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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Watford】アーセナル移籍報道のガブリエウ・ジェズス、圧巻の4発1アシスト!

2位のリヴァプールは、後半戦に入ってから11勝2分と無敗で快走。1ポイントしかアドバンテージがないマンチェスター・シティは、ひとたび敗れれば、無冠を覚悟しなければならなくなります。プレミアリーグ34節の相手は、19位に沈むワトフォード。フェルナンジーニョとロドリを中盤に並べたペップ・グアルディオラ監督は、ガブリエウ・ジェズス、デブライネ、グリーリッシュを2列めに配する4-2-3-1を選んだようです。

最前線に入るのは、おそらくスターリング。開始直後にイスマイラ・サールが足を痛めて治療を受け、再開すると間もなく、昨季プレミアリーグ王者があっさり先制ゴールをゲットしました。サイドチェンジを受けたジョアン・カンセロのアーリークロスが逆サイドに流れ、ボックス左のジンチェンコが高速のグラウンダーを中央に入れると、右足で合わせたのはガブリエウ・ジェズスでした。

アグエロが去ったのに、トップでプレイさせてもらえなかったブラジル代表は、これまでの鬱憤を晴らすような大爆発でチームを5-1の圧勝に導きました。2点めは23分。フェルナンジーニョ、ジョアン・カンセロ、デブライネと右につながり、プレーメイカーの素晴らしいピンポイントクロスがファーに届くと、カバセレのマークを外したジェズスのヘッドがネットに突き刺さりました。

28分にボックス左を突破したカマラが左足のシュートを決め、2-1となった34分、右サイドでクレヴァリーのクリアをインターセプトしたジェズスが3点めをお膳立てします。クロスを胸でトラップしたのはロドリ。ボックス手前から迷わず放った右足のボレーは、左のサイドネットを揺らす完璧なショットでした。

絶好調の9番がハットトリックを達成したのは、後半が始まって最初のプレイから。右サイドでカマラの縦パスをインターセプトしたジェズスは、左SBに続いてGKフォスターをかわしたところで足を引っかけられました。VARが作動し、ジャッジはPK。フォスターの逆を突くキックで左に流し込んだストライカーは、53分にこの日4発めをゲットします。

起点は中央でキープしたスターリング。縦パスがグリーリッシュに通り、ジェズス、デブライネとつながった鋭い速攻。右から上がったデブライネがジェズスにリターンを転がすと、右足のダイレクトショットにフォスターはお手上げのポーズを示しました。プレミアリーグ23試合3ゴール7アシストという不本意なシーズンを過ごしていた9番は、7ゴール8アシストに数字を伸ばしました。

「今日のようなパフォーマンスじゃなくても、4ゴールを決めなくても、ガビーはチームのために何をすべきかわかっている。彼は、(FAカップ準決勝の)リヴァプール戦で2つのチャンスを逃したけど、重要なのはそこにいたこと。チームにとって何がベストかを常に考えており、1億回のムーブメントでボールをもらえなかったら、さらに1億回動いてくれる」(ペップ・グアルディオラ)

ガブリエウ・ジェズスが指揮官の信頼を得ているのは間違いありませんが、本人は右サイドという現在の役割に満足していないようです。「Man City striker scores four but future at club is uncertain」。4ゴールを決めても将来は不透明という見出しを立てたのは、「BBC」のクリス・ベヴァン記者。公式戦230試合93ゴール41アシストのストライカーは、今季限りで退団する意向と報じられています。

アーリング・ブラウト・ハーランドが来れば、最前線でレギュラーとなる道は閉ざされ、グリーリッシュやマフレズ、フォーデン、スターリングがいるサイドで出場機会を得るのは簡単なことではありません。「アスレチック」は、本命はアーセナルとレポート。数ヵ月前から、同郷のエドゥTDと代理人が話をしており、本人も前向きと伝えています。

「今日もファイナルを戦い、勝利した。次はリーズとのファイナルが待っている。何も変わっていない。チャンピオンになるために、残り5試合すべてに勝利しなければならない」。プレミアリーグの最終節まで、すべてが決勝戦と語る名将は、4ゴールゲットのストライカーが望む役割を託すのでしょうか。CLのレアル・マドリード戦と、次節のエランド・ロードのスタメンに注目しましょう。


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