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【MAN.UTD×Wolves】2トップは空回り…ウルヴスの速攻に押されたマン・ユナイテッド、完敗!

CBフィル・ジョーンズ!? マグワイアとバイリー、リンデロフが揃って欠場のマンチェスター・ユナイテッドは、構想外となっていたベテランを最終ラインに組み込んでいます。プレミアリーグ21節、ウルヴスとのホームゲーム。さっそく、ラングニック監督が選んだ11人を見てみましょう。

GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、ヴァラン、フィル・ジョーンズ、ルーク・ショー。中盤はマクトミネイ、マティッチ、ジェイドン・サンチョ、グリーンウッド、前線にカバーニとクリスティアーノ・ロナウドという布陣です。5分までは、サイドアタックを仕掛けるウルヴスペース。グリーンウッドの素晴らしいサイドチェンジから始まった7分のカウンターは、左から上がったジェイドン・サンチョのシュートがブロックされました。

フィル・ジョーンズがクリアするたびに、オールド・トラフォードに歓声が沸き起こります。12分に左からドリブルで仕掛けたポデンスのシュートは、デ・ヘアがニアを締めてセーブ。CKからルベン・ネヴェスが狙ったきわどいミドルも、プレミアリーグ屈指の守護神が上に弾き出します。17分のルベン・ネヴェスのミドルは、高く浮いてしまいました。

18分にセメドが右から打った強烈なシュートをデ・ヘアが止めた後、マンチェスター・ユナイテッドが久々にアタック。ブルーノ・フェルナンデスがいないチームは、中盤がうまく機能せず、キープ力も展開力も欠いています。25分、ラウル・ヒメネスの浮き球がボックス左のポデンスに通ると、切り返しからのシュートはデ・ヘアが冷静にキャッチしました。

34分、フィル・ジョーンズのインターセプトから、グリーンウッドが強引にカットインすると、コーディーが冷静にカット。直後、自陣に引いたクリスティアーノ・ロナウドがシュートブロックからの軽率なバックパスを奪われ、オフサイドで事なきをえた後、デ・ヘアが激怒しています。42分のカバーニのミドルは、大きく右にアウト。マンチェスター・ユナイテッドは、オンターゲットゼロのまま前半を終えました。

シュート数3対13と押されていたホームチームは、後半開始からのアタックを止められると、ウルヴスの速いチェックからのカウンターに手を焼く展開に戻されています。50分のグリーンウッドのミドルは、明らかにミスキック。58分のCKを叩いたポデンスのヘッドは、デ・ヘアの正面です。

60分、グリーンウッドに代わってブルーノ・フェルナンデス。今季プレミアリーグ5ゴールのプレーメイカーは、67分にマティッチのグラウンダーに走り込んで放った一撃をバーに当ててしまいました。69分にブルーノのロングフィードで左から上がったロナウドは、左足のシュートをクロスに外しました。

75分のサイスのFKは、クロスバーにヒット。サンチョに代わって左に入ったのはラシュフォードです。82分、アダマ・トラオレのクロスをフィル・ジョーンズがクリアすると、ボックス手前でモウティーニョがフリー。赤いシャツは寄せ切れず、右足のシュートが左隅に突き刺さりました。ラングニック監督の最後のカードは、84分にワン=ビサカをエランガです。

ウルヴスの優位は変わらないまま、追加タイムへ。95分にブルーノ・フェルナンデスが左を狙ったFKは、今季プレミアリーグでセーブ率No.1のジョゼ・サに止められ、タイムアップの笛が鳴りました。ウルヴスにリーグ戦のホームゲームで敗れたのは、42年ぶりです。シュート数9対19、オンターゲット2対6、CKは3対8…完敗でした。

ブルーノ投入時に代えるべきは、ロナウドかカバーニだったと思います。連動性がない2トップが、ボールをもらえる位置に動かないため、縦のボールを入れられなかったのが空回りの原因でしょう。ラングニック監督は、マーケットが開いているこの時期に、彼らを刺激したくなかったのでしょうか。穿った見方をしてしまうほど、戦術にも交代策にも見るべきものはありませんでした

今の状態では、アーセナルやトッテナムの上にいけないのは明らかです。来シーズンは、新監督とともにヨーロッパリーグを戦うしかないのでしょうか。今季プレミアリーグで2番めに少ない14失点のウルヴスの速いアタックを称えつつ、やるせない気分に耐える正月明けの朝。今日は、誕生日なんですけどね…。余談ですが、ジェームズ・ミルナーと同じ日です。


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“【MAN.UTD×Wolves】2トップは空回り…ウルヴスの速攻に押されたマン・ユナイテッド、完敗!” への4件のフィードバック

  1. JUDE より:

    本当に、選手がいれば良いってものでもないのだな、と痛感する記事でした。
    誕生日おめでとうございます!

  2. ルーニー より:

    昨シーズンより明らかに悪くなっている。その原因はロナウドを使わなきゃいけないことだって誰もが気づいているはずなのに先発フル出場が続いてるのは、そういう契約とかマーケティング的な理由なんでしょうね。
    このままでは来季はヨーロッパで闘えません。元世界最高の選手と共に堕ち切りましょう

  3. アイク より:

    お誕生日おめでとうございます。
    苦しい試合もいつもと同じようにマッチレビュー、ミルナーのハードワークと鋼のメンタルが重なります(※レッズファンとしては最上級の褒め言葉です。うっせぇわ!と思われるかもしれませんが)
    合計70歳超えのツートップは勘弁、と以前仰ってましたがやはり厳しいですか…デヘアはノッてますね!

  4. 水色 より:

    フィル・ジョーンズ、クリアが失点に繋がってしまったとはいえ素晴らしいパフォーマンスでしたね。
    今のユナイテッドを大きく改善できるタイプの選手ではないかもしれませんが、彼が見せたスピリットや集中力はどの選手でも今すぐ真似できるはずです。
    あの憎たらしい程強かったファーギーユナイテッドを思い起こさせるパフォーマンスでした。

    本年も全ての記事楽しみにしてます。

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