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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【WestHam×Liverpool】どうしたアリソン!CKで失点を重ねたレッズは、今季初の敗戦!

リヴァプールは、公式戦16試合で未だ無敗。ウェストハムも11勝3分2敗と絶好調です。プレミアリーグ11節、日曜日の最注目カードはハマーズVSレッズ。クロップ監督は、ベストメンバーで勝ちにいっています。GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFヘンダーソン、ファビーニョ、チェンバレン、フロントスリーはサラー、ジョッタ、マネという顔ぶれです。

キックオフから4分、左からCKを蹴ったのはフォルナルス。オグボンナと競ったアリソンの手に当たったボールが右隅に吸い込まれ、VARがCBのファールをチェックしますが、ジャッジは守護神のオウンゴールです。1-0とされてからしばらくは、ペースをつかめずにいたレッズは、シンプルなサイドアタックに活路を見出そうとしています。

15分にピッチに座り込んだのは、先制点の主役となったオグボンナ。膝を痛めたCBは、19分のジョッタとの接触で目の上を切り、ドーソンに後を託してロッカールームに直行しました。楔のボールは入るものの、その後が続かないリヴァプール。32分にヘンダーソンのクロスをニアで叩いたジョッタのヘッドは、クロスバーを越えていきました。

35分、ボックス左から縦に突破を図ったのはチェンバレン。クロスのクリアに先着したアーノルドのボレーも、ファビアンスキの頭上です。打開策が見当たらなかったレッズが追いついたのは、41分でした。サラーに預けて角度を変えたアーノルドのFKは、174cmしかないボーウェンの上を狙うクレバーなキック。36歳のベテランGKがまったく動けない完璧な弾道でした。

追加タイムにベンラーマが左サイドを完全に崩したチャンスは、ボーウェンへのグラウンダーをファン・ダイクがカットしました。ハーフタイムは1-1。後半開始から5分、CKで頭ひとつ抜けたドーソンのヘッドは、クロスバーに阻まれました。アーノルドのサイドチェンジがロバートソンに届いたのは52分。ダイレクトのラストパスに走り込んだマネの強烈なボレーは、ファビアンスキが冷静にセーブしました。

57分にロバートソンのパスを受けたマネがニアに折り返すと、サラーのボレーは左にアウト。ハマーズの守備陣がシュートコースを空けてしまったのは、マネのボレーのみです。66分に勝ち越しゴールを決めたのは、守勢だったハマーズ。3人を一気にかわしてカウンターを仕掛けたボーウェンのスルーパスでフォルナルスが抜け出し、前に出たアリソンに触られながらもネットを揺らしました。

68分にサラーがドリブルでボックス右に侵入すると、カットされたボールが外のヘンダーソンに渡ります。ファーに上げたクロスをジョッタが頭で合わせるも、ニアに外れてしまいました。プレミアリーグ無敗を継続したいクロップ監督は、69分にチェンバレンをチアゴにスイッチ。鋭いカウンターを繰り出していたハマーズが勝負を決めたのは、またもCKでした。

目の前のマイケル・アントニオを気にしすぎていたアリソンは、ここでも頭上を越され、ズマのヘッドに対応できませんでした。組織的な守備が機能している今のハマーズに、2点のビハインドは致命的です。ジョッタに代わってオリギ、ファビーニョを南野。84分、前線に飛び出したアーノルドのかかとに当たったボールをオリギが拾い、左足で右隅に決めますが、レッズの反撃はここまででした。

91分にアーノルドのFKをマネが頭で合わせたのが最後のチャンス。3-1完勝のハマーズは3位に浮上し、今季プレミアリーグで初の敗戦を喫したレッズは4位に転落しました。どうした、アリソン・ベッカー!CKからの2失点は、いずれもGKが触らなければならないボールでした。

66分の失点シーンは、ワイナルドゥムならボーウェンが加速する前にチェックしていたのではないでしょうか。チェンバレンとファビーニョの反応が遅く、縦に突破された瞬間、レッズは敗戦へのルートをまっすぐ辿ると決まった感があります。ハマーズにしてみれば、望み通りの展開。強者を殺す定番の武器は、堅守、セットピース、カウンターの3点セットです。

敗れたレッズの次節は、アーセナル。連敗となれば、アルテタがクロップの上に立つという開幕当時は考えられなかった展開となります。インターナショナルマッチウィークは、選手たちを疲弊させるのか、リフレッシュさせるのか。予測不能の一戦が今から楽しみです。(デヴィッド・モイーズ 写真著作者/Egghead06)



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