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【New Castle×MAN.UTD】苦しいゲームを圧勝に変えた、香川真司とマタの決定的な仕事!

チャンピオンズリーグでルーニーがつまさきを痛め、ケガで離脱中のファン・ペルシもウェルベックもいません。トップに入ったのはチチャリートで、香川真司、マタ、アシュリー・ヤングが前線の3人。ラファエウを欠いた右SBにはバレンシアが入り、控えのFWはジェームズ・ウィルソンという非常事態です。今季、前と後ろにケガ人が多いマンチェスター・ユナイテッドですが、ここまでメンバリングに苦しんだ試合はないでしょう。この顔ぶれで、プレミアリーグ8位のニューカッスルとのアウェイゲームに勝てるのでしょうか。

開始早々優位に立ったのはホームのニューカッスル。マンチェスター・ユナイテッドはうまく前線にパスが出ず、劣勢のスタートでしたが、10分にはフェライニがチチャリートをポストに使ってフリーのアシュリー・ヤングにパスがつながり、ヤングのクロスをかろうじてDFが足に当てるというチャンスをつかみます。

15分には左サイドの競り合いからニューカッスルMFティオテがシュート。一進一退の展開のなか、18分にはマンチェスター・ユナイテッドはアシュリー・ヤングが負傷し、ヤヌザイを起用。後半の打ち手がさらに狭くなります。どうしても欲しい先制ゴール。しかし、ニューカッスルの中盤はフェライニとフレッチャーを執拗にチェイスし、マンチェスター・ユナイテッドの攻撃陣が前を向いて攻めるシーンを創れません。21分、ニューカッスルのロングボールはクリアされますが、浮き球をシセがオーバーヘッド。23分にも右からのクロスをシセがヘッドでコースを変えますが、これはGKリンデゴーアが指先で上にはじき出します。ポゼッションはニューカッスル。マンチェスター・ユナイテッドのDFラインは深く、奪っても前線にパスが出せません。

25分過ぎから香川真司が右、ヤヌザイが左にポジションを変え、状況を変えようとするマンチェスター・ユナイテッド。29分、香川真司が右から上げたクロスは誰にも合わず。左にいたときより香川真司のボールタッチは増えたものの、相変わらずアウェイチームはシュートが打てません。36分、DFラインの裏に出たボールにチチャリートが抜け出しますが、先に触ったのはGKエリオット。その直後、ゴールに迫れなかったマンチェスター・ユナイテッドに絶好のチャンスが訪れます。

攻め上がったフレッチャーが倒されたのは、ペナルティエリアのすぐ外、やや右サイドです。左足のキッカーには最高のスポット。マタのFKは、きれいにカーブがかかってゴール右上に一直線!マンチェスター・ユナイテッドが貴重な先制点をものにしました。43分には香川真司が中央をドリブルで攻め上がり、チチャリートに完璧なラストパス。チチャリートは右隅を狙いますが、シュートはポストを直撃!結局、前半は0-1。ニューカッスルに、当初の元気はありません。

後半に入ってたった4分で、マンチェスター・ユナイテッドに追加点が入ります。ニューカッスルが自陣でみせた、緩慢なボール処理をついて、ヘッド一発でチチャリートをフリーにしたのは香川真司!右サイドをドリブルで突破したチチャリートからの折り返しは、香川にはわずかに合いませんが、裏から入ってきたマタが切り返しを入れてフリーになり、GKのポジションをみて確実に右足で流し込みます。0-2となると、ゲームはマンチェスター・ユナイテッドペース。ニューカッスルの攻撃は大味なロングボールが多くなり、マン・ユナイテッドのDF陣に崩れる気配はありません。59分にはマタのパスから香川真司が右サイドを突破し、グラウンダをチチャリートがダイレクトシュート。64分の3点めにも、香川真司が絡みます。ヤヌザイの縦パスに左サイドを抜けた香川真司のラストパスは、走り込んだチチャリートにピタリ。0-3となれば、マンチェスター・ユナイテッドの勝利は間違いないでしょう。

70分、左でフリーになったシセのシュートはGKリンデゴーアが横っ飛びでセーブ。75分、チチャリートがドリブルで仕掛けるも、コロッチーニがカット。残り15分を切っても、スコアが動く気配はありません。83分、左からのクロスを至近距離からワントラップで打ったシセのシュートは、またしてもリンデゴーアがビッグセーブ!サポーターが続々と帰り始めたセント・ジェームズ・パークの空気は弛緩しています。後半の2点の立役者となった香川真司は、89分にも今季プレミアリーグ初ゴールかという突破を見せ、終了直前にはマタとのコンビからヤヌザイがダメ押しの4点め。マンチェスター・ユナイテッドは、ケガ人抜けまくりの急造チームで、クリーンシートの圧勝です!

…気持ちいい試合でした。今日はとにかく、香川真司とマタの日でしたね。それにしても、このフォーメーションを見つけるまで、なぜこんなに時間がかかったのでしょうか。コンビネーションさえ熟成すれば、香川真司とマタが共存する形が、いちばん攻撃のバリエーションが創れるのはわかっていたはずですが…。いや、文句なしのサッカーで勝った日に、過去のことをグチるのはやめましょう。これでいい形でミュンヘンにいけます。あとは、ルーニーが間に合うかどうか。来週水曜日は、今日のような素晴らしいサッカーで、プレミアリーグのディフェンディングチャンピオンの意地を見せてください!(アドナン・ヤヌザイ 写真著作者/Jon Candy)

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“【New Castle×MAN.UTD】苦しいゲームを圧勝に変えた、香川真司とマタの決定的な仕事!” への2件のフィードバック

  1. makoto より:

    いつも楽しく読ませてもらってます!
    もうファンペルシーじゃなくて、チチャで良さそうな気もするんですが…

    —–
    porさん>
    少なくとも、ファン・ペルシをアンタッチャブルな存在にしなくてもいいですよね。チェルシーやマン・シティのように、相手をみてうまくローテーションするということで。

  2. ADThomas より:

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