イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【WBA×Chelsea】「いつもの1-0」が暗転!ピンポイントの一撃でチェルシー、痛いドロー!

エヴァートン、アーセナル、リヴァプール。WBAの本拠地、ザ・ホーソンズに乗り込んで勝ちきれなかったプレミアリーグ上位クラブは、なぜかスコアは同じ1-1。今夜、チェルシーもまた1-1に終わり、プレミアリーグ首位の座は、12日に試合があるアーセナルかマンチェスター・シティに奪われることになりそうです。それにしても彼らはWBAに相性が悪いですね。11月のスタンフォード・ブリッジでの対決も2-2で引き分けており、このときは追加タイム5分にやっと追いつくという綱渡りでした。

このゲームの主導権を握っていたのは間違いなくチェルシーでした。トップにエトー、中盤にウィリアン、ラミレス、オスカル、マティッチ、アザールを揃えたフォーメーションは、現在のモウリーニョのファースト・チョイスでしょう。もっとも、世界で5本の指に入る名指揮官の采配の元では、ここにランパードやミケル、シュールレが入っても、クオリティは高いレベルで一定です。チェルシーは、プレミアリーグ下位クラブと戦う時の常で、前半はボールを完全に支配します。しかしこの日は、攻撃陣に日頃のスピードと集中力が感じられず、なかなかシュートにつなげられません。

彼らの先制点は、前半の追加タイム。ウィリアンのCKをニアにいたダヴィド・ルイスが左足アウトの絶妙なタッチで逆サイドに流し、ファーで待っていたイヴァノヴィッチが押し込みました。先制まで苦労したものの、0-0で終えられるとふんでいた相手にダメージを与える最高の時間帯でのゴールです。後半もチェルシーペースが続くだろうと思いました。

得意の1-0に持ち込み、勝てるはずだったゲームでなぜチェルシーは勝ち点を落としたのか。強いて理由を挙げるとすれば、後半開始から15分のペースを握っていた時間帯に追加点を奪えなかったこと、そしてラスト20分をWBAの反撃の時間にしてしまったことでしょう。50分に、ウィリアンからのパスを受けたエトーのシュートがGKベン・フォスターを破っていれば、そこで勝負は終わっていたはずです。しかし、これが決まらず、スコアは1点差のまま。モウリーニョ監督は、70分にエトーをF.トーレスに代えて前線からのチェイスを強化し、75分にはオスカルをミケルにスイッチ。「いつもの1-0」に向けて、より安全なフォーメーションにシフトしていきます。

76分のブラントのシュートにはヒヤリとさせられましたが、ラスト10分までのチェルシーは、「よくはないが、1-0には慣れているので想定通り」といったところだったでしょう。先に「勝ち点を落とした理由」を挙げたものの、すなわちチェルシーが悪かった、問題があったというつもりもありません。長いプレミアリーグのなかでは、このぐらいさえないゲームもあるものです。そこを勝ちきるのが、昨季までのファーガソンのマンチェスター・ユナイテッドであり、モウリーニョのチェルシーです。「あの一発」以外は、”よくあるチェルシー”だったのですが…。

86分、右サイドの攻防で、WBAのショートパスをカットしてひと息ついたチェルシーDF陣は、ラインを上げて二次攻撃に備えます。左サイドでボールを受けたのは、サイード・ベラヒノ。マークについたイヴァノヴィッチは、おそらく「大したクロスは上がらない」とたかをくくっていたでしょう。間合いを詰めることより、ボールを手に当ててFKを獲られることを怖れ、両手を後ろに回してのコースカットでした。ゴール前には、WBAの選手は誰もいません。ここまでは、チェルシーの対応にも何の問題もありません。

しかし、ベラヒノのキックは、チェルシーDF陣の予想を上回る最高のピンポイントクロスでした。名手チェフが飛び出しかけて足を止めるという中途半端なプレイを見せてしまうほどの絶妙なコース取りで、たったひとり、ゴール正面に走り込んできたアニチェベの頭にドンピシャです。アニチェベについていたダヴィド・ルイスは完全に立ち遅れ、右サイドネットに吸い込まれるボールを見送るしかありません。1-1、まさかの同点!

89分に、ラミレスに代えてサラーを送り込んだモウリーニョ監督は、もはや再度、勝ち越せるとは思っていなかったでしょう。結局、ゲームはこのままタイムアップ。WBAが絶不調だったプレミアリーグ序盤戦を過ぎてからは、マンチェスター・シティ以外、誰も勝たせてもらっていないザ・ホーソンズで、チェルシーは4番めのドロー地獄の餌食となってしまいました。これは、何ともいえないですね。「悪いなりに勝つ」の典型のような試合運びだったのですが、結果的には「一発入ってしまうリスクは常にあるから、点を獲れるときに獲っておきましょう」という教訓を残す幕切れとなってしまいました。

年末のリヴァプールといい、先日のマンチェスター・シティといい、アーセナルからプレミアリーグ首位を奪ったクラブは、次戦で必ず勝ち点を落とし、結局ガナーズにその座を返しています。やはり、風はノースロンドンに吹いているのでしょうか。マンチェスター・ユナイテッドを迎えるエミレーツのゲームが、今から楽しみです。(ヴィクター・アニチェベ 写真著作者/The Bohs)

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【WBA×Chelsea】「いつもの1-0」が暗転!ピンポイントの一撃でチェルシー、痛いドロー!” への2件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    更新お疲れさまです

    また取りこぼしましたね(^^;
    こういう所がまだまだ子馬って事ですかね

    残念ですけどこれからFAシティ、エバートン、CLガラタサライと続くので切り替えて頑張ってもらいたいです

  2. makoto より:

    チェルシーさん>
    イヴァノヴィッチのマークが緩いとか、ダヴィド・ルイスがアニチェベにつけなかったとか、失点要因を説明しようと思えばいろいろやれるのですが、WBAの点で合わせたクロスとシュートが相当、素晴らしかったのも事実。2点めを獲れないまま、まだ時間が残っている状況で受けにまわってしまったのがまずかったですね。

コメントを残す