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【Newcastle×Liverpool】4-3-3はまたも空振り…シュートが打てないレッズ、当然の4敗め!

「Pardew back from the dead!」…セント・ジェームズ・パークにデカデカと張り出された垂れ幕をみて、確かに、と思いました。プレミアリーグ開幕から2ヵ月、1勝もできなかったニューカッスル。チームワークの欠如、パーデュー監督解任、プレミアリーグ降格大本命など、さまざまなゴシップがタブロイド紙を飾りました。しかし、彼らは10月18日のレスター戦で初勝利を挙げると完全に息を吹き返し、プレミアリーグのトッテナム戦、キャピタルワンカップ、エティハドでのマンチェスター・シティ戦と3連勝。今や彼らは、「最も当たりたくない絶好調チーム」。リヴァプールの苦戦は、容易に想像できました。

ロジャース監督が選んだ布陣は、バロテッリをワントップに据えた4-3-3。なかなかうまくいかないこのフォーメーションを、なぜ難敵相手にぶつけてきたのでしょうか。ウイングのスターリングやコウチーニョとストライカーの距離が遠くて連携がとりにくく、バロテッリが完全に孤立。インサイドハーフがカバーしなければならないスペースが広いため、ヘンダーソンが中盤のつなぎと守備に忙殺され、攻撃面で彼を活かせません。

4-3-3は、センターフォワードにポストプレーの巧さやボールをもらう動きのセンスが求められ、中盤の3人が適切な距離感をキープできないといけません。この形を使いこなせそうなクラブは、ブリントとマティッチという守備に優れたスペシャルなアンカー役を持ち、ファン・ペルシ、ファルカオ、ルーニー、ディ・マリア、ジエゴ・コスタ、アザール、セスクと前線・中盤に個人打開力のあるプレイヤーを揃えたマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーぐらいではないでしょうか。案の定、ニューカッスル戦のリヴァプールは、前半のシュートがCKからのシュクルテルのヘッド1本、枠内ゼロというひどい試合をしてしまいました。

一方、キャピタルワンカップを含めて、ここまで3連勝のニューカッスルがよくなったのは、あくまでも4試合でわずか1失点と安定感を取り戻した守備であり、攻撃はまだまだ発展途上。彼らのゴールは、アーロンズ、アメオビ、シソコらが単独ドリブルで持ち込んだものと、アヨゼ・ペレスにピンポイントのクロスが合ったときのみで、連勝中も複数の選手の絡みによる崩しは皆無です。トッテナム戦ではハーフタイムに2人の選手を代えるなど、パーデュー監督が試行錯誤中なのは明らかで、彼らの攻撃に確固たるスタイルはありません。このゲームでも、ニューカッスルの前半のチャンスは、リヴァプールにつき合うかのようなCkからのヘッド1本。パーデュー監督は、「今日も私が間違っていました」と告白するかのように、トッテナム戦に続いてハーフタイムの交代を敢行。シッセを諦め、アヨゼ・ペレスを投入しますが、さすがは勢いのあるチーム。この交代が、30分後に歓喜を呼び起こすことになります。

リヴァプールは、バロテッリと好調ボリーニの2トップ、もしくはトップ下にヘンダーソンかコウチーニョを置いた形で戦えば、先にゴールを奪って逃げ切るという別な試合ができたかもしれません。しかし、現実には、ロジャース監督が4-3-3を諦め、ボリーニを投入するまでに66分という時間を浪費。やっと2トップにした8分後には、ニューカッスルの先制を許してしまいました。74分、左サイドから突破を図り、ファーサイドにクロスを通そうとしたのはシソコ。このボールは、中央にいたアルベルト・モレノが先に触り、クリアで終わるかと思われましたが、トラップしたボールを狙ってプッシュしたのが途中出場のアヨゼ・ペレスでした。

ラインを崩されたわけでもなく、1対1でも負けたわけでもないリヴァプール、一瞬のスキを突かれて1-0。ロジャース監督の巻き返しカードは、80分のリッキー・リー・ランバートでしたが、ボリーニ、バロテッリとFWを3枚並べた形は、今までのプレミアリーグで成功した実績はありません。ここは、ヘンダーソンを下げるか、SBを1枚削ってでもララナを入れて、コウチーニョを中央にまわすほうがよかったのではないでしょうか。この後、次のゴールに近づいたのは、攻撃陣を強化したリヴァプールではなく、カウンターしかないニューカッスルのほうでした。ワンツーから抜け出し、GKと1対1となったカベラのシュートは、何とか足に当てたミニョレの執念が1枚上。追加点はならなかったものの、この日のリヴァプール相手なら、集中力さえ切らさなければ1点でOK。結局リヴァプールはシュートさえまともに打てず、つい先ごろまでプレミアリーグ降格ゾーンにいたニューカッスルに、勝ち点1差に迫られる手痛い敗戦を喫しました。

レッズサポーターのみなさん、ごめんなさい。試合の流れを追っても、どうにもこうにもおもしろくならない凡戦ゆえ、どう書こうか悩んだ末に、UPが1日遅くなってしまいました。アルベルト・モレノとグレン・ジョンソンの両SBはポジション取りに迷いがあり、思い切りのいいオーバーラップを見せられず。前の3人とヘンダーソンを入れれば、6人が持ち味を出せない今のフォーメーションに、未来は感じられませんでした。バロテッリの近くにヘンダーソンかボリーニがいるだけで、パスの預け先が増えるスターリングやコウチーニョは中に入りやすくなり、彼らがスペースを空ければ、両SBも縦に走れるのですが…。私は、4-3-3は捨てたほうがいいと思いますが、ロジャース監督に打開策はあるのでしょうか。いいところ探しが難しいゲームでしたが、リヴァプールにとって幸運なのは、他クラブも苦戦しているため、これだけ停滞してもプレミアリーグ4位との差が勝ち点3しかないことでしょう。決断するなら今、立て直すならセントラルMFを2枚に、だと思います。

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“【Newcastle×Liverpool】4-3-3はまたも空振り…シュートが打てないレッズ、当然の4敗め!” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    おっしゃる通りレッズは凡戦以外なにものでもありません。
    方やニューカッスルは守備は良かったですね。
    ロジャースは交替カードを切るのが遅すぎました。後半早々に切るかと思いましたが、、、。
    とにかくこれだけやっても上手く行かないフォーメーションですから思い切って変える時期だと思います。今ならまだ上位との差が無いので、、、。

  2. リバサポ より:

    まぁ、スウォンジー戦をみていればわかりますが、どうもロジャースはジョンソンをビルドアップ時に3バックの一人として使い、アンカージェラードの封じの対策としているようです。これの所為で右サイドはスターリング一人で攻める状況になりました。練習時間が取れないこともあり劇的に内容が良くならないとおもいますね。冬までに勝ち点を落とさずに、レンタルに出している好調な選手をバックしつつ、チームを引っ張っていけるワールドクラスの選手をとることが妥協的な策だと個人的にはおもいますね。
    正直、誰が悪いわけでもなく、全体が悪いのですから

  3. makoto より:

    Mackiさん リバサポさん>
    スターリングとコウチーニョが遠慮なく中に入ってこられる形にしないと、宝の持ち腐れですね…。ヘンダーソントップ下か、もしくはバロテッリ、ボリーニ、スタリッジ、ランバートから2人を前に据える、としたほうが、リヴァプールはうまくいくのではないかと思います。ランバートを除く3人は、セカンドストライカーとしてもおもしろい動きをしてくれそうですし。

  4. より:

    最近のレッズの試合は観てて全然おもしろくありません。
    ロジャース監督はいつまでバロテッリに拘るんでしょうか。
    好調ボリーニを使った方が、前線は活性化すると思うのですが。

    それに、補強した選手(ララーナやマルコヴィッチ、カンなど)をなぜ主力として使わないのか。
    控えでいいなら、あんなにお金をかけて獲得する必要はなかったはず。

    バロテッリを外せば彼らにも出番がもっと回ってくると思うんですけどねー。

    年内はバロテッリに賭けるといったとこでしょうか。
    それで今期どんな終わり方をするのか今から恐くて仕方がありません・・・。

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