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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【第4節TOPICS】マン・シティは完全なる負け試合、トッテナムはエリクセンとシグルスソンで快勝!

土曜日の同時刻に、注目ゲームを4枚、重ねられるとさすがにしんどいですね。プレミアリーグが、極東に住むいちファンの嘆きに耳を傾けてくれるとは思えませんが、この場でささやかにつぶやいておきましょう。マンチェスター・ユナイテッドはランチタイムキックオフなのでいいとして、アーセナルはエジルが出ると聞いたし、マンチェスター・シティは敵地で4年もストークに勝ててないので何かありそうだし…とやっているうちに弾き飛ばされたのが、トッテナムVSノーウィッチ、アストン・ヴィラVSニューカッスル。ハイライトしか見ていないゲームもあるので、まとめてこういう形にさせていただいた次第です。

さて、一昨日の本ブログで「移籍マーケットが締まり、ワールドカップ予選で負傷者や疲れが出る4節は、昨年同様ジャイアントキリングの可能性大」ということで、予想めいたことをさせていただきました。マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムは、状態がいいといえない下位チームをホームに迎えるので順当に勝つとみましたが、危なそうだったのがマンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナルです。

ホームで強いストークは、マーク・ヒューズ監督への体制変更と「キック・アンド・ラッシュからの脱却」というテーマがあったので、プレミアリーグ開幕当初は新スタイルに慣れず、厳しいゲームが続くのではないかとみておりましたが、開幕戦でリヴァプールを苦しめて惜敗した後、2連勝と好スタート。であればDFラインに課題を抱えるマン・シティのほうこそ、苦しいゲームを強いられるのではないかという見立てでした。チェルシーは、昨季ダブルで屠ったもののしぶとく食い下がられたエヴァートンが相手で、侮れません。アーセナルの敵は内側にあり、あれだけのケガ人を抱えて中盤の構成もままならないなかでは、ホームで戦うサンダーランドに寝首をかかれてもおかしくないとみました。というわけで、結局、ジャイアントキリング予想はこうです(一昨日の記事より再掲)。

■プレミアリーグ第4節は、このゲームが荒れる!
アストン・ヴィラ VS ニューカッスル
エヴァートン VS チェルシー⇒エヴァートン勝利!
フラム VS WBA
ハル・シティ VS カーディフ
マンチェスター・ユナイテッド VS クリスタル・パレス
サウサンプトン VS ウェストハム
ストーク VS マンチェスター・シティ⇒ストーク勝利!
サンダーランド VS アーセナル⇒ドロー!
スウォンジー VS リヴァプール⇒ドロー!
トッテナム VS ノーウィッチ

結果は、トッテナムとマン・ユナイテッドが2-0で順当勝ち。アーセナルは勝ちましたが、サンダーランドに苦戦。ストークはあわや勝ち点3で、エヴァートンがチェルシーを破るなど、全体的に「当たらずとも遠からず」、悪くない予想でしたね。さて、そんななかで、ここではストークにアップアップだったマンチェスター・シティと、ニューフェイスの活躍で危なげなく勝ったトッテナムについて触れたいと思います。

今のマンチェスター・シティは、外から見ていると「覇気がない」「慢心している」ようにみえますが、実際のところは「自信がない」「手をこまねいている」のかもしれません。ストークが、再三にわたって決定的なチャンスを外したので、勝ち点1はゲットしましたが、ゲームは完全なる負け試合。とりわけ気になるのが「左サイドの守備」です。センターはセンターで不安定ですが、昨日のゲームでは、左を何度も崩され、自由にクロスを上げられていました。SBコラロフが個人としても悪く、左MFとの連携の問題もあり、課題はひとつではなさそうです。コンパニが復帰するとされている来週のマンチェスター・ダービーまでに、この穴を修正できるかどうか。もし、ダービーで完敗となると、その後のアストン・ヴィラ、バイエルン・ミュンヘン、エヴァートンという厳しい3連戦に悪影響が出てしまうことも考えられます。昨日のゲームの収穫は「出来はいまひとつながら、ヨヴェティッチを使えたこと」だけですね。レアル・マドリードにおいて、前任者ベルント・シュスター(正確には暫定監督ファンデ・ラモスですが)と後任のモウリーニョがリーグ優勝を遂げたにも関わらず、自身は無冠に終わり、ビッグクラブで成功体験がないペジェグリーニ監督が、この難局をどう乗り切るのかが注目されます。

対照的にトッテナムは「視界良好」といっていいでしょう。ノーウィッチとのホームゲームでは、2ゴールを決めたシグルズソンとセンターMFエリクセンの若手コンビが大活躍。この日の2つのゴールをお膳立てしたエリクセンは、いい選手ですね。しばらくはカプエと併用ということになるのでしょうが、近いうちにレギュラーとして定着するでしょう。リヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドが、スタリッジ、ファン・ペルシ、ルーニーなどFWの個人スキルに依存して得点を重ねているのに対して、トッテナムやアーセナルは、ジルーやソルダードなどのトップも決めつつ中盤の選手がゴールを挙げており、攻撃のバリエーションが多彩なところに好感が持てます。開幕前は「大規模な補強をしたので、チームづくりに時間がかかる」とヴィラス・ボアス監督のコメントは慎重モードでしたが、未成熟のチームで3勝1敗なら、満点スタートといっていいのではないでしょうか。私の今季プレミアリーグ予想の「リヴァプールやアーセナルより下。6位フィニッシュ」は、年内にも見直さなくてはいけない状況になるかもしれません。

本日、リヴァプールがスウォンジーと戦い、全クラブが4節を消化します。まだ4試合とはいえ、トップ3がアーセナル、リヴァプール、トッテナムだと誰が予想できたでしょうか。いや、今季はおもしろいですね。本音をいえば、マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしてはおもしろくないことも多々ありますが、それを覆ってあまりあるくらい、プレミアリーグ全体はコンペティティブでワクワクする展開です。上位チームに贈る言葉は「ストークとヴィラを侮るな」。来週、アーセナルが、エミレーツに赤と白のストライプを迎えます。(クリスティアン・エリクセン 写真著作者/Дмитрий Неймырок/Dmitriy Neymyrok/Dmitrij Nejmyrok)

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“【第4節TOPICS】マン・シティは完全なる負け試合、トッテナムはエリクセンとシグルスソンで快勝!” への2件のフィードバック

  1. トーレス下さい。あ、赤い方ね より:

    ビラは僕も好きなチームなんですが、あそこはホームレコードが・・笑。
    昨季のビラは、ホームよりアウェーで得た勝ち点の方が多いプレミア唯一のチームでした(20と21の1差)が、今季もそのまんまです。
    弱者側に回ってのカウンターゲームではガナをも葬れるのですが、追いたてる側に回るとベナルファ個人にチンチンにされる・・。万事上手くはいかないという中堅クラブの悲哀を感じます。
    中盤に得点力が加わればステップアップしそうなんですけどね。デルフのパフォは良いけどまだプレミアノーゴールのようだし、ウェストウッドとアーマディも今ひとつ。
    現地のサポも、FWを2枚獲ってベンチに置き、肝心のトップ下補強が無かったことに首をかしげているようです。そりゃそうだ。中盤より前は昨季と全く同じ顔ぶれなんですから。

  2. makoto より:

    アストン・ヴィラは、開幕から強敵続きだったので、攻撃的な選手については新しいメンバーを使いづらい面もあったのかもしれません。同じく相手関係が厳しかったマンチェスター・ユナイテッドも、最初の3ゲームはファン・ペルシ以外は5年前とほぼ一緒。若手も香川も使わずに戦ってましたので。次節以降、ノーウィッチやハルとどう戦うかをみないとわかりませんね。トップ下に関しては、現在、ヴァイマンとアグボンラホルが結構前に張る3トップというべき布陣なので、「置かない」というのが答えなのでしょう。中盤はほぼフラット、もしくはウエストウッドが底に入る3センター。

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