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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×Chelsea】痛かったF.トーレスのレッドカード。トッテナムとチェルシーは譲らずドロー!

ロンドンダービーらしい、きらびやかなスタメンです。トッテナムは、ダニー・ローズがノートンに代わった以外はベストメンバー。パウリーニョと天才エリクセンのセンターMFコンビに、ベルギー代表デンベレ、成長株タウンセンド、切り込み隊長シグルズソンと並べた中盤は魅力的です。対するチェルシーは、プレミアリーグ5節のフラム戦からメンバーをいじってきました。ラミレスのケガは大したことがなかったようですね。フラム戦でスタメンを外れていたランパードとダヴィド・ルイスが名前を連ね、何とF.トーレスのワントップです。これはオートマティックなターンオーバーなのか、それとも意図的なチョイスなのか。いずれにせよ、プレミアリーグ首位を争うチームが激突するダービーマッチとしては、申し分のないメンバリングです。

キックオフから、積極的なのはホームチーム。トッテナムは、ボールを持つ選手に対するフォローが速く、中盤でボールがよくまわります。対するチェルシーは、全体が間延びして選手が孤立する場面が多く、積極的なトッテナムDFに足元を狙われます。19分、左からドリブルで持ち込んだエリクセンが中央にグラウンダーのパスを通すと、ソルダードが軽いタッチで落とし、DFをかわしたシグルズソンが左足で左隅に決め、1-0。いい時間帯に確実に先制点をものにしたトッテナムは、そのまま前半を支配し続けます。

前半目立ったのは、前線に上がってきたときのエリクセンのパスセンスと、両チームの気迫のこもったタックルの応酬です。アザールがデンベレを後ろから削った「ベルギー代表対決」には、まだワールドカップ出場が確定したわけではないのでほどほどに…とハラハラしたくらいです。29分にはエリクセンからのパスをノートンが惜しいシュート。39分のアザールのミドルはDFがブロック。前半終了直前にはパウリーニョがゴール前で抜け出し、チェフと向き合うもシュートは惜しくも右に外れ、緊迫感に満ちた45分が終わりました。両チームとも気合充分なのはいいのですが、行き過ぎた気迫が後半、ゲームの流れに大きな影響を与えます。

後半が始まってすぐ、F.トーレスが右から完全に抜け出し、ファーサイドに走り込んだオスカルに合わせるも、11番がシュートをダフってしまい、同点ならず。このあたりから、危険度を増したトーレスとフェルトンゲンの小競り合いのテンションが上がり、不穏な空気が流れ始めます。後半の途中までは、やはりトッテナムペースで、チェルシーは攻めあぐんでいたのですが、サッカーでは時折、一発のプレイが世界を変えてしまうことがあります。65分、後半頭から入ったマタが蹴ったFKが見事にテリーを捉え、強いヘディングシュートにGKロリスも反応できず、ついに同点!ここからこの試合で初めて、チェルシーがペースを握ります。69分にはアザールout、シュールレin。大きなピンチはないものの、ホームチームは劣勢。追加点はチェルシーのものなのか…。

傾きかけた流れを、再度逆流させたのは、81分のF.トーレスのレッドカードでした。フェルトンゲンとの緊張感が頂点に達したとき、浮き球への対応で両者が接触。厳しいジャッジでしたが、その前までのにらみ合いが伏線となってしまったのでしょう。チェルシーは10人。すかさずモウリーニョ監督は、オスカルを下げ、アスピリクエタを投入。勝ち点1をキープする作戦にスイッチしました。トッテナムは、ホームでドローに終るわけにはいかないとばかりに、後半から入ったデフォーやホルトビーを中心に攻めますが、これといったチャンスを作れず、結局1-1。チェルシーはやむなし、トッテナムは無念でしょう。白熱のロンドンダービーは、白黒つかずに幕を閉じました。

FCポルト、チェルシー、インテルと7年に渡ってモウリーニョ監督のスタッフだったヴィラス・ボアス監督としては、初めての師弟対決をものにしたかったでしょう。この日は望みはかなわなかったものの、勝ち点1を積み上げ、首位に立てるかどうかはアーセナルの結果待ちです。チェルシーは…うーん、内容が苦しいですね。とはいえまだトップのアーセナルは目の前にいます。今後の立て直しに期待しましょう。

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