【Norwich×Saints】 雪の中、GKの競演!サウサンプトンは悔いの残る勝ち点1
雪の降りしきるノーウィッチのホームスタジアム、キャロー・ロード。ピッチはぬかるみ、ところどころでグラウンダーのボールはブレーキがかかります。ボールの動きが読みづらく、半端なパスは出せないGKやDF泣かせの環境で、それぞれのチームを救ったのはそれぞれのGKでした。ノーウィッチのGKバンは、前半19分にダイレクトパスからゴール正面でララナが打った強シュートをセーヴ。ランパードのスルーパスからゴール左で抜け出したラミレスのループシュートも右手一本で弾き返し、前半早い時間での失点を阻止しました。対するセインツのGKボルツは、試合終了間際にPKをストップ。優位に進めてきたゲームを敗戦で終わらせる危機を回避しました。結果は0-0、ドロー。どちらかに振り子が触れようとすると、GKがやってきてそれを押しとどめ、やがて振り子は真ん中で動きを止めます。得点こそなかったものの、スリリングなゲームでした。
試合開始から後半途中までは完全にサウサンプトンペースで、ララナやロドリゲスが再三、ゴール前へ飛び込みシュートを放つも、フリーで打ったシュートは枠からそれ、枠にいったと思えば弱いシュートがGKの正面へ。いい崩しをしており、枠内シュートを7本も飛ばしたにも関わらず、あまり得点のにおいがしなかったのは、バンの好守と安定感だけが理由ではなかったように思います。それにしても、今日は決定力こそ欠いたものの、リッキー・リー・ランバート、ガストン・ラミレス、ララナ、ロドリゲスが並ぶセインツの攻撃は迫力があります。小技もパワーシュートもあるこの4人がうまく絡めば、マンチェスター・シティを圧倒したように、上位チームをあわてさせることも十分可能です。これからリヴァプールやチェルシー、トッテナムなど上位との対戦が控えていますが、簡単には負けないのではないでしょうか。
シュート数4対15とホームチームを圧倒しながら、勝ち点1しか得られなかったのは、残留争いのライバルであるQPRとアストンヴィラが勝ったことを考えれば痛かったですね。来週からリヴァプ―ル、チェルシーとホーム2連戦。どちらかを叩くぐらいのことをしておかないと、降格ラインに背中が触れることも覚悟しなければなりません。サッカーは悪くないので、あとは結果が残せるかどうかです。引き続き、吉田のプレイとセットでセインツの奮闘に注目しましょう。
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