ウィリアムズがクリアすると、高く上がったボールに走り込んだ冨安のボレーは、クルルの頭上を越えてしまいました。前半は0‐0。アーセナルは、プレミアリーグ開幕から315分をノーゴールで過ごしています。後半の立ち上がりは、イーブンの展開。49分、ティアニーのパスでボックス左を突破したオーバメヤンがクロスを上げると、ファーでキープしたウーデゴーアはフィニッシュに持ち込めずに終わりました。

56分のガナーズの波状攻撃は、メートランド=ナイルズがボックス左のサカに縦パスを通したシーンが最大のチャンス。右足のシュートは黄色い渋滞に引っかかり、今季プレミアリーグ初ゴールはなりません。57分、左からドリブルで上がったオーバメヤンがニアのサカに転がすと、フィニッシュのこぼれ球がファーのニコラ・ペペの足元に入りますが、決定的な一撃はブランドン・ウィリアムズにカットされてしまいました。

アルテタ監督は、62分に冨安とサンビ・ロコンガを下げ、スミス・ロウとトーマス・パーティーを投入。両者とも、フルタイムを戦えるコンディションではなかったのでしょう。グーナーが待ち焦がれたゴールが決まったのは、66分。左にまわっていたトーマス・パーティーがサカに通した高速サイドチェンジが、最大の勝因でした。7番のパスを右で受けたニコラ・ペペのシュートがファーポストを叩き、リバウンドに反応したウインガーが2度めのフィニッシュをニアポストに当てると、クルルの足に当たったボールがゴール前1メートルにいたオーバメヤンの前にこぼれました。

81分、ニコラ・ペペのミドルはクロスバーの上。82分にメートランド=ナイルズと代わったのは、セドリク・ソアレスです。直後、ニコラ・ペペがカウンターを仕掛け、左でラストパスをもらったオーバメヤンがフリーになりますが、左足のシュートはクルルが足でブロック。87分にクルルのキックをカットしたサカが中央のスミス・ロウに絶妙なパスを通すと、フリーで蹴った10番の決定的な一撃はクルルが左手に当てました。リバウンドを右で拾ったサカの左足シュートは、ファーポストすれすれ。最後まで攻めたガナーズが、1-0で初勝利を挙げました。

シュート30本で1ゴール。ノリッジに最少得点差の勝利という結果に、モヤモヤしているグーナーもいるかもしれませんが、トーマスとスミス・ロウが入ってからの怒涛のアタックは、今後に希望をつなげたのではないでしょうか。切れ味のいいドリブルでセンターを崩してくれるプレーメイカーと、的確な高速フィードで味方が有利になる形を創れるセントラルMFによって、それまで役割が曖昧だったサカがシュートを打てるようになりました

プレミアリーグ5節は敵地でバーンリー、その次はエミレーツでノースロンドンダービー。先にゴールを決め、相手の陣形が間延びする展開に持ち込めれば、スミス・ロウ、サカ、ニコラ・ペペが躍動する速攻が炸裂するのではないでしょうか。そして、もうひとつ。デュエル10勝3敗と持ち味を発揮した冨安のプレミアリーグデビューは、素晴らしかったと思います。バーンリー戦では、マクニールの飛び出しを抑えていただくとともに、ゴールに絡むプレイを期待しましょう。


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