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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Aston Villa】スミス・ロウとトーマス!新布陣が機能したアーセナルが3発快勝!

3連敗の後、3連勝。最終ラインの強化をきっかけに、上昇気流に乗るかと思われたアーセナルは、ブライトンとクリスタル・パレスに引き分けてしまいました。今季プレミアリーグで快勝といえるのは、前半だけで3発のノースロンドンダービーのみ。9節のアストン・ヴィラ戦は、上位進出の足がかりとしたいゲームです。

アルテタ監督の布陣は4-2-3-1か、4-4-2か。GKラムズデール、DF冨安健洋、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ヌーノ・タヴァレス、中盤センターにトーマス・パーティーとサンビ・ロコンガ。アウトサイドにサカとスミス・ロウが入り、最前線にはクリスタル・パレス戦で劇的な同点ゴールをゲットしたラカゼットと、調子を上げているオーバメヤンが並ぶようです。開始1分、ガブリエウをつかんで地面に叩きつけたオリー・ワトキンスにいきなりイエローカードが突き付けられました。

3分、トーマスの縦パスで右から抜けたサカがクロスを上げると、ファーで待っていたオーバメヤンのバイシクルは右にアウト。リバウンドに先着したサカは、ボレーを打ち上げてしまいました。直後、ボックス左を突破したタヴァレスのシュートはニアにアウト。ティアニーの負傷でプレミアリーグ初先発のポルトガルU-21代表は、序盤から左サイドを制圧しています。

11分、CKのこぼれ球を叩いたスミス・ロウの一撃は、ゴール前の渋滞に弾かれました。17分にはスミス・ロウ、ラカゼット、冨安と右につながり、日本代表がミドルを放つも左にアウト。サカが右にいるゲームは、冨安は安心して前に出ていけます。

20分にサカが右からFKを蹴ると、ゴール前でクリアに反応したトーマスが右足アウトでボレーを放つも、右のポストにヒット。1分後、冨安の縦へのフィードから速攻が始まり、スミス・ロウのパスを左で受けてカットインしたタヴァレスのシュートは、DFに当たってニアポストの外を抜けていきました。

先制は23分のCK。左からのキックにニアで先着したトーマスが肩に当てたボールは、エミリアーノ・マルティネスのグローブを弾いて右隅に転がっていきました。30分、スミス・ロウのインターセプトからカウンターが発動。10番のスルーパスで縦に抜けたヌーノ・タヴァレスがファーにグラウンダーを通すと、右から走り込んだサカのフィニッシュはマルティネスが足でブロックしました。

36分のヌーノ・タヴァレスのミドルは、GKの正面。45分にCKを叩いたトーマスのヘッドは、クロスバーを越えていきました。マット・ターゲットのチャージでラカゼットが倒れた追加タイム2分のシーンは、1分半ほどを経てからVARチェックとなりました。ジャッジはPK。マルティネスにセーブされたオーバメヤンは、左にこぼれたボールを冷静に左足で押し込みました。

後半が始まって90秒、ブエンディアの絶妙なパスで左から抜けたオリー・ワトキンスの左足シュートは、ラムズデールが冷静にさばきました。猛攻を続けるヴィラ。50分に左からの折り返しをダニー・イングスがプッシュすると、ベン・ホワイトが足元に入ってブロックしました。

劣勢だったガナーズが3点めをゲットしたのは、56分。タヴァレスのパスをダイレクトで左に浮かしたオーバメヤンが秀逸でした。ドリブルで突進したスミス・ロウがボックス左で右足を振り抜くと、タイロン・ミングスに当たったボールがニアポストを弾いてネットを揺らしました。

62分、マット・ターゲットが左から斜めに出した速いパスで、ブエンディアがラムズデールの前に躍り出ますが、左足の一撃は守護神が冷静にブロック。足をつったラカゼットは、68分にウーデゴーアに後を譲りました。71分、オーバメヤンのコントロールショットはマルティネスが左に飛んでセーブ。22歳のバースデーだったサンビ・ロコンガは73分に下がり、メートランド=ナイルズがセンターに入りました。

82分、ドゥグラス・ルイスの縦パスを受けたベイリーが中央に持ち込み、落としをもらったジェイコブ・ラムジーが右隅を狙うと、好調のGKは1歩も動けず、ギャップは2点に縮まりました。最後の10分を守り切ったアーセナルが、3-1快勝でプレミアリーグ暫定9位に浮上しました。

勝利の立役者は、スミス・ロウとトーマス・パーティー。1ゴール1アシストの10番は、チャンスメイクに加えて守備における貢献度も高く、中盤を仕切ったトーマスはCKで圧勝でした。タヴァレスは左サイドで攻撃力を発揮し、いい形でボールをもらえたオーバメヤンは5本のシュートを放ちました。ラムズデールは相変わらずの安定感。彼のフィードとスローを見ると、補強は正解だったとあらためて思います。

プレミアリーグの次節はレスター、11節はワトフォード。アルテタ監督のチームは、勝利を重ねてTOP4争いに食い込むことができるでしょうか。左右を担ったスミス・ロウとサカが機能した一戦ではありましたが、ラカゼットはシュートゼロ。得点力を高めるための試行錯誤は、もうしばらく続くのではないでしょうか。


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