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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×WBA】モイーズ監督、痛恨の采配ミス!マンチェスター・ユナイテッドは屈辱の負け越し

なぜ、ハーフタイムで香川真司を見切ったのか。前半は0-0。ボールに絡む回数は少なく、やや物足りなかったものの、アンデルソンに決定的なヘッドを打たせるクロスを供給し、自らも積極的にゴール前に入り込んでいた背番号26を代える状況ではなかったはずです。45分で1枚、カードを切ってしまったために、終盤ガス欠で機能しなくなったナニを代えられなくなってしまったのはモイーズ監督の采配ミスでしょう。マンチェスター・ユナイテッドは、本拠地オールド・トラフォードでWBAに1-2とまさかの敗戦。6試合を終えて2勝1分3敗は、プレミアリーグが始まってからのワーストです。

この日のマンチェスター・ユナイテッドは、チチャリート、ルーニー、香川真司、ナニ、エヴァンス、ビュットナーなど、キャピタルワンカップでリヴァプールを下したメンバーが基本。縦に速い選手を並べるよりも、このほうが機能すると踏んだのでしょうが、リヴァプール戦の得点はCKからの1点のみで、必ずしも攻撃がうまくいっていたわけではないのです。ひとつ疑問だったのは、そのゲームで不安定だった香川とビュットナーの左サイドを、なぜここでも繰り返したのか。せめて香川真司を右、ナニを左として、より機能する形にしないと同じ失敗を招くことになります。

前戦ほどひどくはなかったものの、相変わらずビュットナーのマークは甘く、終始押し続けながらも時折ヒヤリとする逆襲を喰らいます。攻撃の課題は2つ。ひとつは前線のルーニー、チチャリートとセンターMFのキャリック、アンデルソンとの距離が遠すぎ、有効なボールが前に入らないこと。もうひとつはFWへのラストパスの質が低く、ゴール前を固めるDFに簡単にクリアされてしまうことです。相手が下がっているならば、センターMFのどちらかが押し上げ、ミドルシュートを狙うなりすればDFを前に引きずり出せるのですが、攻撃に工夫がないまま前半をスコアレスで折り返します。

そして後半頭から、香川をヤヌザイへ。冒頭に書きましたが、緊急対応が必要なわけではないのにここで1枚使ったことで、最後にバレンシアを投入するなり、フェライニを前に上げるなりといった戦術を取れなくなります。開始9分、攻めても攻めてもゴールは遠いのに、失点はあまりにあっけないものでした。右サイドでボールを受けたアマルフィタノに中に入られ、リオ・ファーディナンドが完全に抜き去られてGKデ・ヘアと1対1、ゴール!マン・ユナイテッド、ホームでまさかの失点です。

しかし、1回めのビハインドは、その3分後のルーニーのFKで簡単に取り返します。1-1となったところで、鼠蹊部のケガが癒えたロビン・ファン・ペルシ登場。当然、狙いは勝ち点3です。今までのマンチェスター・ユナイテッドなら、負けていたゲームで追いつけば、そこから攻めまくってあっさりひっくり返していたのですが、同点から10分後の勝ち越しゴールはまたもWBA。67分、ペナルティエリア外でマークが甘くなったところをベラヒンに左足ミドルを打たれ、1-2。勝ちに行こうとしたところを出鼻をくじかれ、またしても2点が必要となります。その直後…。

フェライニin、アンデルソンout。フェライニはそのまま、センターMFへ。

モイーズ監督の采配は、ペナルティエリア外で相手FWを自由にさせ過ぎたセンターMFの綻びを修繕しようとしているように見えました。3-2をめざすのではなく、1-3を防ぐための1枚。もし勝ちにいくのなら、前線にパスが出せるアンデルソンをそのまま残してビュットナーあたりを下げ、フェライニをトップ下に入れるという選択もあったでしょう。ああ、これにて、カードは終了。確かに、守りは安定しました。しかし、依然としてゴールは遠くにあります。80分を過ぎると、ナニが止まり、サイドからの突破も中央でのパス交換もなくなり、ルーニーとヤヌザイの個人技にしか活路を見出せません。昨季までは恒例行事だった得意の波状攻撃もなく、ただ時間を浪費し、タイムアップ。決して結果論でなく、選手を代えるタイミングも、代える順番も、代える人選もすべて間違えての敗戦。先週のダービー惨敗より、この日の負けのほうが痛いです。何しろ、勝てたゲームですから。

うーん、さすがに言葉がないですね。救いは、チェルシー、トッテナム、マン・シティがすべて勝ち点を落とし、おつき合いしてくれたこと。さすがに次戦の最下位サンダーランドには負けないでしょうから、ここでしっかり立て直しを図っていただくよりほかはありません。アーセナルが頭ひとつ抜けましたが、上位同士のつぶし合いはまだまだこれから。今、踏ん張っておけば、プレミアリーグ連覇は充分狙えます。うーん、しかし…。

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“【MAN.UTD×WBA】モイーズ監督、痛恨の采配ミス!マンチェスター・ユナイテッドは屈辱の負け越し” への2件のフィードバック

  1. Well I guess I don’t have to spend the weekend figuring this one out!

  2. Action requires knowledge, and now I can act!

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