2022.02.20 プレミアリーグ観戦記2021-22プレミアリーグ観戦記
【MAN.CITY×Tottenham】鮮やかカウンター3発!コンテ戦術を徹底したスパーズがダブル達成!
両者ともに、ベストメンバーといっていいでしょう。プレミアリーグ26節、マンチェスター・シティVSトッテナム。ノースロンドンの開幕節を1-0で制したスパーズは、4分にあっさり先制しました。ハリー・ケインのスルーパスで、左から抜け出したのはソン・フンミン。エデルソンと1対1になった韓国代表は、無理せず中央にパスを通しました。無人のボールに流し込んだクルゼフスキは、プレミアリーグ初先発初ゴールです。
いきなりビハインドを背負ったマン・シティは、予想通りポゼッションを取って攻め立てています。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ラポルテ、ジョアン・カンセロ。MFロドリ、ギュンドアン、デブライネ、FWベルナルド・シウヴァ、フォーデン、スターリング。全員が自陣に引いているスパーズは、3-4-3というより5-4-1と表現したほうがいいでしょう。
GKロリス、3バックはクリスティアン・ロメロ、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィス。WBにセセニョンとエメルソン、中盤センターはホイビュルクとベンタンクール、前線にソン・フンミン、ハリー・ケイン、クルゼフスキ。13分にハリー・ケインのサイドチェンジを受けたエメルソンがファーにアーリークロスを上げると、走り込んだセセニョンはミスタッチでチャンスを逃しました。
14分に左からクロスを入れたのはデブライネ。エメルソンに当たって高く浮いたボールを叩いたベルナルド・シウヴァは、うまくミートできずに左に外してしまいます。17分には、左サイドのジョアン・カンセロがカットイン。クルゼフスキとエメルソンをかわして放ったコントロールショットは、クロスバーを越えていきました。
21分、左から斬り込んだスターリングが脇に流し、ギュンドアンが右隅を狙うと、ボールは右のポストにヒット。1分後、ショートコーナーからのクロスをギュンドアンが胸で落とすと、ボックス手前のジョアン・カンセロがアウトにかけた一撃は右のポストをかすめました。25分のエメルソンのミドルは、エデルソンの頭上にアウト。しばしばカウンターを喰らっているプレミアリーグ王者は、意に介さずCBが中盤に加わっています。
33分の同点ゴールは、ロリスの痛恨のファンブルによってもたらされました。スターリングがゴールに向かうクロスをフィード。詰めてきたデブライネを気にしたGKが前にこぼしてしまい、ギュンドアンの左足シュートがネットを揺らしました。マン・シティは、これが最初のオンターゲット。1-1となった42分、右からスプリントしたカイル・ウォーカーがファーにグラウンダーを走らせますが、スターリングの足元に入ったエメルソンが体を張ってブロックしました。
前半のシュート数は11対2、しかしオンターゲットは2つのゴールシーンのみ。マン・シティが勝てばTOP4争奪戦を繰り広げるクラブが歓喜し、スパーズが勝てばレッズのモチベーションが高まります。プレミアリーグで3連敗中のコンテ監督は、勝利をめざすのか、ドローでもやむなしとするのか。後半も、ハリー・ケインがボックスの手前まで引く5-4-1を続行しています。
52分のCKにニアで触ったルベン・ディアスは、味方につなげず。54分、ハリー・ケインのフィードで右から飛び出したソン・フンミンは、切り返しからの左足のフィニッシュをエデルソンにキャッチされました。60分、スパーズの速攻。ハリー・ケインが左に浮かし、競り合いのこぼれ球を拾ったセセニョンが左のソン・フンミンに預けると、中央に上がったきれいなクロスをボレーで決めたのは10番でした。
マン・シティに移籍できなかったストライカーが、自らの価値を主張するような1発。64分にもベンタンクール、セセニョン、ベンタンクール、ソン・フンミンと左でつながり、中央に出たラストパスでエースがエデルソンと1対1になりますが、右隅を狙った一撃はプレミアリーグ屈指の守護神が左足を伸ばしてブロックしました。
65分、左サイドでキープしたベルナルド・シウヴァがボックスの外にいたギュンドアンに戻すと、右隅を狙った素晴らしいミドルは、ロリスが外に弾き出すビッグセーブ。ペップの最初のカードは、68分にスターリングをマフレズです。73分にハリー・ケインがニアに決めるも、直前にロングフィードを受けたクルゼフスキがオフサイド。コンテ監督は、80分にソン・フンミンを下げ、ルーカス・モウラを投入しました。
さらに83分、エメルソンに代わってドハーティー。マン・シティの選手たちは、89分にベルナルド・シウヴァのクロスをブロックしたロメロのハンドをアピールしています。オンフィールドレビューの結果、ジャッジはPK。マフレズが左足で叩き込んだのは、91分を過ぎてからでした。マン・シティのサポーターは、追加タイムが5分あれば勝てると信じていたはずですが…。
ベンタンクールが右サイドのクルゼフスキに浮き球を通したのは95分。上下動を繰り返してきたウインガーが左足でクロスを入れると、カイル・ウォーカーに競り勝ったハリー・ケインのヘッドが右隅に決まりました。2-3、劣勢だったスパーズがシーズンダブル達成!冬のマーケットで移籍してきたばかりの新鋭たちが、最強チームを相手に大きな仕事を成し遂げました。
シュート数は21対6、しかしオンターゲットは4対5。GKのミスとPKでしか決められなかった敗者に対して、勝者のカウンター3発は鮮やかでした。奪ったボールを前線に当て、サイドに展開するというシンプルな戦い方を徹底したコンテの作戦勝ち。若手主体の補強に疑義を唱えていた指揮官は、ユーヴェから来た2人に頭を下げなければなりません。ベンタンクールは中盤の底で体を張り、クルゼフスキは1本ずつしかなかったシュートとクロスが、いずれもゴールにつながりました。
マン・シティとレッズの差は6ポイントですが、1試合消化が少ないクロップはペップの背中に触れる距離に接近しました。一方、連敗を3で止めたスパーズは、アーセナルとの3ポイント差をキープし、TOP4フィニッシュの望みをつないでいます。優勝争いも、CL出場権を巡るバトルもおもしろくなりました。ペップの次節はランパード率いるエヴァートン、コンテの対戦相手は簡単に勝たせてくれないバーンリーです。(ハリー・ケイン 写真著作者/Кирилл Венедиктов)
いきなりビハインドを背負ったマン・シティは、予想通りポゼッションを取って攻め立てています。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ラポルテ、ジョアン・カンセロ。MFロドリ、ギュンドアン、デブライネ、FWベルナルド・シウヴァ、フォーデン、スターリング。全員が自陣に引いているスパーズは、3-4-3というより5-4-1と表現したほうがいいでしょう。
GKロリス、3バックはクリスティアン・ロメロ、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィス。WBにセセニョンとエメルソン、中盤センターはホイビュルクとベンタンクール、前線にソン・フンミン、ハリー・ケイン、クルゼフスキ。13分にハリー・ケインのサイドチェンジを受けたエメルソンがファーにアーリークロスを上げると、走り込んだセセニョンはミスタッチでチャンスを逃しました。
14分に左からクロスを入れたのはデブライネ。エメルソンに当たって高く浮いたボールを叩いたベルナルド・シウヴァは、うまくミートできずに左に外してしまいます。17分には、左サイドのジョアン・カンセロがカットイン。クルゼフスキとエメルソンをかわして放ったコントロールショットは、クロスバーを越えていきました。
21分、左から斬り込んだスターリングが脇に流し、ギュンドアンが右隅を狙うと、ボールは右のポストにヒット。1分後、ショートコーナーからのクロスをギュンドアンが胸で落とすと、ボックス手前のジョアン・カンセロがアウトにかけた一撃は右のポストをかすめました。25分のエメルソンのミドルは、エデルソンの頭上にアウト。しばしばカウンターを喰らっているプレミアリーグ王者は、意に介さずCBが中盤に加わっています。
33分の同点ゴールは、ロリスの痛恨のファンブルによってもたらされました。スターリングがゴールに向かうクロスをフィード。詰めてきたデブライネを気にしたGKが前にこぼしてしまい、ギュンドアンの左足シュートがネットを揺らしました。マン・シティは、これが最初のオンターゲット。1-1となった42分、右からスプリントしたカイル・ウォーカーがファーにグラウンダーを走らせますが、スターリングの足元に入ったエメルソンが体を張ってブロックしました。
前半のシュート数は11対2、しかしオンターゲットは2つのゴールシーンのみ。マン・シティが勝てばTOP4争奪戦を繰り広げるクラブが歓喜し、スパーズが勝てばレッズのモチベーションが高まります。プレミアリーグで3連敗中のコンテ監督は、勝利をめざすのか、ドローでもやむなしとするのか。後半も、ハリー・ケインがボックスの手前まで引く5-4-1を続行しています。
52分のCKにニアで触ったルベン・ディアスは、味方につなげず。54分、ハリー・ケインのフィードで右から飛び出したソン・フンミンは、切り返しからの左足のフィニッシュをエデルソンにキャッチされました。60分、スパーズの速攻。ハリー・ケインが左に浮かし、競り合いのこぼれ球を拾ったセセニョンが左のソン・フンミンに預けると、中央に上がったきれいなクロスをボレーで決めたのは10番でした。
マン・シティに移籍できなかったストライカーが、自らの価値を主張するような1発。64分にもベンタンクール、セセニョン、ベンタンクール、ソン・フンミンと左でつながり、中央に出たラストパスでエースがエデルソンと1対1になりますが、右隅を狙った一撃はプレミアリーグ屈指の守護神が左足を伸ばしてブロックしました。
65分、左サイドでキープしたベルナルド・シウヴァがボックスの外にいたギュンドアンに戻すと、右隅を狙った素晴らしいミドルは、ロリスが外に弾き出すビッグセーブ。ペップの最初のカードは、68分にスターリングをマフレズです。73分にハリー・ケインがニアに決めるも、直前にロングフィードを受けたクルゼフスキがオフサイド。コンテ監督は、80分にソン・フンミンを下げ、ルーカス・モウラを投入しました。
さらに83分、エメルソンに代わってドハーティー。マン・シティの選手たちは、89分にベルナルド・シウヴァのクロスをブロックしたロメロのハンドをアピールしています。オンフィールドレビューの結果、ジャッジはPK。マフレズが左足で叩き込んだのは、91分を過ぎてからでした。マン・シティのサポーターは、追加タイムが5分あれば勝てると信じていたはずですが…。
ベンタンクールが右サイドのクルゼフスキに浮き球を通したのは95分。上下動を繰り返してきたウインガーが左足でクロスを入れると、カイル・ウォーカーに競り勝ったハリー・ケインのヘッドが右隅に決まりました。2-3、劣勢だったスパーズがシーズンダブル達成!冬のマーケットで移籍してきたばかりの新鋭たちが、最強チームを相手に大きな仕事を成し遂げました。
シュート数は21対6、しかしオンターゲットは4対5。GKのミスとPKでしか決められなかった敗者に対して、勝者のカウンター3発は鮮やかでした。奪ったボールを前線に当て、サイドに展開するというシンプルな戦い方を徹底したコンテの作戦勝ち。若手主体の補強に疑義を唱えていた指揮官は、ユーヴェから来た2人に頭を下げなければなりません。ベンタンクールは中盤の底で体を張り、クルゼフスキは1本ずつしかなかったシュートとクロスが、いずれもゴールにつながりました。
マン・シティとレッズの差は6ポイントですが、1試合消化が少ないクロップはペップの背中に触れる距離に接近しました。一方、連敗を3で止めたスパーズは、アーセナルとの3ポイント差をキープし、TOP4フィニッシュの望みをつないでいます。優勝争いも、CL出場権を巡るバトルもおもしろくなりました。ペップの次節はランパード率いるエヴァートン、コンテの対戦相手は簡単に勝たせてくれないバーンリーです。(ハリー・ケイン 写真著作者/Кирилл Венедиктов)
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あー悔しい!コンテに負けるなんて!チェルシーの監督やってた時にペップのシティの攻撃力を恐れてバスストップ作戦まで敷いてそれでも負けて、イタリアの監督ってこんなもんなんだなと思ってましたが。彼の戦術はスパーズでこそ生きるのかも。負けて悔しいけど、本当に見事なカウンターでした。
シティ相手に執れる戦術は自陣・ゴール前にDF並べて徹底的に凌いでカウンター一閃を狙う他ないでしょう。
当然それでも崩せるのがシティの恐ろしいところですが、今回のスパーズはその戦術を完遂してみせました。
ソン~ケインのホットラインは十分成熟してますから、それができる数少ないクラブであり、とても見ごたえがありました。
影のMOTMはホイビュアーでしょう。この試合で彼の危機察知能力・フィジカルコンタクトの強さは際立っていました。