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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Everton】クロップ采配的中!ルイス・ディアス&オリギ投入で2-0完勝!

アンフィールドで開催されるプレミアリーグ34節は、240回めのマージ―サードダービー。過去の戦績は、リヴァプール96勝、エヴァートン67勝、ドローが76回です。直近10試合は、リヴァプールが5勝4分1敗と大きくリード。4冠をめざすクロップ監督と、降格を回避したいランパード監督は、どちらもベストメンバーといっていいでしょう。

キックオフの前に、ホームチームのスタメンを紹介しましょう。GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFファビーニョ、チアゴ・アルカンタラ、ナビ・ケイタ。フロントスリーはサラー、マネ、ジョッタ。絶好調のプレミアリーグ2位がポゼッションを取り、17位は速攻を狙う展開となりそうです。

4分のデマライ・グレイのFKは、壁にヒット。アンソニー・ゴードンが元気なエヴァートンのアタックは、徹底的にアーノルドのサイドです。中盤のパスワークにズレが目立つリヴァプールは、20分までノーチャンス。21分にナビ・ケイタの縦パスを中央で受けたマネは、反転して放った右足のミドルを浮かしてしまいました。

24分にボックス左で転倒したアンソニー・ゴードンは、シミュレーションでイエローカード。ロバートソンが左から上げた28分のFKは、ファン・ダイクをマークしたホルゲートが触ってCKに逃れました。31分、ロバートソンの高速クロスをニアで合わせたジョッタのボレーは、左にアウト。34分んにリシャルリソンが仕掛けた速攻は、スルーパスをもらったドゥクレのシュートが左に切れていきました。

43分、ナビ・ケイタをポストに使ってボックスに入ったサラーのシュートは、うまく曲がらずファーポストの外。プレミアリーグで最多ゴールのチームは、オンターゲットゼロで前半を終えています。後半も、主導権を握っているのはリヴァプール。48分にCKのクリアを叩いたナビ・ケイタのミドルは、右に外れました。イオビとゴードンがドリブルで仕掛けた速攻は、いずれもボックスの手前で潰されています。

55分のファビーニョのミドルは、左に曲がってアウト。1分後、イオビの浮き球でようやく裏を取ったゴードンは、左足で打ったシュートがファーに逸れていきます。59分、アーノルドの速いクロスのクリアをロバートソンが右足で合わせますが、コースにいたコールマンがブロック。クロップ監督は、60分にマネとナビ・ケイタを下げ、ルイス・ディアスとオリギを投入しました。

この試合で初めてのオンターゲットは62分。サラーがニアのオリギに当て、落としをファーに浮かすと、フリーだったロバートソンが叩きつけたヘッドがネットを揺らしました。66分のCKからの二次攻撃は、マティプの2度のヘッドをピックフォードが弾き、落下点にいたサラーのボレーはクロスバーの上。獰猛なドリブルが目立つルイス・ディアスによって、左からのアタックが活性化しています。

ゴードンが仕掛けた72分のカウンターは、デマライ・グレイの強烈なミドルが左に外れました。アランに代わって入ったデル・アリは、チームにポイントをもたらすプレイを披露できるでしょうか。79分、ボックス左を突破したデル・アリが右足アウトにかけたラストパスは、イオビの前でロバートソンがクリア。クロップ監督の3枚めは、81分にジョッタをヘンダーソンです。

84分、ヘンダーソンの縦へのフィードでサラーが右サイドを突破。グラウンダーに走り込んだチアゴのシュートは、ピックフォードが右に弾き出しました。CKをロバートソンが蹴り、逆サイドに流れたボールをヘンダーソンがファーに上げると、ルイス・ディアスのバイシクルが高く弾んでゴール前へ。ヘディングで押し込んだのは、マージーサイドダービーに強いオリギでした。

エヴァートンのオンターゲットは、91分にリシャルリソンが放った1本のみ。アリソンが正面でキャッチし、やがてタイムアップの笛が鳴り響きました。ポゼッション83%のリヴァプールが2-0で完勝。前半はシュート3本と攻めあぐんだチームは、後半は15本を記録しています。試合の流れを変えたのは、ルイス・ディアスとオリギでした。

ルイス・ディアスが入ってから、左右のバランスがよくなり、サラーが自由になるシーンが増えました。これまで出番に恵まれなかったオリギは、ターゲットとして機能し、貴重な追加点をゲット。公式戦16試合で6ゴール、プレミアリーグの出場は101分ながら3ゴールと期待に応えています。1ポイント差の優勝争いは続行。次節は直近のプレミアリーグ4連勝と要注意のニューカッスルです。

敗れたエヴァートンは、降格ゾーンの18位に転落してしまいました。就任以来のプレミアリーグ12試合で、3勝1分8敗のフランク・ランパードは、最後まで指揮を執ることができるでしょうか。ショーン・ダイク解任から2勝1分のバーンリーの次戦は、19位ワトフォード。エヴァートンはチェルシーです。ギャップが5ポイントとなれば、厳しいジャッジが下されるかもしれません。

レッズとマン・シティはすべての試合が決勝戦ですが、彼らは毎週サドンデス。チャンピオンシップに落ちるような戦力ではないチームに必要なのは、積極性ではないでしょうか。11試合連続でポゼッション50%以下、そのうち6試合は40%を切っています。アラン、イオビ、デルフ、アンドレ・ゴメス、デル・アリ、タウンゼント、ファン・デ・ベーク…ビッグクラブでプレイした経験のあるMFたちの奮起を期待したいのですが…。


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