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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Arsenal】ロシツキ不在が痛かった…「いつものサッカー」ではなかったアーセナル

スターティングメンバーを聞いたとき、おそらく負けないだろう、と思いました。最大のポイントは、「右サイドMFラムジー」です。昨季のプレミアリーグでも、彼がこのポジションに入ってうまくいったことはほとんどありません。ラムジーは、後ろから押し上げて、空いてるスペースを見つけて入っていくから点が獲れるのです。最初からSBと対峙して、自らスペースを開拓しなくてはならないサイドアタッカーのポジションでは、ドリブルも走力もフィジカルにもアドバンテージのないラムジーは、ショートパスのコンビネーションとシュート力という長所を活かせず苦しむことになるはずです。もし、私のヨミが的確だとすれば、あとは「マンチェスター・ユナイテッドが点を獲れるか」。CBにエヴァンスとヴィディッチ。キャリックが戻り、ヤヌザイはベンチ。もちろんファン・ペルシとルーニーは健在で、レアル・ソシエダ戦で活躍した香川真司が左サイドで先発です。…悪くありません。どこかでチャンスは必ずくるでしょう。ゲームは、プレミアリーグを争ったかつての首位決戦らしい、相手の長所をつぶし合う神経戦となりました。

ドイツでは昨日、ミッドウィークにアーセナルと激戦を演じたドルトムントが、負けるはずのないヴォルフスブルグに逆転負けを喫しています。あれだけ隙のないサッカーができるチームですら、チャンピオンズリーグの疲労の影響が次戦に色濃く出たわけです。ましてやケガ人・病人が多く、この日は新たにロシツキとメルテザッカーまで欠いたアーセナルは、明らかに疲れていました。ジルーにボールが収まらず、ドルトムント戦で復活の兆しをみせたカソルラにキレがなく、エジルはゲームから消えがちです。それでも久しぶりにスタメンに名を連ねたヴェルマーレンと好調コシールニー、負傷明けのフラミニがファン・ペルシとルーニーにスペースを与えず、ギブスもバレンシアの突破を許しません。

両者ともまともにシュートを打てない中盤での攻防が続くなか、先制点は、こういった試合らしくセットプレーから生まれました。27分、ルーニーの左CKから、守備に入っていたジルーより一瞬早くコースに入ったファン・ペルシが美しいヘディングシュート。ゴールのなかに3人が入っていたアーセナルでしたが、ボールは左ポスト脇で構えていたギブスの頭上を越え、右隅深くに吸い込まれました。大歓声のオールド・トラフォード。ホームチームにとっては、願ってもない展開です。前半は、同点に追いつきたいアーセナルがボールを支配するものの、なかなかチャンスが作れないまま終わります。GKシュチェスニーがフィル・ジョーンズとの接触で頭を強打して倒れ、ヴィディッチがクロスをパンチングでクリアしにいったデ・ヘアとぶつかり、前半でリタイアするなど、文字通りのつぶし合い、消耗戦です。

ハーフタイムでヴィディッチを諦め、クレヴァリーを投入してフィル・ジョーンズをCBに下げたマンチェスター・ユナイテッド。後半も展開は変わりません。アーセナルはラムジー、エジル、カソルラが分断され、セーフティーなパスしか通らず、ペナルティエリア付近でいい形をつくることができません。マンチェスター・ユナイテッドは香川真司とエヴラ、スモーリングとバレンシアが両サイドにカギをかけ、アーセナルのピッチの幅を狭めることで、センターでの守備を容易にします。59分、マンチェスター・ユナイテッドに、セットプレイ以外では初めてのチャンス。縦に出た浮き球を香川真司がヘッドで流して裏に出ようとしたファン・ペルシにつなぎ、DFとの競り合いからこぼれたボールをルーニーが左足シュート!カバーに入ったDFの足の間を狙った彼らしいシュートでしたが、ボールはわずかにゴール右にそれていきます。

香川真司は、左サイドで守備重視のプレイに終始。攻撃時にはゴール前に顔を出すものの、外からのハイクロスしか出てこないため、彼が得意の狭いスペースを使った崩しに持ち込めません。唯一「らしい」プレイを見せたのは、70分過ぎの右サイドからのシュート。角度のないところから放った一撃は、しかしDFにブロックされ、78分にギグスとの交代でピッチを後にします。

ギグス登場と時を同じくして、アーセナルも勝負です。カソルラを下げ、ベントナーを投入して2トップで前にポイントを作りにいくと、その4分後にはアルテタまで下げてニャブリを出し、サイドからの突破に命運を託します。この交代は、ニャブリが先、ベントナー後のほうがよかったのではないかと思いました。マンチェスター・ユナイテッドがベントナーへの対応策を固めた後にニャブリが登場したため、せっかく右サイドで優位になる形が作れて、若手サイドMFとサニャからいいクロスが出ても、中のDFが慌てません。ニャブリに長い時間プレイさせてアタックの回数を増やし、エンジンが温まったところで最後に1枚FWを足されるほうが、守るほうとしてはやっかいでした。

いや、それでも結果が変わったかどうかはわかりませんね。少なくとも、マンチェスター・ユナイテッドのDF陣とGKデ・ヘアは最後まで冷静で、これといった隙を見せませんでした。結局、1-0でタイムアップ。これだけの文字数を費やした割には、シュートの4文字はさほどありません。大半の時間を中盤で過ごし、ボールポゼッション60%とアクションを起こす機会は多かったアーセナルでしたが、マンチェスター・ユナイテッドを脅かすシュートを打てないまま90分を終えてしまいました。

今夜のゲームはは勝ち点3という結果さえ残せれば内容は問わない、と思っていたので、この着地は大満足。採点するなら、100点です。ここで負けていれば勝ち点差は11まで開いており、絶望的な状況に陥っていたところでしたが、これで勝ち点差は5に詰まり、プレミアリーグは間違いなくおもしろくなりました。10試合を過ぎて、7チームが勝ち点5の中に収まることなど、ここしばらくはなかったのではないでしょうか。ようやく首位の背中を射程圏内に捉えました。ほんとうの勝負は、これからです!

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“【MAN.UTD×Arsenal】ロシツキ不在が痛かった…「いつものサッカー」ではなかったアーセナル” への9件のフィードバック

  1. ウィルシェア より:

    今回は疲れていたし、しょうがないですね。完全にガス欠でした。
    リバポ、ドルトムントに勝ってくれただけで充分でしょう。
    しかも今回はジャイアントキリングの嵐でチェルシー戦のPKがなければパーフェクトとも言える感じですからね笑

    とにかく僕は怪我人が出るかどうかを心配してたんですよ。ウォルコットも戻ってきてロシツキーも珍しく元気。
    怪我人が多いアーセナルとしてはほんとに珍しい状況ですよね。勝負は次のセインツですね!

    ちなみにウォルコットがいない状況だと宮市ベンチに入れとくと面白いのにな、と思うのですがどう思いますかね?

  2. makoto より:

    ウィルシェアさん>
    今週のプレミアリーグはジャイアントキリング、番狂わせの嵐でしたね。そういう意味でも、アーセナルは「敗戦のマイナス影響を最小限に食い止めた」かもしれません。エジルとジルーがしばらくベストパフォーマンスを出せていないのが気になります。いちばん疲れがたまっているのは、彼らでしょう。

    ヴェンゲル監督は、宮市とニャブリを天秤にかけて、昨夜は後者を選んだのだと思いますが、右が本拠地のニャブリに対して、左右どちらでもいける宮市はおもしろいと思います。出る機会があれば、失敗を恐れずにアグレッシブにいってほしいですね。

  3. チェルシー より:

    ますはブログの主さんおめでとうござます。

    チェルシーが引き分けてしまったので7位くらいまで落ちてさらにガナーズに離されるかも…
    と思ってましたがチェルシーからしても痛みは最小限ですね

    ブンデスやリーガは上位2チームは強いですけど、下位クラブも厄介だし上位はいつにもなく混戦で優勝争い&CL圏争いが激しいプレミアはやっぱりおもしろいです(^^)

  4. makoto より:

    チェルシーさん>
    おっしゃるとおりです。これだけ上位が同時に崩れるのは、プレミアリーグならではですね。上が弱いというより、下が元気でしぶといのがまた、盛り上がります。放映権料の公平配分は重要…とスペインを見ていると思います。

  5. リバサポ より:

    第三節にうちと戦った時とは別のチームになってましたね。前半の守備が上手くはまってほぼアーセナルになにもさせてませんでした。さすがユナイテッド

  6. makoto より:

    リバサポさん>
    守備はパーフェクトでしたね。香川とキャリックが自陣でボールを失った場面があったぐらいです。

  7. ランズバリ より:

    いつも楽しく読ませて頂いております!更新ありがとうございます。

    オールドトラフォードでは本当に勝てないガナーズ。正直今節は勝てると思っていましたが、気合負けというのが正直な感想です。

    ロビンとの永遠の別れを感じた印象でした、ですが、これを糧に最後にプレミアのタイトルを諦めずに応援したいと思います(^^)

  8. makoto より:

    ランズバリさん>
    アーセナル、強かったです。内容的には、ドローが妥当だったのかもしれません。

  9. prh1feqk3g4 より:

    http://www.agentaadvisors.se/jsp/ugg-c-1.html 低位 相撲取り すり抜ける 暗中模索 名前 筆跡 文学論 街頭演説 木瓜 糸車 設える 家庭教師 食虫植物 粟 インター 料金所 アタマ 書き留める 責め 凍り 白地 術者 悪友 ドンドン 左団扇 別れ話 やわらかい 水割り お粗末 整形外科 懐が深い |ランダム 空気入れ 端子 ペットボトル 体勢 都鳥 身投げ 物品 死没 推薦 逸脱 腐敗 小文字 お出掛け 天然ボケ 捕らわれ 出来次第 依拠 魅力 等価 汚名返上 フランス人 止血 三役 独身 激辛 決戦 向こう側 観月 風変わり 腐る 鎮静 アンチ 扁平 大胆不敵 ただ中 極貧 市区 http://www.mattiasenn.se/cd/ugg-c-4.html
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