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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Crystal Palace×Chelsea】90分でタッチ7回はプレミアリーグワースト…どうした、ルカク!?

0-0のまま、89分。クリスタル・パレスの本拠地セルハースト・パークに乗り込んだチェルシーは、久々のプレミアリーグをドローで終えようとしていました。12月以降の10試合は、4勝5分1敗。悲願だった世界王者の座を手に入れたものの、プレミアリーグの優勝争いからは完全に脱落してしまいました。1ポイントしか手に入れられなければ、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナル、トッテナムとのTOP4バトルに呑み込まれます

コヴァチッチ、リュディガー、マルコス・アロンソと左につながり、WBがハイクロスをフィード。蹴った瞬間は、無謀な放り込みに見えましたが、逆サイドが視界に入るとクリスタル・パレスのマークがずれているのに気づかされました。ルカクをケアしていたタイリック・ミッチェルが慌てて下がるも、ヘディングは空振り。簡単ではなかった左足のボレーを決めたのは、ハキム・ツィエクでした。

75分にGKグアイタが弾いたボールを押し込んだツィエクは、直前のルカクの飛び出しがオフサイドとされ、ゴールを取り消されていました。値千金という言葉がふさわしい1発。プレミアリーグで3試合連続ゴールのレフティは、後半戦6試合で7ゴールと得点力が落ちているチームになくてはならない存在になっています。一方、気になるのは年明けのプレミアリーグで4戦連続不発のルカクです。

マン・シティ、ブライトン、スパーズと続いた3試合でシュートを4本しか打っていなかったストライカーは、クリスタル・パレス戦で不名誉なレコードを更新してしまいました。90分で、ボールタッチがわずか7回!そのうちひとつは前半のキックオフで、「Opta」がスタッツの計測を始めた2003-04シーズン以降、プレミアリーグの最少記録です。

前半が始まってから、ハーフタイムまでのタッチは1回。これほど存在感がないセンターフォワードは、後半の早い時間に代えられるのが常ですが、74分に3枚代えを敢行したトゥヘル監督が下げたのはカンテ、ジョルジーニョ、サールでした。

パス成功はわずか4本、デュエルは4戦全敗、空中戦はゼロ。12月に受けたインタビューで起用法に対して不満を漏らし、謝罪したエースは、未だチームにフィットしていないと感じているのかもしれません。全体的に低調だったゲームについて、チェルシーの公式サイトは「20分のエンゴロ・カンテのシュートからツィエクの決勝ゴールまで、特筆すべきプレイはなかった」と振り返っています。

この先2週間は、CL、カラバオカップ決勝、FAカップが入っており、次のプレミアリーグは3月5日のバーンリー戦です。リーグ戦以外では11試合5ゴールとまずまずの数字を残しているルカクは、春を迎えるまでに自らのフォームを取り戻せるでしょうか。トゥヘル監督はガマンして起用し続けるのか、偽9番にスイッチするのか…本日のリール戦のスタメンに注目しましょう。


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“【Crystal Palace×Chelsea】90分でタッチ7回はプレミアリーグワースト…どうした、ルカク!?” への1件のコメント

  1. n より:

    復帰デビューは鮮烈で、ついにドログバ以来のピースがはまるかと期待していたのですが、チェルシーストライカーの呪いは払拭できなかったようですね。ゴールに向かうプレーが見えず、ペナルティエリアでも打たずに味方へのパスを選択してしまうのは中々重症に思います。かといってヴェルナーが決めてくれるわけではなく、マウントも万全ではなうので、選択肢があるようでかなり限られているのが苦しいところです。

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