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【Chelsea×Hull City】ゴールもアシストも完璧!アザールの輝きで、セスク不在のチェルシー完勝!

昨季のプレミアリーグでは、ホーム・アウェイとも2-0で完敗したハルシティは、スタンフォード・ブリッジでのチェルシー戦をどういう作戦で戦うのでしょうか。スタメンをみると、ベナルファ、ガストン・ラミレスといった攻撃のタレントは不在。セスクとアスピリクエタ、クルトワがいないチェルシーに対して、アウェイチームは守備重視のフォーメーションにみえます。終盤までイーブンで持ちこたえて、あわよくばの一発を狙ったであろうスティーブン・ブルース監督のゲームプランは、開始わずか7分で粉砕されてしまいました。

オスカルが左サイドから上げるゴールに向かっていくクロスは、プレミアリーグ屈指のクオリティだと思います。開始7分、このクロスにいち早く反応し、ファーサイドでDFを振り切りながら完璧なヘッドを叩き込んだのはエデン・アザール。早い時間に同点に追いつき、プレミアリーグ首位クラブの焦りを誘いたいハル・シティは、11分にリヴァモアが中央からミドルシュート、20分に右サイドからのボールをイェラヴィッチがアルコにつないで左足シュートと攻勢に出るものの、いずれもフィニッシュの精度が低く、ゴールが決まる雰囲気はありません。

セスク不在のチェルシーの中盤センターは、マティッチとミケル。いつもは中盤の底でボールを拾いまくるマティッチがやや前に出て、ミケルが下がるシーンが多かったように思いますが、2人の連携はいいとはいえず、ハル・シティFWがパス一発で最終ラインと対峙するシーンが目立ちました。彼らの前半最大のチャンスは45分。クルトワに代わってスタメンに入っていたGKチェフが、ハイボールに飛び出しながらも遠くにクリアできず、こぼれ球をハル・シティが狙うものの、クロスもシュートも正確性を欠いて同点ならず。守る時間が長かったチェルシーにこれといったチャンスもないまま、1-0で試合は後半に入ります。

50分のリヴァモアの惜しいミドルで動き出したセカンドハーフは、やや荒れた展開になってしまいます。前半6分に、中盤のせめぎ合いで相手の足を踏んでしまったミケルがファールを取られず、そこから先制ゴールが決まったことがゲームを通じて緩かったジャッジの基準となってしまい、両チームのストレスを招くきっかけとなったように思いました。52分、ペナルティエリアに侵入したケーヒルが、2人のDFをかわそうとして派手に転倒すると、シミュレーションじゃないかと不穏な空気。59分、前半にイエローを1枚もらっていたハドルストーンが、フェリペ・ルイスに危険なタックルをかまして一発レッド。61分のウィリアンのグラウンダーは、クリアしようとしたDFチェスターが自らの手に当ててしまうも笛は鳴らず。微妙なジャッジが続くゲームにケリをつけたのは、67分、またもアザールでした。

イヴァノヴィッチのパスをペナルティエリア右で受けた背番号10は、タイミングよく裏に走り出したジエゴ・コスタに見事なラストパス。右足にパスをぴったり合わせてもらったジエゴ・コスタは、GKマクレガーの左を抜くダイレクトシュートを決め、スタンフォード・ブリッジではまずひっくり返らない2点差です。この後のチャンスはチェルシーのみ。77分、イヴァノヴィッチのミドルシュートは枠の上。83分にシュールレが相手の最終ライン手前でボール奪取に成功したシーンは、左で受けたドログバが、前が空いていたにも関わらず中央のシュールレに戻してしまい、シュートはDFにブロックされます。結局、3試合連続の2-0。ミドルシュートしかなかったハル・シティに工夫はなく、これまでと同じスコアの敗戦を繰り返しただけに終わりました。

ジャッジがどうあれ、この日の淡白なハル・シティにはジャイアントキリングの可能性は感じられず、2つの完璧なゴールシーンを披露したチェルシーの完勝は順当すぎる結果でしょう。「お見事アザール、さすがジエゴ・コスタ」でしたね。マンチェスター勢がそれぞれ5連勝と好調をキープしており、取りこぼしが許されない日々が続きますが、セスク不在での戦い方を確認できたのは大きな収穫。依然としてプレミアリーグ首位を走るチェルシーが崩れるシーンはイメージできません。

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“【Chelsea×Hull City】ゴールもアシストも完璧!アザールの輝きで、セスク不在のチェルシー完勝!” への2件のフィードバック

  1. モウ より:

    今回の審判は個人的には微妙な判定が多かったかなと。
    勝てたので良かったですが。

    ミケルは嫌いじゃないですが、マティッチとセスクのどちらかが出れない時のために、控えで守備も組み立てもある程度出来る人が欲しいですね(^_^;)

  2. makoto より:

    モウさん>
    率直にいって、ジャッジは統一感がなく、微妙でしたね。ミケルとマティッチは、セスクに比べて連携面がいまひとつという印象でした。場数を踏めばよくなるのかもしれません。

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