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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Everton】 アーセナル微妙、エヴァートンには厳しいドロー決着

勝ち点59で3位のアーセナルと、55で6位のエヴァートンの対決。過去11試合、この対決で負けていないアーセナルがホーム。最近5試合を4勝1分けと好調のエヴァートンが相性の悪さを覆すのか、4連勝中のホームチームがその勢いで叩きつぶすのか。ゲームは前半から中盤でボールを奪い合う激しい好ゲームとなりました。

6分にジャギエルカのスルーパスからフリーで放ったピーナールのシュートが、この日エヴァートンが最もゴールに近づいた瞬間でした。足にヒットする直前に微妙に跳ねたボールは、ピーナールの意図とは違うゴール上へと消えていってしまいます。このシュートを合図に前半のイニシアティブを握ったエヴァートンは、速いチェックでアーセナルにパスをまわさせず、奪うと素早くサイドに展開。なかなかシュートは打たせてもらえなかったものの、この試合に賭ける意気込みが伝わってくる、積極的なプレーぶりでした。

一方、珍しくホームでゲームをコントロールできない状況に立ったアーセナルは、それでも決定的なチャンスの数でエヴァートンを上回ります。24分、自陣左のゴールライン沿いからフェライニが出した危険なパスが中央へクロスをプレゼントした形となり、そこからラストパスを受けたギブスが左足で惜しいシュート。40分には右からのグラウンダーに飛び出したGKハワードの鼻先でジルーが触るも、ボールは大きく枠の外へ。前半終了直前、ゴール前でひとりかわしてフリーになったカソルラの右足は、ジャギエルカがボールに飛び込んでストップ。前半に打った3本のシュートはすべてあわや…というもので、こちらも後半に期待がつながります。

ハーフタイムの後、先に攻勢をかけたのはアーセナル。CKを何本も放り込み、シュートを連発しますが、ラストパスの精度が悪く、いい形でシュートを打てないため、エヴァートンをあわてさせることができません。69分、ケガからの復帰間もないウォルコットとウィルシャーを下げ、ポドルスキとチェンバレンを投入。そのチェンバレンが、78分に大チャンスを迎えます。自陣でボールを奪い、カウンターからカソルラが右にボールをさばくと、受けたチェンバレンはどフリーで、視界を遮るのはGKハワードのみ。この角度は「ウォルコットコーナー」。彼なら迷わずシュートを打ち、仕留めていたでしょう。しかしチェンバレンの選択は、DFふたりを引き連れて走るジルーへのパス。泥臭いゴールが得意なエースもこれに先に触ることはできず、最大のチャンスを活かせませんでした。

この後もアーセナルが一方的に押し込みますが、ラストパスの質はついぞ上がらず、エヴァートンの必死の守りもあり、最後まで得点を奪うことはできませんでした。このゲームに勝てば、暫定ではあるもののトッテナム、チェルシーと勝ち点で並び、CL出場権がくっきりと見えるはずだったエヴァートンは、後半途中からは疲労からか守るのでせいいっぱい。最近好調だったベルギー代表ミララスも、エース・アニチェベも、最後の切り札イェラヴィッチもアーセナルのゴール前にすらたどり着けず、ゲームセット。来季のCL出場権の行方を占う注目のゲームは、スコアレスドローで幕を閉じました。

ゲームの評価としては、「アーセナル勝ちきれず」ということになるのでしょうが、エヴァートンの守りがよく、後味爽やかな試合でした。ロンドンのライバル2チームの対戦相手が厳しいことを考えれば、まだまだこれから。アーセナルは、この後控えるマンチェスター・ユナイテッドとのホームゲームが最大のヤマ場。これを勝てば、大きく視界が開けてきます。むしろ痛かったのはエヴァートンですが、こちらもこの結果は想定内でしょう。CL出場は厳しくなりましたが、リヴァプールダービーを獲り、ELに出場できる5位滑り込みを賭けてチェルシーとの最終戦、となれば悪くないでしょう。

今週末、トッテナムVSマンチェスター・シティ、リヴァプールVSチェルシーという大一番が待っています。CL出場権争いは、最後の最後までもつれそうですね。

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