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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Wigan×Tottenham】 自作自演ウィガンと空回りトッテナムはお互い不満のドロー

ウィガンはもったいなかったですね。最後は2-2のドローでしたが、失点は、GKへの無謀なバックパスをベイルに詰められた1点と、試合終了直前のオウンゴール。ベイルもデフォーも本調子でなく、前半早々にデンベレをケガで失い、後半久しぶりに顔を見せたレノンは病み上がりで機能しなかった満身創痍のトッテナム相手なら勝ち点3を得たかったでしょう。プレミアリーグ残留をもくろむ18位にも、CL出場権を何としても獲得したい5位チームにも不満の残る結果となりました。

トッテナムは、相変わらずの不安定ぶり。先週のマンチェスター・シティ戦の後半のように、勢いにのると鋭い攻撃が続くのですが、劣勢になったときの打開策が乏しい状態。ベイルやデフォーの一発に頼らざるをえず、こう着状態になったときにプレイが荒くなるのが気になります。以前にアーセナルについて書いた際に、「代表やCLで緊張感の高いゲームを経験した選手が少ないので、シーズンの土壇場でナーバスなプレイが多くなりがち」と指摘しましたが、トッテナムにも同じことがいえるでしょう。国際試合やプレミアリーグ、カップ戦での優勝争いの経験が豊富な選手はデフォー、フリーデルくらい。フェルトンゲン、デンベレ、デンプシー、ホルトビーと意気のいい選手は増えたものの、チェルシーにおけるランパード、チェフ、テリーや、マンチェスター・ユナイテッドのリオ・ファーディナンド、ギグス、ルーニーにあたる軸がいません。アンドレ・ヴィラス・ボアス監督もまだまだ若く、サウサンプトン、チェルシー、ストーク、サンダーランドとやっかいな相手とのゲームを残す5月決戦では、マインドを含むコンディション作りの成否がカギとなるでしょう。

トッテナムはこの試合に引き分けたことで、ついに同じ消化試合でアーセナルより勝ち点が少なくなり、単独5位に落ちてしまいました。来週はサウサンプトンとホームで戦いますが、今節、本拠地セントメアリーズでWBAに惨敗したとはいえ、チェルシーやマンチェスター・シティ、リヴァプールを破ってきたチームなので、油断は禁物です。

一方のウィガンは、耐える時間は耐え、前に出るときは思い切りがよく、いい試合をしていたと思います。今季は、FAカップで決勝に進出。5月11日にウェンブリーでファイナルが行われますが、対戦相手のマンチェスター・シティがCL出場をほぼ決めているため、優勝クラブに与えられるEL出場権は繰り上げでウィガンが獲得することになりそうです。プレミアリーグの残留ラインが明確に見えてきており、最終戦のアストン・ヴィラ戦は、残留を賭けた直接対決となります。カップファイナルを含む、ここから先の5試合はモチベーション高く戦えそうですね。37節で戦うアーセナルは、エミレーツでのゲームではありますが、気を抜くと痛い目に合いそうです。

残るは4試合。これからは、すべてのゲームが一発勝負、トーナメント戦のようなものです。

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