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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Everton】決め切れなかったチェルシー、不振のエヴァートンに痛恨の1ポイント!

シュート数は23対5、オンターゲットは10対3。ポゼッションが80%対20%になる試合など、なかなか観られるものではありません。これほどスタッツの差が開いた一戦を「チェルシーが強いから」「スタンフォード・ブリッジだったから」といった言葉では片づけられないでしょう。直近のプレミアリーグ10試合を1勝2分7敗と絶不調のエヴァートンが、弱者の戦い方に徹したという面を見逃すわけにはいきません。

後方に引かざるをえなかったエヴァートンに対して、チェルシーがゴールラッシュを披露したかといえば、さにあらず。こんな試合が1-1のドロー決着となるのが、フットボールのおもしろさであり、怖さでもあります。チェルシーは、なぜ勝てなかったのか。序盤から主導権を握っていたホームチームは、6分にいきなり決定機を創っています。

中盤でボールをキープしたジョルジーニョは、右サイドからボックス右にスプリントしたリース・ジェームズを視界に捉えていました。縦のスルーパスがWBの足元に入り、ピックフォードと1対1。決まりと思われた瞬間、シュートはニアに外れていました。リース・ジェームズが中央をドリブルで切り裂いた8分のチャンスも、フリーでラストパスを受けたメイソン・マウントのフィニッシュが左に切れていきました。

11分にボックス左を突破したのはツィエク。グラウンダーに先着したプリシッチのラボーナは、GKの正面にいってしまいました。エヴァートンの守備は組織的とはいえず、ボックスの両脇がガラ空きになるシーンが目立ちます。16分のリース・ジェームズのFKは、ピックフォードが左に飛んでセーブ。プレミアリーグの優勝候補の先制は、時間の問題と思われたのですが…。

18分のマルコス・アロンソのFKは壁に当たり、こぼれ球を制したリース・ジェームズのミドルは惜しくもクロスバー越え。29分、ツィエクの縦パスでマルコス・アロンソがボックス左に走ると、折り返しに反応したメイソン・マウントのワンタッチはGKの正面です。36分には、左にまわったメイソン・マウントが前にいたリュディガーに預け、リターンをもらってピックフォードと1対1。右足のシュートは、イングランド代表GKが足を出してブロックしました。

押し込まれたエヴァートンのハイライトは、42分にゴードンが放ったミドルぐらいでした。0-0で折り返した後半も、チェルシーペースです。51分、左から右隅を狙ったメイソン・マウントのミドルシュートは、ピックフォードが左手を伸ばしてセーブ。53分にイオビが仕掛けたカウンターは、右サイドから上がったジョンジョ・ケニーのフィニッシュが浮いてしまいました。

右サイドで再三FKのチャンスを得たチェルシーは、アスピリクエタやリュディガーのシュートが枠にいきません。必死のアタックが実ったのは、残り20分になってからです。リース・ジェームズのラストパスをボックス右で受けたメイソン・マウントが右足一閃。ニアポストをかすめたボールがネット仁突き刺さりました。

勝利に近づいたチェルシーは、たった4分でイーブンに戻されてしまいました。左からのFKのキッカーは、20歳のゴードン。ファーに走り込んでスパイクの裏でプッシュしたのは、19歳のブランスウェイトです。今季プレミアリーグ初出場のDFは、もちろん初ゴール。ロス・バークリーとサウール・ニゲスを投入していたトゥヘル監督の3枚めは、アスピリクエタをチャロバーでした。

カードを使い切った直後、CKを叩きつけたチアゴ・シウヴァのヘッドはピックフォードがビッグセーブ!プレミアリーグ14位から1点しか奪えなかったチェルシーは、1ポイントに留まりました。ツィエク、プリシッチ、リース・ジェームズ、マルコス・アロンソはサイドは制圧したものの、シュートレンジで決定的な仕事をできませんでした。

ホームのマンチェスター・ユナイテッドを1-1で引き分けてから、5試合連続失点で2勝2分1敗。堅守チェルシーに暗雲が垂れ込めています。ウルヴス、ヴィラ、ブライトンと気の抜けない相手が続くトゥヘル監督のチームは、マン・シティの背中が見えるポジションをキープできるでしょうか。ベンチに戻ってきたカンテと、次節に復帰する予定のコヴァチッチに、チームを活性化するパスワークとCBの負担を軽くするカバーリングを期待しましょう。


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