2022.02.21 プレミアリーグ観戦記2021-22プレミアリーグ観戦記
【Leeds×MAN.UTD】両者とも交代策が的中!雨中の殴り合いはマン・ユナイテッドが4発快勝!
TOP4争いに残るためには必勝のマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ26節は、エラント・ロードのリーズ戦です。ラングニック監督は、ラシュフォード、ヴァラン、ダロトをベンチスタートとして、リンガード、ワン=ビサカ、リンデロフを起用しています。ミッドウイークに開催されるアトレティコ・マドリードとのCLラウンド16をにらんでの采配でしょうか。
GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー。セントラルMFはポグバとマクトミネイ、2列めにブルーノ・フェルナンデス、リンガード、ジェイドン・サンチョ、最前線に今季プレミアリーグ9発のクリスティアーノ・ロナウド。マルセロ・ビエルサのチームは、立ち上がりから速いサイドアタックを志向しています。
5分にクリヒが仕掛けたショートカウンターは、ボックス左で浮き球をもらったジャック・ハリソンのハーフボレーが左にアウト。フリーで打たれた最終ラインに、デ・ヘアが激怒しています。マンチェスター・ユナイテッドの最初のシュートは10分。リンデロフの縦パスで右から上がったポグバのミドルは、メリエの正面です。
雨と風のエランド・ロードは、両チームのクロスの精度を落としています。マン・ユナイテッドのアタックはサイドからのボールをカットされて終わり、リーズの速攻に苦しめられています。21分、左から中央に斬り込んだフォーショーのシュートは、デ・ヘアが左に飛んでセーブ。ジェイドン・サンチョが敵陣でインターセプトした25分のチャンスは、右にまわったブルーノの縦パスがボックスに入ったマクトミネイに合いません。
26分、左サイドをドリブルで突破したポグバがゴール前にグラウンダーをフィード。真ん中から走り込んだロナウドの左足ボレーは、接触を怖れなかったメリエのビッグセーブに阻まれました。序盤に頭を強打したコッホは30分にリタイア。代役は、負傷が癒えたばかりのフィルポです。33分にポグバが左から仕掛け、右に転がしたボールをブルーノが右隅に打つと、メリエが落ち着いて外に弾き出しました。
CKのキッカーはルーク・ショー。中央で競り勝ったマグワイアのヘッドは、マン・ユナイテッドが今季プレミアリーグで初めてCKから決めたゴールでした。38分、ルーク・ショーがファーに流したクロスをロナウドが収め、切り返しから左足でシュート。DFに当たったボールがボックス左手前のサンチョの足元に届きますが、縦に持って打ったシュートはバーを越えてしまいました。
前半の追加タイム5分、サンチョとのワンツーでリンデロフがオーバーラップ。外からフォローしたサンチョがパスをもらって中央にふわりと浮かすと、フリーのブルーノ・フェルナンデスが叩きつけたヘッドがネットを揺らしました。前半は0-2、後半最初のチャンスはホームチーム。ショートカウンターから中央でパスをもらったクリヒが右足を振り抜くと、ルーク・ショーのかかとに当たってCKです。
53分、左サイドから中央に蹴ったロドリゴは、クロスのつもりだったはずです。風に乗ったボールがデ・ヘアの頭上を越え、右のサイドネットに届いて1-2。さらに1分後、敵陣でブルーノから奪ったフォーショーが左のダニエル・ジェームズにつなぎ、高速のグラウンダーをハフィーニャがスライディングで押し込みました。あっという間に2-2。エラント・ロードは、「Who are Ya?(オマエら、弱くね?)」の大合唱です。
61分、縦パスを受けて左から突進したゲルハルトのシュートは、ニアに反応したデ・ヘアがキャッチ。ビエルサ監督がハーフタイムに投入したハフィーニャとゲルハルトは大正解でしたが、ラングニック監督の交代策は機能するのか。64分、右から上がったリンデロフからロナウド、サンチョと逆サイドにつながるも、ウインガーのショットはブロックされてCK。ここでポグバとリンガードに代えてエランガとフレッジ…指揮官は運動量を足したかったのでしょうか。
70分、右サイドで奪取したブルーノから、ロナウド、フレッジ、サンチョとつながり、ボックス左でタメを作った25番が外のフレッジに預けました。角度のないところからの強烈な一撃がニアポストすれすれを射抜き、マン・ユナイテッドが再びリード。さらに72分、サンチョがドリブルで中に斬り込んだカウンターは4対2の絶好機です。決めてくれるかと思いきや、ノーマークでラストパスをもらったエランガは、メリエの正面に打ってしまいました。
82分、FKのクリアを受けたクリヒのダイレクトショットは、忙しいデ・ヘアが頭上にクリア。空回り気味だったロナウドは、85分にヴァランに後を託します。88分、フレッジの楔のパスが前線のブルーノへ。かかとを使った巧みなタッチでパスカル・ストライクを翻弄した18番は、自分で打とうと思っていたはずですが、左から走り込んできたエランガにまかせました。右足のフィニッシュがメリエの脇を抜けて2-4。ラングニック監督の2枚代えも、大当たりです。
ボールが止まる重いピッチで繰り広げられた殴り合いは、シュート数16対15、オンターゲット6対9というエキサイティングなゲームでした。今季プレミアリーグでアシストがなかったジェイドン・サンチョがラストパスを2本決め、ブルーノは1ゴール1アシスト。追いつかれたときは、「このパターン、年明けからの10試合で5回めですけど…」と悪態をついていたのですが、終盤の2発でストレスは吹っ飛びました。
指揮官はビッグクラブの経験が不足しており、ロッカールームは険悪なムードと散々な書かれ方をしているマンチェスター・ユナイテッドですが、ラングニック就任以来のプレミアリーグは7勝4分1敗です。コンテの直近12試合は7勝2分3敗、アルテタは7勝1分4敗、トゥヘルは5勝5分2敗で、実はロンドン勢よりわれわれのほうが戦績は上なんですよね…。
バーンリー、ヴィラ、セインツに追いつかれてドローの印象が強く、最近は悲観的になりがちだったのですが、気を取り直してしっかり応援したいと思います。ロナウド、ブルーノ、サンチョ、ポグバ、ラシュフォードがうまくかみ合えば、リヴァプールやマンチェスター・シティの足をすくうこともできるチームなのだと信じて。(ブルーノ・フェルナンデス 写真著作者/Ardfern)
GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー。セントラルMFはポグバとマクトミネイ、2列めにブルーノ・フェルナンデス、リンガード、ジェイドン・サンチョ、最前線に今季プレミアリーグ9発のクリスティアーノ・ロナウド。マルセロ・ビエルサのチームは、立ち上がりから速いサイドアタックを志向しています。
5分にクリヒが仕掛けたショートカウンターは、ボックス左で浮き球をもらったジャック・ハリソンのハーフボレーが左にアウト。フリーで打たれた最終ラインに、デ・ヘアが激怒しています。マンチェスター・ユナイテッドの最初のシュートは10分。リンデロフの縦パスで右から上がったポグバのミドルは、メリエの正面です。
雨と風のエランド・ロードは、両チームのクロスの精度を落としています。マン・ユナイテッドのアタックはサイドからのボールをカットされて終わり、リーズの速攻に苦しめられています。21分、左から中央に斬り込んだフォーショーのシュートは、デ・ヘアが左に飛んでセーブ。ジェイドン・サンチョが敵陣でインターセプトした25分のチャンスは、右にまわったブルーノの縦パスがボックスに入ったマクトミネイに合いません。
26分、左サイドをドリブルで突破したポグバがゴール前にグラウンダーをフィード。真ん中から走り込んだロナウドの左足ボレーは、接触を怖れなかったメリエのビッグセーブに阻まれました。序盤に頭を強打したコッホは30分にリタイア。代役は、負傷が癒えたばかりのフィルポです。33分にポグバが左から仕掛け、右に転がしたボールをブルーノが右隅に打つと、メリエが落ち着いて外に弾き出しました。
CKのキッカーはルーク・ショー。中央で競り勝ったマグワイアのヘッドは、マン・ユナイテッドが今季プレミアリーグで初めてCKから決めたゴールでした。38分、ルーク・ショーがファーに流したクロスをロナウドが収め、切り返しから左足でシュート。DFに当たったボールがボックス左手前のサンチョの足元に届きますが、縦に持って打ったシュートはバーを越えてしまいました。
前半の追加タイム5分、サンチョとのワンツーでリンデロフがオーバーラップ。外からフォローしたサンチョがパスをもらって中央にふわりと浮かすと、フリーのブルーノ・フェルナンデスが叩きつけたヘッドがネットを揺らしました。前半は0-2、後半最初のチャンスはホームチーム。ショートカウンターから中央でパスをもらったクリヒが右足を振り抜くと、ルーク・ショーのかかとに当たってCKです。
53分、左サイドから中央に蹴ったロドリゴは、クロスのつもりだったはずです。風に乗ったボールがデ・ヘアの頭上を越え、右のサイドネットに届いて1-2。さらに1分後、敵陣でブルーノから奪ったフォーショーが左のダニエル・ジェームズにつなぎ、高速のグラウンダーをハフィーニャがスライディングで押し込みました。あっという間に2-2。エラント・ロードは、「Who are Ya?(オマエら、弱くね?)」の大合唱です。
61分、縦パスを受けて左から突進したゲルハルトのシュートは、ニアに反応したデ・ヘアがキャッチ。ビエルサ監督がハーフタイムに投入したハフィーニャとゲルハルトは大正解でしたが、ラングニック監督の交代策は機能するのか。64分、右から上がったリンデロフからロナウド、サンチョと逆サイドにつながるも、ウインガーのショットはブロックされてCK。ここでポグバとリンガードに代えてエランガとフレッジ…指揮官は運動量を足したかったのでしょうか。
70分、右サイドで奪取したブルーノから、ロナウド、フレッジ、サンチョとつながり、ボックス左でタメを作った25番が外のフレッジに預けました。角度のないところからの強烈な一撃がニアポストすれすれを射抜き、マン・ユナイテッドが再びリード。さらに72分、サンチョがドリブルで中に斬り込んだカウンターは4対2の絶好機です。決めてくれるかと思いきや、ノーマークでラストパスをもらったエランガは、メリエの正面に打ってしまいました。
82分、FKのクリアを受けたクリヒのダイレクトショットは、忙しいデ・ヘアが頭上にクリア。空回り気味だったロナウドは、85分にヴァランに後を託します。88分、フレッジの楔のパスが前線のブルーノへ。かかとを使った巧みなタッチでパスカル・ストライクを翻弄した18番は、自分で打とうと思っていたはずですが、左から走り込んできたエランガにまかせました。右足のフィニッシュがメリエの脇を抜けて2-4。ラングニック監督の2枚代えも、大当たりです。
ボールが止まる重いピッチで繰り広げられた殴り合いは、シュート数16対15、オンターゲット6対9というエキサイティングなゲームでした。今季プレミアリーグでアシストがなかったジェイドン・サンチョがラストパスを2本決め、ブルーノは1ゴール1アシスト。追いつかれたときは、「このパターン、年明けからの10試合で5回めですけど…」と悪態をついていたのですが、終盤の2発でストレスは吹っ飛びました。
指揮官はビッグクラブの経験が不足しており、ロッカールームは険悪なムードと散々な書かれ方をしているマンチェスター・ユナイテッドですが、ラングニック就任以来のプレミアリーグは7勝4分1敗です。コンテの直近12試合は7勝2分3敗、アルテタは7勝1分4敗、トゥヘルは5勝5分2敗で、実はロンドン勢よりわれわれのほうが戦績は上なんですよね…。
バーンリー、ヴィラ、セインツに追いつかれてドローの印象が強く、最近は悲観的になりがちだったのですが、気を取り直してしっかり応援したいと思います。ロナウド、ブルーノ、サンチョ、ポグバ、ラシュフォードがうまくかみ合えば、リヴァプールやマンチェスター・シティの足をすくうこともできるチームなのだと信じて。(ブルーノ・フェルナンデス 写真著作者/Ardfern)
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