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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ドイツ代表では両者とも活躍…チェルシーで分かれるカイ・ハヴェルツとヴェルナーの明暗。

カイ・ハヴェルツは7200万ポンド、ティモ・ヴェルナーは4750万ポンド。2020年の夏、大型補強を敢行したチェルシーに加わった2人のドイツ人は、プレミアリーグにフィッツするのに時間が必要でした。レヴァークーゼンから来た21歳のアタッカーは、プレミアリーグ27試合4ゴール3アシスト。ライプツィヒのエースは、35試合6ゴール8アシストという微妙な数字で初年度を終えています。

国内リーグでは真価を発揮したとはいえないカイ・ハヴェルツですが、3月以降の9試合で3ゴールを積み上げており、マンチェスター・シティとのチャンピオンズリーグファイナルでは決勝ゴールをゲット。次のシーズンに期待をつなぐ終わり方でした。一方、ヴェルナーのほうは、前半戦は4ゴール、トゥヘル監督就任以降は2ゴール。ゴール前で余裕を失う姿が目立ち、ビッグチャンスにおけるミスはカイ・ハヴェルツの2倍となる18回を数えました。

後半戦から指揮を執ったドイツ人監督の戦術に、よりフィットしたのは4つ年下のカイ・ハヴェルツでした。2021-22シーズンは、公式戦35試合11ゴール4アシスト、プレミアリーグ20試合6ゴール2アシスト。パルメイラスと戦ったクラブワールドカップのラストマッチで決勝ゴールを叩き込み、前年のCLと世界一決定戦の両方でゴールを決めた史上2人めのプレーヤーとなっています。

序盤はパッとしなかったプレミアリーグでは、ルカクの不振によって最前線をまかされる機会が増え、3月に入ってから3戦4発1アシスト。出場した6大会すべてで、ゴールかアシストを記録しています。光が差してきたヤングスターに対して、ヴェルナーは心配です。CLでは4戦3発1アシストと、彼らしいスタッツを残しているのですが、プレミアリーグでは18試合1ゴール1アシスト。アタッカーのパフォーマンスを評価するための指標は、軒並み低水準です。

キーパスはたったの2本で、ビックチャンスクリエイトもクロス成功もゼロ。ドリブル成功5回はカンテの30回を大きく下回り、チームのなかで16位です。復活を諦めていないトゥヘル監督は、左右のウイング、最前線とポジションを変えて起用しているものの、5ヵ月もノーゴールが続いています。

ドイツ代表のカイ・ハヴェルツは、2021年以降の15試合で6ゴール。ヴェルナーはチームメイトを上回る14試合7ゴールと結果を出しており、27日のイスラエルとのフレンドリーマッチは彼らのゴールで2-0で快勝しています。しかし、チェルシーでは明暗くっきり。カイ・ハヴェルツが主軸になりつつある一方で、ヴェルナーのプレミアリーグチャレンジは失敗に終わりそうな雲行きです。足りないのは技術やゴールセンスではなく、自信と余裕のような気がするのですが…。


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