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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「みんなと問題を抱えていた」。メスト・エジルの苦境を振り返るモンレアルの言葉に触れて。

「そんなに前から…」。ナチョ・モンレアルのインタビューを読んで、最初に漏れた言葉です。執筆したのは、「FourFourTwo」のマーク・ホワイト記者。ジャック・ウィルシャー、アーロン・ラムズデールのインタビュー記事や、プレミアリーグのビッグ6に関する移籍関連レポートなどを配信しているライターです。

元アーセナルのレフトバックが語ったのは、チームメイトだったメスト・エジルがノースロンドンに別れを告げた理由です。「エジルは、みんなと問題を抱えていた」。率直に表現したOBは、アーセン・ヴェンゲルが指揮を執っていた2017-18シーズンには、既に問題があったと証言しています。

「ヴェンゲルとは最悪の結末を迎え、最後の数試合はプレイしなかった。その後エメリが彼を復帰させ、われわれのリーダーにしようとした。当初は自信を持たせようとして、メストは多くの試合でプレイできていた。しかし、監督はよりコンディションがいいチームメイトが他にいるとわかっていた」

「エジルはチームで最高の選手のひとりであり、最高の報酬をもらっていた。それなのに、彼が要求されるレベルに達していないと彼らは見抜いていたんだ。個人としては、みんなと仲が良かったけど、ケガで多くの試合を失ってしまった」

彼のピークは、アーセナルが2位でフィニッシュした2015-16シーズン。前半戦だけで16アシストを積み上げた10番は、プレミアリーグ35試合6ゴール19アシストという素晴らしい数字を残しています。翌シーズンは33試合8ゴール9アシスト、ヴェンゲル監督のラストランとなった問題のシーズンは26試合4ゴール8アシスト。欠場した最後の7試合のうち、背中の負傷と発表された3試合以外は謎の不在でした。

ヴェンゲルとの関係が壊れた2018年5月。トルコのエルドアン大統領と面会して撮った写真が、ワールドカップロシア大会での不振に対する糾弾とドイツ代表引退へとつながります。「勝てばドイツ人、負ければ移民」という激しい言葉を残して代表を去ったエジルは、プレミアリーグで輝かなくなりました。

エメリの初年度は24試合5ゴール2アシスト、アルテタが引き継いだシーズンは18試合1ゴール2アシスト。ナチョ・モンレアルは負傷が増えたといっておりますが、真の問題はメンタルにあったのかもしれません。コロナウイルスによるパンデミックの後、10試合すべてを欠場したエジルは、アルテタ監督に見限られてしまいました。2020-21シーズンの前半戦は出場ゼロ。フェネルバフチェに移籍したのは、2021年の1月でした。

今シーズンは、トルコのスュペル・リグで22試合8ゴール2アシストと順調だったのですが、3月24日に無期限でスカッドから外れるという衝撃的なアナウンスがありました。アーセナルの監督たちに、トレーニングに取り組む姿勢を不安視された男は、トルコでも同じ問題を抱えてしまったのでしょうか。

フットボールの世界には、彼が情熱を傾けられるものは何も残っていないのかもしれません。惜しまれて去るべき早熟の天才がこのままスパイクを脱ぐとすれば、無念という言葉しか思い浮かびません。2016年2月14日、首位レスターとのゲームで追加タイムにウェルベックに決めさせたFK。2018年10月22日、3-1の逆転勝利を飾ったレスター戦で、すべてのゴールシーンを生み出した軽やかなパス&フィニッシュ…ああ、思い出は、数知れず。


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