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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Wolves】95分、ニコラ・ペペ&ラカゼット!アルテタ采配的中のアーセナルが劇的勝利!

富安健洋は未だ復帰できず、今季プレミアリーグ9ゴールのスミス・ロウは病欠のようです。2人のキーマンを起用できないアルテタ監督は、マルティネッリを左サイドに戻し、SBにセドリクを配しています。プレミアリーグ20節の延期試合は、エミレーツでのウルヴス戦。堅守の難敵に対して先制したかったホームチームは、10分という早い時間に失点を喫してしまいました

GKラムズデール、DFセドリク・ソアレス、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ティアニー。センターはトーマス・パーティーとジャカ、2列めにサカ、ウーデゴーア、マルティネッリ、最前線にラカゼット。ベテランストライカーとサカ、マルティネッリがゴール前に殺到した立ち上がりのアタックは、シュートの瞬間に転倒した35番に笛は鳴りません。

CKのクリアを拾ったルベン・ネヴェスが、絶妙なクロスをサイスに決めさせたのは5分。VARによるチェックを経て、ジャッジはオフサイドです。そして10分、右サイドに出てボールを奪取したガブリエウが痛恨のバックパスミス。ラムズデールの前でカットしたファン・ヒチャンが縦に抜け出し、無人のゴールに流し込みました。

13分、中盤に下りて受けたポデンスが斜めのパスを中央に通し、ラウル・ヒメネスがフリー。すかさず放った決定的な一撃は、飛び出したラムズデールを気にしたのか、左に外れてしまいました。15分に右から上がったサカがニアに転がすと、ラカゼットがワンタッチでコーディーをかわし、GKジョゼ・サの前へ。詰められてコースを失ったストライカーは、強引なシュートをニアポストの外に打つのが精一杯です。

さらに17分、右サイドを突破したサカが中に斬り込み、ウーデゴーアにラストパス。ひとりかわしたプレーメイカーの右足シュートは、サイスが動かずブロックします。21分、ベン・ホワイトの浮き球がラインの裏に落ちると、スプリントしたサカは右足で打つしかなく、間に合ったコーディーが足に当てました。

29分、セドリクのクロスに飛び出したジョゼ・サが触れず、逆サイドで拾ったティアニーが高速クロス。ラカゼットのボレーは、コースに入ったキルマンが冷静にクリアします。32分にラカゼットが左足で打ったミドルは、今季プレミアリーグNo.1のセーブ率を誇る守護神がキャッチ。35分にマルティネッリが左のラカゼットに預け、リターンをニアでもらったチャンスは、右足アウトで浮かしたボレーが枠に収まりません。

43分、ジャカの縦パスをボックス手前で収めたウーデゴーアが、ラインの裏に浮き球をフィード。走り込んだマルティネッリは、ジョゼ・サの飛び出しを見てループシュートを選択しますが、右手を伸ばしたGKが触って懐に収めました。アーセナルが優勢だった前半は、0-1のままで終了。ウルヴスのラインコントロールの美しさと、最終ラインのシュートコースの押さえ方が印象的でした。

後半開始早々に、ティアニーが中央に通したグラウンダーは、ニアに持ったマルティネッリがコースを塞がれます。このシーンは、スルーして背後のウーデゴーアに打たせていれば、スコアをイーブンに戻せたのではないでしょうか。直後、右からカットインしたポデンスが縦に出したスルーパスで、ファン・ヒチャンがラムズデールと1対1。右足のフィニッシュはGKの太腿にかすり、左に抜けていきました。

ウルヴスの3バックは堅牢で、ガナーズの前線と2列めはシュートコースを狭められています。57分にトーマスの浮き球を追ったサカは、うまくトラップできず。58分にマルティネッリの折り返しを収めたラカゼットは、振り向きざまのシュートがミスタッチです。残り30分というタイミングで、セメドが負傷リタイア。このアクシデントによって、マルティネッリが仕掛けるチャンスが増えるかもしれません。

64分のラカゼットのFKは、壁にヒット。ボールに触る機会が多いジョゼ・サは、時間を遣って確実に味方につないでいます。71分、セドリクとのワンツーでボックスに入ったサカが後ろに流すと、トーマスのダイレクトショットはクロスバー越え。マルティネッリがニコラ・ペペにかわった直後、サカのパスを受けたラカゼットが右から放ったシュートは、ジョゼ・サが外に弾き出しました。

アルテタ監督の勝負のカードは、76分。セドリクに代わってエンケティアが入り、3-5-2にシフトしています。ガナーズが追いついたのは、82分。ウーデゴーアがボックス右に出した浮き球にエンケティアが反応し、ゴールライン際からニアに折り返すと、足元に収めたニコラ・ペペが反転してネットに突き刺しました。なかなか調子が上がらなかったウインガーは、今季プレミアリーグ初ゴールです。

86分にアイ・ヌーリが左サイドを突破し、グラウンダーをもらったペドロ・ネトが左足ボレー。ガブリエウに当たったように見えたボールは、右に逸れていきました。追加タイム2分、足を痛めたティアニーが下がり、ヌーノ・タヴァレス。95分、左からカットインしたサカのシュートをジョゼ・サがビッグセーブでしのいだ直後のプレイで、ガナーズが逆転に成功しました。

右サイドのウーデゴーアがニアのラカゼットにパス。ニコラ・ペペに預けて縦のリターンをもらったラカゼットは角度が厳しく、ファーのサカに打たせようとしたのではないでしょうか。右足から放たれたボールにジョゼ・サが触るとコースが変わり、決勝点が左のサイドネットに突き刺さりました。シュート26本のホームチームが執念の3ポイント!アルテタ采配が勝利を呼び込んだ一戦でした。

後半の優勢と終盤の猛攻のベースを構築したのはトーマス・パーティー。パス成功率91%、ドリブル成功3回、ロングボール5本で攻撃にバリエーションをもたらしたセントラルMFによって、ジャカとウーデゴーアが前を向いてプレイできるシーンが増えました。2つのゴールの起点となったのはウーデゴーア。同点ゴールを生んだエンケティアの折り返し、ニコラ・ペペのフィニッシュと、最後のペペ&ラカゼットのコンビネーションはパーフェクトでした。

TOP4争いのライバルを突き落とす、とてつもなく大きな勝利。消化試合数が少ない彼らは、3位チェルシーの背中を視界に捉えています。残る試合は14。プレミアリーグに集中できるチームは、マンチェスター・シティとリヴァプールの次にTOP4フィニッシュの可能性が高いと表現しても、違和感はありません。エンケティア、ニコラ・ペペ、ラカゼット…素晴らしい!


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“【Arsenal×Wolves】95分、ニコラ・ペペ&ラカゼット!アルテタ采配的中のアーセナルが劇的勝利!” への1件のコメント

  1. 4 より:

    ペペ天才。
    ラカZキャプテン--!!!
    叫びました。
    言ってはダメなこと言います。
    4位見えてきた。

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